イヤハヤ…

 
前回本殿周りをご紹介したので今回はそれ以外を…
 
こんどは裏手、西参道から入り直してみましたよ。

奥に見える門をくぐると本殿横へでる石段になっています。進むと門の手前右側に…
 
厳島式鳥居がありました。進むと…
 
小さな石橋をわたって
 
市杵嶋姫神社のお社がありました。
百嶋神社考古学では市杵嶋姫=佐用姫です。
 
 
市杵嶋姫は前々回レポした佐用都比売神社の祭神です。伊和神社の祭神・大己貴神(大国主命)と市杵嶋姫は夫婦ですから整合性はあります。
この市杵嶋姫神社は本殿の完全に外なのですが、おざなりではなくむしろ別格感があります。重要な存在、といった感じです。夫婦であっても別にする理由は前回の佐用都比売神社で考察しました。
 
さて引き上げようとしたとき、本殿の外に不思議なものを発見しました。
本殿は北向きになっていて、その先にこのような巨石群が…
無造作に「置いた」ように見えるのですが
 
彫像はまぁよいのですが、その手前にある穴…何の用途なのか?
 
 
極めつけはこれ。一番北のはずれに三脚モニュメント。明らかに神社文化とは異なります。
しかも全く説明板もないのです。
 
伊和神社の「いわ」とはこの岩のことなのか??
だとするとこういうストーリーが想像できます。
もともとここには縄文巨石信仰があった。弥生時代になってそこへ大国主の命を受けた一族がやってきて支配を確立、やがて播磨全体を支配するようになった。巨石が表現する権威・権力は消滅(あるいは大殺戮)しただの岩が残され、岩(伊和神社、伊和一族)という言葉だけが残された…
 
ではいつものように百嶋系譜に従ってここの祭神を分析しましょう。
主祭神を赤□で、佐用津媛を青□で、五柱社の五人の神様を黄色□で表示しました。
まず少彦名は大国主の盟友、大国主の娘が下照姫という主祭神ですから、大国主が後ろ盾となって下照姫がここの中心人物と考えられます。
ただ、下照姫が実務の仕切りをやる訳ではなく、やはりというか有能なマスオさんが必要となる訳です。系譜上はそれがウガヤフキアエズであるように見えます。(祭神にウガヤフキアエズが全く姿が無いのが不可解となりますが)
ウガヤフキアエズの父・猿田彦(=ニギハヤヒ=山幸彦)なら五柱社の一員で、やはり五柱社の一員である宇加魂大神(=伊勢外宮様=辛国息長大姫)と夫婦です。しかも宇加魂大神(=伊勢外宮様=辛国息長大姫)はスサノオの娘です。
ということは! 黄色□はスサノオ一家の系列ですね!
つまり、スサノオが娘婿の猿田彦(=ニギハヤヒ=山幸彦)を使ってなんとか播磨に食い込もうと考えて、猿田彦(=ニギハヤヒ=山幸彦)と宇加魂大神(=伊勢外宮様=辛国息長大姫)の息子を下照姫の入り婿にしようと画策した…けどうまくいかなくてなんと猿田彦(=ニギハヤヒ=山幸彦)が別腹に産ませた息子ウガヤフキアエズと下照姫がくっついちゃった!!
スサノオ、あぁ残念無念!!
という図式なのかなと想像しました。
黄色□にいまでもスサノオ一家が入っているのは、猿田彦(=ニギハヤヒ=山幸彦)の必死のお詫びかもしれません(笑
ダメダロ…