書を捨て街に出た所で引き返す | 工作員派遣型 旅人

書を捨て街に出た所で引き返す

さて、書物と食物は似ている…

と言う理論を展開する気は毛頭無い。

四条堀川上ルが報告致します。

著者: 貫井 徳郎
タイトル: 殺人症候群

さてさて、久々に本屋に行きまして、何となく知ってる作家の本が無いような気がしていたので、読んだ事の無い作家の本でも買おうかと思ったんですが…

そんなに甘くは無いようです。

貫井徳郎の「殺人症候群 」を見つけてしまいました。

遂に出たのか「症候群三部作」の完結って事で、今、読んでおりますので、ちょっと待って下さい。

前二作に続いて、現代の必殺仕置き人と言う事で面白いです。

その犯罪の手口も、現代的な物が多く、それでいてミステリーやハードボイルドの重さを失っておりません。

失踪症候群 」、「誘拐症候群 」にも通じるシリーズ物ですが、貫井徳郎の甘くなく、苦くて重たい感じが良いです。


煙草飲みは煙草をコロコロと変える奴と変えれない奴が居まして、僕は同じ銘柄を吸い続けております。

煙草も最近は軽い物が多く、吸った気にならないと思えるんですが、僕の好みで言わせて貰えば、喉にクル感じが上手いと感じる訳です。


そういう、感じがある小説ってのは多くあり、軽くて面白い物も良いですが、重くてクル物ってのは吸った感と同じ様に、読んだ感がある物が多いです。

それで、その作者に引かれて、同じ銘柄を吸い続けるという繰返しに浸ります。


そろそろ、新しい作者にも手を出そうかと考えている時に、また厚い本を買ってしまいしたが、まあ読むまで待って下さい。




今日の一冊は宮部みゆきで「理由」です。

説明の必要も無いでしょう。

著者: 宮部 みゆき
タイトル: 理由