自分が年初の海外旅行で受けた、最初にして最大のショックの一つが、「税関書類提出のQRコード化」だ。
これは意外に知られてないのではないか。
特に円安状況で、インバウンド(海外→日本)の流入観光客は増大中だが、今後もしばらく、アウトバウンド(日本→海外)の旅行トレンドはそれほど強まるまい。
物価上昇下の節約状況が強まっており、旅行、それも海外旅行などは一番最初に切り詰められる事項と考えられるからだ。
海外旅行者は、「飛行機内で、黄色い細い紙に記入し、税関で提出」という流れがルーティンだという認識があると思う。
(余談ながら、その英語の様式記入方法をググる日本人の多さときたら・・・笑)
この提出が何と、「QRコード化」していたのだ・・・!!
IT化・ペーパーレス化自体は、全く反対すべきことではなく、むしろ歓迎すべきことだ。
問題は、その「社会的周知・広報や、その啓発」が十分なのか?ということなのだ。
自分は今回の海外旅行では、下準備期間が不十分なまま発ってしまった。
それ自体は自己責任で仕方ないのだが、しかし、それとして上述の広報不十分の状況や問題自体はあると思う。
インドネシア入国初日に、「無知×無能の多重複雑骨折」を起こしたと書いたが、その一つが、このことを知らなかったことだ。
それで、税関をどう抜け出すかが分からない。
困り果てたのは、自分のiOSのQRコードアプリが、海外(インドネシア)に来ると使えない、という状況であった。
他の観光客は、空港内に掲示してあるQRコードを、皆普通にスマホで読み取っているのに、である。
ネットで調べまくって色々試してもうまくいかず、どうすればいいかわからないのに、おまけにAppleカスタマーサービスも当然海外だから、かけようがない(電話をかけても英語応対はできっこない)。
にっちもさっちもいかず、進退窮まったまま、入国初日の疲れと畏縮とで係員に詳しく英語で問いかける勇気もなく、税関前の荷物受取のスペースに座って、たぶん2,3時間経過していた。
しかし、だんだん冷静になって、他の観光客を観察するようになった。
「皆が皆、QRコードを読み取れるわけはないよな?俺みたいな状況の奴は絶対いるはずだよな?」と思ったのだ。
それで観察して次第に分かったのが、
「税関情報入力機に自分の情報を入力し、最後に表示されるQRコードをスマホで写メって、税関で表示する」
という方法だったのだ。
そうして、無事税関を脱出することに成功した。
入国前にこの体たらくの自分の無知無能に、絶望するのも無理はない。
(「多重複雑骨折」には、もう少し中身があるが、それについては改めて別記事で扱う)
日本帰国時も同様にQRコード化していたが、流れは異なる。
だけでなく、上述の「visit japan web」でアカウントを作成して、そこで情報入力しておく必要がある。
(自分は無論作ってなかったので、同じく空港の荷物受取スペースでアカウントを作った)
まあ、自分ほど準備不足で海外に行くバカはいないから、無意味な助言と情報かもしれない。
もし万一、まだ聞いたことない人がいたら、ぜひご参照の上、さらにリサーチの上で、海外旅行準備をオススメ致します。