今回の旅は、ポケトークを初めて実際に活用する旅という意味でも画期となった。

正確には、いくつかの言語ツールの組み合わせだ。
・weblio
・グーグル(グーグル翻訳やグーグルマップ)

・「地球の歩き方」の地図(インドネシア語表記でも地名が書かれている)

・chatGPT
・ポケトーク
(余談だが、対話相手のインドネシアの人は、Google翻訳で日本語で対話してくれた人もいた)


実は、ポケトークは、2,3年ほど前から買って持っていたが、活用されないまま眠り続けていたのだ。
購入当時は5言語のみの対応だったのが、世界中の言語に対応できるようになったようだ。

そして、今回の旅でも、持っては来たが、実際使うかどうか、どう使うかなども決めてきた訳ではなかった。
(だからこそ初日の惨事になったのだが)

2日目、ボロブドゥール行で運ちゃんと話す時は、ごくたまに使った。
「ごくたまに」というのは、使わなくても話が通じた訳では別にない。
この日の行程はほぼ運ちゃんにお任せだったのと、初日の疲れで無気力というか腰が引けていたことが大きいだろう。

きっかけは、その2日目、ジャカルタ空港からのチャーター車の運ちゃんが、英語も十分に解さない雰囲気だったことだ。
また1日チャーターを依頼するのに、英語もできない運ちゃんということではやり取りに困る。
チャーター会社のアレンジャーによると、「ガイド以外のドライバーは、日本語も英語も片言の人間が多い」ということだったので、「じゃあインドネシア語の準備をしておこう」という心構えになったのだ。

 

 

それで、ジャカルタをめぐる2日分の旅程表を、ホテルに帰ってからの時間に頑張ってまずインドネシア語で作成しておいた。

それは、持参していた「地球の歩き方」で大体事足りた。

 

それからポケトークの登場だ。

ポケトークは、ラインなど同様、話した内容がトークツリーに遺っていくので、予めこちらから質問したり、語りかける内容を想定して、ポケトークに「インドネシア語起こし」しておいたのだ。

話しかけようとしたときに会話内容を考えていると、焦ってテンパってしまうためだ。

 

ただ問題は、「インドネシア語」はマイナー言語に属するからなのか、「音声」は出ず、「文章だけ」しか出てこないというのが注意点となる。

 

 

この旅程表をつくっておいたのはすごく利いて、実際に行くプログラムを運ちゃんと考える際の叩き台となってくれた。

(現地先事情を知らない旅行客が、無理なプランを立てるのは常であり、自分の作った旅程表もそうだった)

モナス(別記事で後述)に行った際に、運ちゃんのほうから「渡してもらった旅程には無理があるので提案がある」ということで、効率的かつ現実的なプランを提案してもらい、それに乗ったという訳だ。

 

それから、この2日間のドライバーは、割と英語のできるドライバーで、雑談こそ通じない部分もあったものの、必要なコミュニケーションは十分英語でできた。

 

その際は、車内で、話しかける前にweblioで英単語を調べたり、ポケトークに代りにしゃべってもらったりした。

 

ただ、これは実際の英会話と同じなのだが、吹き込む日本語の文章がめちゃくちゃだと、アウトプットされる英語もやはりおかしくなる。笑 「(ブロークンでなく)文法的にきちんとした日本語」を吹き込むことが大事だ。

だから、テンパっていると結局はろくなことにならないのだ。笑

 

 

ポケトークは、当然ながら、旅行先というだけでなくて、実践的な外国語学習にも、大いに役立てられる。

自分の外国語会話能力を高めることもできる。

準備する時間を十分に取っておけば、もっと充実した会話や旅行を楽しむことが出来たのは間違いない。

 

 

それでも、ボロブドゥール行やジャカルタ市内観光では、ドライバーとの会話はかなり楽しめたし、いろいろな情報も得られ有益だったと思っている。

準備・時間不足のほか、自分の語学力やテンパりという様々な条件があったものの、ポケトーク含めた上述のツールのアシストが役立ってくれたことは間違いない。ただ、準備や使いこなしという点で、「潜在性」を引き出し切れてもいなかっただろう、というのが差当りの振り返りである。