紙魚の手帖 シミノテチョウ -34ページ目

紙魚の手帖 シミノテチョウ

本のことやら、書くことやら。

大好きだった松谷みよ子さんが亡くなって、早一年。


思うに、わたしが今書いている物語にいちばんの影響を与えた人だと思う。


『ふたりのイーダ』を読まなかったら、読書好きにはならなかっただろう。好き、とうか淫するというか。

本のなかにダイブする感覚を、いちばん深く味あわせてくれた。あのとき、わたしは直樹だった。


そうか、もう一年も経ったのか。


こう書いていても、やっぱり涙が出る。


この一年で、わたしは前よりもいいものを書けただろうか。

すこしでも、進歩上達しただろうか。


シンプルで美しく、人の胸を打つような物語を書きたい。


まだまだ手が届ない、はるかな高みだけれど。