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旅人の独り言

日々の独り言置き場

満つる月の舞う夜に 秋の虫が鳴くのです

途切れの糸を紡ぐ様に 羽を震わせ鳴くのです

わたしの生は今宵までよと せわしく秋に鳴き続くのです

雲を忘れた夜に行く 月を想いて鳴くのです

風一吹きの闇の間に あゝ 逝くのです と 想いを唄い

遠くに鵺が嗤う様な 耳鳴り遠くに聞きながら 

わたしが風に吹かれ消え 流す涙に同じくとして

川面に映る幾多の夢が 揺れては昨日に溶けて行きます 


秋の夜に舞う縁の唄を 遠き心の淵に置き 

わたしは夜に向かいます 見えぬ雲に流されながら 

さようならと言えずに終えた あなたの事を胸にして 

いつまでもいつまでも 永遠の唄を口ずさみ