…ゴホン
おぉ、御無沙汰しておるのぉ。儂はトーシャじーさんじゃよ。
人の身体を借りて、もうどのくらい経ったかのぉ?
今世の儂は、御年30歳と言っておったが、儂はそんなに年を取ったとは実感せんのじゃ。
やはり、人と龍とでは時間軸が異なる、というのはこのことか。儂、初めて知ったぞい。
そうじゃ!
儂と言えば、龍のことじゃのぉ。
せっかくじゃから、龍の1日を紹介するぞい。
- 龍の1年=人の〇年
まず、仮に人が120歳まで生きたとしよう。
人からすれば、相当長生きしておると感じるじゃろう。
しかしのぉ、人の120歳というのは、丁度龍がひとつ年を取るのじゃ。
つまり、人にとっての120年は、龍にとってはわずか1年分なのじゃよ。
そのくらい、時間軸の感じ方は異なるのじゃ。
還暦を迎えて、ようやく半年といったところじゃのぉ。
この計算をすれば、人が10年生きると龍は1ヶ月を過ごすことになるのじゃ。
つまり、儂は人の身体を借りて丁度3ヶ月が経過したところじゃ。
しかし、ほとんどの人は龍が1年を迎える前に死んでしまうのが実情じゃ。
それくらい儚いものじゃからのぉ。体は大切に扱うのじゃ。
- 人の1年=龍の〇日
お次は人の1年は龍からするとどのくらいの長さになるのかということじゃ。
うむ、これは儂もどのくらいとははっきり言えん。
これは、龍からすると1ヶ月はどのくらいの長さという基準が定められておらんことが原因じゃ。
分かりやすく説明するために、仮に龍の1ヶ月を30日に分けたとするぞい。
すると、3日経過すれば人の1年相当になるはずじゃ。
そうすれば、龍の1日分は人にとってどれくらいなのかというのが、想像しやすくなるはずじゃ。
おおよそ4ヶ月経過すれば、龍は1日を過ごしたことになるぞい。
そうなれば、人の1日というものは、龍からするとごく数分といったところじゃ。
しかし、これはあくまでも目安じゃ。
1ヶ月の長さがどのくらいなのか、1日の長さがどのくらいなのか、九頭龍大神も把握しておらんくらいじゃ。
とはいえ、1日の長さの感じ方が異なることを理解していただけたら、儂は嬉しいぞい!
- 1日の過ごし方は?
1日の過ごし方かのぉ。儂は仕事をする日もあれば、のんびりと旅を楽しんでおった日もあったのぉ。
これは人と同じく、龍も1日の過ごし方は様々じゃ。
龍はどちらかというと「自由」が好きじゃ。
とにかく縛られるのを嫌い、自由気ままな生活をしておるぞい。
自然を司る龍、神様に仕える龍、そして人に付くことを楽しむ龍がおるのぉ。
いかがかのぉ?
人の時間と龍の時間は全く異なる知識を伝授したぞい。
龍の知識を得て、素敵な龍神生活を送るのじゃ。
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儂からは以上じゃ。ありがたや~