高配当株や優待株が人気です。


僕も最初は優待株から投資を始めました。しかし、米国株の存在を知って、こっちの方が遥かに良いわと気づき、今では全然優待株をいじっていません。


ここではなぜ高配当株や優待株が人気なのか?なぜ高配当や優待にハマった人が、米国株の方に関心が向かないのかを考察します。


まず投資を知る機会として、テレビでは桐谷さんという優待券だけで悠々自適に暮らしているのを見たという人が多いのではと思います。


また日本の投資雑誌、ネットメディアでは優待ランキングや高配当株特集などの記事が豊富にあります。


銀行預金しか知らなかった人が高配当や優待で年間数%の利回りの配当金や優待を貰えると知れば「お得!」と思うのは自然です。


そして実際に株を買ってみて、優待券が家に届いた。感動すると思います。こんなお金の使い方があったのかと。もっと株を買えば配当金や優待だけで生活ができるのでは?という可能性を感じます。


そして、高配当で年間100万円の配当生活を目指そうと、高配当株の積立を始める人が出来上がるのです。


その人は実際に高配当の味を知って、それゆえにそれ以外に目が向きません。高配当株で年間◯◯◯万円もらっているという達人?のブログなどばっかり見て、自分の目指すものは正しいという確信をますます深めます。


しかし、高配当株や優待株はそこそも事業投資で業績拡大できる余地がほとんどなくなり、それゆえに余った金のほとんどを投資家に還元する企業なのです。


つまり人間で言うと老人企業なのです。株価の値上がりは期待できません。だから年間数%の利回りしか出せません。


ふっと視線を別の国に移してみると、



米国のS&P500(日本の日経平均に相当するもの)は史上最高値を更新し続けているのです。これまで年平均10%(配当金込み)のリターンを出し続けてきました。


直近の5年でも+83%とほぼ2倍になっています。


5年前に100万円投資していれば183万円になっていたのです。高配当や優待が霞んで見えます。


そもそも日本の企業投資するよりも、アップルやアマゾン、マイクロソフトといった世界有数の大企業500社に分散投資できる米国株インデックスの方が遥かに分散が効いています。


しかし高配当株や優待にハマってしまった人は視野が狭くなってしまっているので、このような米国株に関心が向かないのです。


日本の証券関係者も手数料の安い米国株インデックスに顧客が向かうと稼げないので、米国株はバブルだ、米国経済はスローダウンするなど難癖をつけて、そっちよりも日本株を買え買えと言います。


しかし過去の実績を見ると日本株と米国株では天と地ほどのリターンの差があります。

そして今の日本と米国の経済を比較して日本の方が強い!と言う人は何を根拠に言っているのかわかりません。

これはドル換算だからと難癖をつける人がいますが、円換算でも余裕で負けてますから。


高配当株や優待株はもうお金を増やす必要のないほど資産を持っている人や物凄く高い給与を貰っている人が道楽で行うものなのです。


将来が不安だ、運用しなきゃと思っている人は米国株に行ってください。高配当・優待株ではいつまで経っても資産は増えません。