さて「山城歩道」
黄色の手すりと、木でできた歩道は素敵な雰囲気なのですが、足元の板と板の間が広すぎてちょっと怖い。
足元はスケスケ
「山城歩道」は進むにつれて高さが増すから、怖さも増します。
夕暮れ時の気持ちの良い時間帯を迎えていたので、お散歩する人ともすれ違うことがありました。
崖に沿って作られ、ちょうど長江が見下ろせるので、夕涼みには絶好のロケーションです。
地図を見ていると途中に"仁愛堂"があるはずなのです。
確かに看板はありました。
でもそこにあるのはただの荒れ地。
小説『失踪的上清寺』では廃球場とかいてありました。
仁愛堂の裏庭がバスケットボール場として使われて、今(といっても2012年ですが)ではそれすら廃れてしまったということのようです。
残念な景色だったので、見晴らしの良い方を見に行きます。
重慶はやっぱり8D都市。いろいろな高さで生活が交差しています。
そして黄土色のベールに包まれたような色合い。
これも重慶らしさのひとつです。
長江を渡るのは重慶長江大橋。
川の中に見える中州は"珊瑚壩"
抗戦時期には飛行場があったと聞いていたのでもっと大きな中州を想像していたのですが、思ったより小さい。
それもそのはず、川の水量が多い時にはかなりの面積が水没してしまうそう。
よくそんな所に滑走路を造ろうとしたもんだ。
そう思う反面、重慶は街の近くに滑走路を造れる平らな土地が本当に無い。
だから中州でも利用するしかなかったのでしょう。
景色を堪能してから「山城歩道」をさらに登ります。
階段の様子がちょっと怪しいぞ。造りがいい加減。
そして登り詰めて左折したところで突然の終点。
予算が尽きたか?意欲が尽きたか?
なんちゅー終わり方。
仕方がないので引き返します。
汗をかいていたので少し涼んでいると、街に明かりが灯り始めました。