その後も石が動いたり出たりしたような感覚は全くなく、1週間後の診察に行くとやはり場所は変わっていないとのことでした。そこでESWL2回目をやってみましょうということで、2回目の手術を8月の下旬に予約しました。ESWLの費用は約6万円弱でしたが、この料金は2回やっても変わらないということで、また2回目で排石できるケースも多いとのことで、少し希望が持てました。


2回目の手術当日も、前回と全く同じ手順で手術室に入りましたが、今回はお腹の上からでなく、お尻の腰の後ろあたりから当てますということで、シリコン状の波動装置が、ベッドの下側に設置されていました。衝撃波が開始されましたが、今回は2回目ということもあり、どのくらいの痛みが来るのかあらかじめわかっていたので、できる限り我慢しようとも思って、かなり頑張りました。また先生によるとお尻からの方が若干痛みは少ないそうです。今回はある程度我慢して、痛みも訴えなかったので、3000発で終わったようでした。また手術後に赤い血尿もたくさん出たので、これは割れてそうと期待して、また1週間後の診察を予約してそのまま帰りました。


血尿は出たものの、石が出た感覚は全くなくて、数日後になってまた右脇腹の痛みが起き、やはり石はまだ詰まっているようでした。ただ今回は膀胱への刺激の感覚もあり、強い尿意を感じるけど、尿はそれほど出ないという状態がよく起きました。しかし石が出る感じはやっぱりなくて、やっぱり今回も割れなかったのかなと、このまままだ治らず、結局TULの手術になるのかなという不安もありました。


ところが、1週間後くらいに膀胱に常時強い尿意を感じる状態が続き、トイレに行ったら、尿道に少しニョロっとした感覚を感じたと思ったら、洋式便器の中に石が2つ落ちているのが見えました。もう少しよく見ようと思ったら、便器の奥の方に落ちて見えなくなってしまい、本当にあれは石が出たのだったのかと、不安になりましたが、その後は膀胱の尿意も無くなりました。右脇腹の痛みも起きなくなり、やっぱりあれは石が出たんだと確信できました。2つに割れて排石されたようでした。


それから特に症状は全くなく、1週間後に病院に行き、診察をしてもらいました。またCTスキャンを撮り、先生から結果を見せてもらいながら、石は完全にないことと前回のCTスキャン画像と比べて、腎臓の腫れも完全になくなって、腎盂の部分もぺっちゃんこになってることを見せてもらいました。


今後の再発防止対策としては、水をたくさん飲むこと、できれば12リットル目安。ほうれん草とかチョコレートなどシュウ酸を含む食べ物は食べ過ぎない方が良いが、全く止めるのは難しいので、カルシウムを含む食べ物を同時に摂ることで、胃腸の中でシュウ酸カルシウムを作って便として排出されるようにするのが良い、といったアドバイスをもらいました。また夜遅い時間に夕食を食べるのも、成分が腎臓に滞留してしまうので良くないそうです。


11ヶ月の間、結石に悩まされましたが、私の場合は幸いそれ程激痛という状況にはならなかったのかもしれません。ただ腎臓が腫れてくると、普通にはしていられないので、ロキソニン飲んだり、ボルタレンの坐薬を入れたことも、ありました。


ロキソニンは5月に1回、7月に8回、8月に1回服用しました。ボルタレン坐薬は7月に2回、8月のESWLの前に2回使いました。一応痛み止めを飲めば、なんとか凌げるという思いと、今回のかかりつけの病院が尿路結石の24時間サポート体制のある病院だったことも、少し安心な材料でした。


今考えれば、結石が膀胱3cm手前にきて、あまり動きが見れない時点で早くESWLを受けていればよかったなと反省しています。正直ESWLも受けるのが少し怖くて、私の石は結構硬い石だと言われていたので、やっても割れないのではという不安もあり、伸ばし伸ばしにしてしまったのですが、実際には手術時間は1時間程で、確かに衝撃波の痛みはありますが、このくらいの痛みって知っていれば、気持ち的にこれなら我慢できるという気持ちで頑張れました。


現在は晴れて石のない元の生活に戻ることができました。アドバイス通りに日頃から気をつけてなるべく運動を心がけて再発しないようにしたいと思っています。

(おわり)