長いこと日産ディーゼルの車両を導入してきた京浜急行バス。

2003年の富士重解散後からは西工車体で導入が続きましたが、その中でも1台だけ変な仕様で導入された路線型車両があります。

京浜急行バス SA7944 PKG-RA274PAN改

とにかく長い車体にリムジンカラーを纏う96MC。

2009年に横浜駅〜東扇島の路線向けに1台導入され横浜京急バスの杉田営業所に配置されました。


車内にはリクライニングシートを装備しつつ車いす用のスロープや折りたたみ席を付けるなど着席性とバリアフリーを両立させた仕様となっています。

また型式上はP尺(WB5.8m)になっていますが改造扱いでT尺相当(WB6.5m)にストレッチされてます。恐らく2ドアでT尺の設定がなかったためでしょうか。

色々な要素を詰め込んだこの車両ですが、使い勝手はあまり良くなかったのでしょうか?同型が増備されることはなくわずか2年で追浜営業所に転属。以降は朝夕に追浜駅を出発する企業輸送にて使用されています。