2日目です。

まずは十八梯を見学。

小説『失踪的上清寺』では「昔ながらの石段があり、古き良き重慶の面影を残す場所」として紹介されていました。

でも2010年当時でも既に観光地化されつつありまして……


十八梯の住民の立ち退きが始まっていました。

何年かかけて整備され、今では清潔でピカピカした昔の雰囲気"風"の場所になってしまったようです。仕方がないとは思いつつ、なんだか残念。

 


十八梯の一番高いところにあたる新華路から長江の方を眺めてみる。

 

そのすぐ下に茶館がありました。

 
入ろうかなぁと思ったのですが、地元感が色濃くてよそ者が一人で座るにはちょっと気が引けてしまい止めておきました。

今はもう無い場所。

行っておけば良かったと後悔。

 

石段を下りていきましょう。

多くの人が通り、すり減った石段です。

 

 

レンガ造りの家が多くあります。

もっと昔は木造の吊脚楼が並んでいたのでしょう。
そして今また時代に合わせて街の姿を変えようとしています。

 

階段の両サイドは住居があり、立ち退き間際の人々が住んでいました。


目が合った少女が屈託のない笑顔を返してくれました。

観光のせいで立ち退きになるようなものなのに、観光客の私に笑顔を見せてくれるなんて……。

でも逆に考えればそのお陰で新しいお家に住めるともいえる。

それであの娘が幸せであるなら良いのです。

なぁ~んて勝手に感傷に浸りました。

 

 

階段の一番下まで来ると人だかりがありました。

地元のテレビ局が撮影をしています。

再開発前の十八梯を撮っているようです。

どうぞ、しっかり記録を残しておいてください。

 

個人的にはここでなくても重慶らしさを残した石段はまだ2010年頃なら、そこら中に残っていたと記憶しています。

でもそれらの場所は有無を言わさず、とっとと再開発されていったことでしょう。

今では嘘っぽさすら感じられるような観光用古き良き場所となってしまったとしても、十八梯という場所が残されることに意味はあるのかも知れません。

中国だけでなく、他の場所でもよくある話。

残念だけれど、受け入れるしかないのでしょう。