Every Breath You Take | SINGERS HIGH~レノンの足元~

Every Breath You Take

夜のアオキスーパーに制服を着た警官が2人。

怪しげな機械(JOYSOUNDじゃないほうのカラオケに置いてあるようなやつ)を手に持って、店内をうろうろしている。

たまに機械をいじっては、ヒソヒソと2人で話している。

2人の警官たちを意識してか、明らかに普通じゃない店内の雰囲気。

主婦たちや仕事帰りのサラリーマンも、気にしている様子だ。

話し合いを続けていた2人の警官が動いた。

ふた手に別れるのではなく、同じ方向に向かって歩いていく。

当然ながら、僕の隣にいた主婦たちも警官2人を目で追う。

店内に緊張が走るのが分かった。

僕も彼らのあとを追った。

警官たちの動きは素早く、的確だった。

1人が例の機械をもう1人に手渡し、そして…。

次の瞬間には、慣れた手つきでポケットに手を入れた。

取り出したのはもちろん、警察手帳。

ではなく、財布。

レジに置かれたのは、半額のシールが貼られた2つの寿司。

僕はア然とした。

同時に少し、ホッとした。

しかし、事件はこれで終わりではなかった。

例の機械を手渡されたほうの警官が突然、こっちに向かってきたのだ。

いきなりのことだったが、彼は僕の横を通り過ぎていった。

ターゲットは僕ではなく、またしても寿司。

半額のシールが貼られた寿司(サバ寿司)をもう1つ、持ってレジに戻っていった。

会計を終え、楽しそうに談笑する警官2人。

そりゃそうだ、寿司を半額で買えたんだから。

そんなにサバ寿司がお好きなんですか。

日々のお仕事、お疲れ様です。

君たちを見て、僕も疲れたよ(笑)。

それにしても、あの機械はなんだったんだろう?