つくづく「海外旅行素人」だなと思った瞬間が、行きの便の前に両替に行った時だった。
交換レートしか押さえておらず、手数料によるレートや、どこで交換するのがどれだけトクか、また帰投時の交換レートを、予め考えてなかったからだ。
特に円安で不利な環境では、ワキが甘過ぎたと言わざるを得ない。
「カモ」とはまさしく筆者のような人間のことを言うのだろう。笑

ただ、それ(ワキの甘さ)は海外旅行の予算決め総体に言えることでもあった。
海外旅行は、金に糸目を付けない訳では無論ないにせよ、「気が大きくなる」面は間違いなくある。
実際、せっかくあまりない機会に、目先の節約にとらわれて、せっかくの機会や時間を失うことになっては本末転倒だし。

しかし、締めるというか、基本的な部分は押さえて然るべきだ。
注意すべきところで注意せず、日本円にして数万分損したら、それはやはり間抜けな話だ。
今回も、現地両替すれば良かったのだが、その僅かな手間を惜しんだ(というより怖れた)のだ。
「勉強代」というより「おバカ料」とでも言うべきか。
しかしこれも、余裕感の無さ、焦りや不安が招いた側面が否めない。
※ここでは詳しく述べないが、国内両替屋に言った際に、「通貨不足のため取引を制限しています」と貼り紙してあったのが非常に面白かった。通貨の「季節需要」みたいなものもあるのかとか、為替や通貨について考えるきっかけにはなった。

話がやや逸れた。
今回、予算を多めに取ったのは、やはり準備不足によるところが大きい。
「車のチャーターによる移動」方針をもっと早くに立てて予約を確保しておけば、旅行にかかる予算は、予めもう少し正確に見積もれた筈だ。

また、ここまで書いてきて、逆説的だが、「旅行スキルの向上」を感じる面もあった。
即ち、「(国内旅行における)予算管理の積み重ねと、見積のある程度の正確さ」である。

旅では、割と細めに小遣い帳を記入するクセができていて、その習慣や手法が確立されている。
早い話が、かつての海外旅行時点ではそれがまだなかったということで、そこには当然通貨の交換レートも反映されなくてはならない。
尤も、両替となると「いつ、どこで?」まで考えなくてはならないので、ただ額面だけ見て損トクを論じられる訳でもないのだが。

海外旅行では、「準備した予算に対して、結果何にどのように遣われたのか」をチェックしたりフィードバックする流れが、まだなかったのだ。