2013年の個人旅行では既にスマホを使いこなしている人もたくさんいました。

でも私はこの当時はiPhoneユーザーではありながらホテルのWi-Fiを利用するだけで、一旦外に出ると「地球の歩き方」だけが情報源というアナログ状態でした。

これも"歩き"を旅の基本にしているのと似ていて、情報を入手し過ぎないことによって偶然の出会いが楽しくなると考えていたからです。

とは言え2024年の現在ではすっかりネットのお世話になっておりますが……。

 

そして特に今回のホーチミンでは意識的に事前情報をあまり入れないようにしていました。なんとなくそいういう旅をしてみたかったのです。

そんな中で唯一必ず行きたいと決めていた場所が「中央郵便局」でした。

 

ということで、だいたいの方向だけを頼りに目的地である中央郵便局の方向に向かって歩き出しました。そして郵便局にたどり着く前に素敵な建物に出会いました。

 

ホーチミンにはフランス風の建築がたくさんあるのが魅力。

ホーチミン人民委員会庁舎

ここがそういう建物だと知ったのは帰国した後に調べてからでした。

「地球の歩き方」には「写真撮影は禁止とされているが、離れて撮影すれば問題はない」と書かれていました。そんなこと知らなかったので、近くで写真を撮ろうとしていたかも知れません。危なかったぁ~。

知らないと危ないこともありますね。

ベトナムは社会主義国。政府機関への近づき方は気をつけないといけないのに、暑くてゆるい空気感で忘れておりました。

 

そして、まだ歩き出して間もないのですが……完全に暑さにやられました。

クーラーがある場所を求めて、パークソンに避難。

パークソンは中国では"百盛"と漢字表記されているデパートで、馴染みがあったので入りやすかったのも理由です。

ブランド物を見ても個人的には楽しめないので、特に目的もなくエスカレーターで上の階へとのぼってみます。

 

エスカレーターの途中にある表示が目に留まりました。

「CHU YI」これは"注意"じゃん!

漢字を媒介にしてベトナム語と日本語が通じ合えたような嬉しさにニンマリ。

 

パークソンの上階にはフードコートがあったのでチェーを注文。

チェーとはベトナムのあんみつみたいなもので、インスタなどでよく紹介されているのは赤・緑・黄色とカラフルなものなのですが、私はビビって地味な小豆味にしてしまいました。だからこれが本当にチェーと呼べるものなのかどうかは不明です。

2万ドン(約90円)だったとメモが残っています。お安いです。

 

暑さから逃げて涼む目的で入ってきたところでしたが、冷房は弱くこのチェーもそれほど冷たくなく……微妙な感じ。

それでも十分に休憩できました。甘いものは暑さに効きます!