昨夜ブログで疲れたなぁと呟いた。
疲れた時に外向きになる人と内向きになる人がいる。仲間を呼んでカラオケ行って飲んで歌って汗かいて発散というのが外向きの人のイメージ。
僕は真逆の内なる人(笑)
うるさいテレビは真っ先に消され、照明は柔らかな間接光に、スピーカーからは小さく音楽をかけ、部屋を暖かくして静かに妄想に耽る。
この傾向は子供の頃から変わらない。
「おこもりする」安心感や安堵感を好むのだ。
雪国で育った子供の頃は冬になるとよく「かまくら」を作った。時には家からずいぶん離れた山の中にかまくらを掘り、その中でみかんやチョコパイを一人で食べた。
時にはその中に祭壇を作り、みかんを供えてみたりもした。
かまくらの中は外の雪や風の音がくぐもって響き、おそらくは母親の子宮の中にいる、そんな安堵感だったのだろうと思う。
大学生の頃は詩やエッセイのようなもの、小説の断片なようなものをよく書いていた。
疲労感や不満、不安なようなものを吐き出すところが必要だったのだろうと思う。
書きかけた小説のようなものの舞台は真っ白く塗りつぶされた立方体の内側だった。
一辺が10m程の真っ白な立方体は、まるでスタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に出てくる宇宙船の中のような感じでレトロフューチャーといった趣き。
白さゆえにそこは「ミルク」と呼ばれている。
ミルクは僕のために用意された教会、祈りの場なのだった。
僕がその立方体の中に入るとバッハのゴールドベルク変奏曲が大音量で流れてくる。
エレクトリックギターのようにゲインを上げた歪んだ音が立方体が満たされる。
そこで僕は圧倒的な白さと音で治癒されるのだ。
今思うと、
まぁ、ほとんど病気ですね(笑)