今回の街歩きのテーマは、「現代アート」。

著者は、美術、絵とか彫刻が嫌いではないが、どちらかというと、その時代は「近代」とかそれ以前に寄っている。

「現代アート」というものに興味が湧いたのはごく最近で、それまでは理解できず、遠ざけてきた。

この機会に、「現代アート」とはどのようなものか、その「概念」に接近したい、というのが動機と言える。

今のところ、「現代アート」に関する知識や文脈はないので、そうした言及は、今回はほぼ行わない。

 

東京都現代美術館を、美術館の振り出しにした。

(特設展は行かず、常展+コレクションのみ)

それまでの「現代アート」のイメージは、「抽象的で、理解できず、疲れる」。

これが(無論絶無ではないが)、一日で大きく覆され、より「日常的なもの」として受け入れられるようになった。

そして、筆者の実感としては、「東日本大震災」が、特に日本のクリエーターに与えた影響は少なくなかったようだ。







 

今回のコレクション展は、「横尾忠則 水のように」だった。

横尾は名前くらいしか知らず、また、展示を観ても彼の作品や作品世界に特段の興味はなかったが、三島由紀夫と同時代という文化背景・文脈として読み込むと、「なるほど…」と納得できるものもなくはない。

 

展示で感心したし、重視もしたのは、作品横の解説文。

解説してもらえると、作者・作品の意図や背景・文脈というものがしっかりと理解できる。

それがなければ意味をなさない、そうした作品は少なくなかったろう。

少なくとも、筆者は、もう少し「現代アート」を知れるまでは、きちんと「背景・文脈」を押さえていきたい、と感じたものだ。