経ヶ岬から白兎海岸まで110キロメートルの山陰海岸ジオパークを

横断する旅は 浜坂駅で 普通列車に乗り換え

いよいよ 鳥取県に入る。

 


鳥取といえば なんといっても 鳥取砂丘で
鳥取砂丘の美しさは 圧巻だ。

その鳥取砂丘は別格として 他に最も見たかったのが 龍神洞。
というわけで 東浜駅で列車を降りて 歩くことにした。

東浜駅は 兵庫県から鳥取県に入って 最初の駅で
地図を見ると 海岸沿いに歩いて 龍神洞を見て
隣の岩美駅に抜ければ 浦富(うらどめ)海岸を存分に楽しめる

と思ったのだけど (列車の本数も 多くないし)
これが そうはいかなかった。
もちろん 東浜駅から歩きだしたときは そんなことは知らなかった。

 

 

東浜駅

東浜駅の真ん前。 すぐそこが 海。

駅の真ん前の東浜海水浴場の海は エメラルドグリーン。
期待が高まる。
 

 

ところで 東浜海水浴場のあるあたりは 陸上。
陸上 と書いて くがみ と読む。 町の名だ。
陸上から岩戸までが浦富海岸。

とても美しいリアス式海岸だ。

 

 

東浜駅から西に 700メートルか800メートル歩くと
花崗岩の小島が点在する西脇海岸が見えてくる。
何なんだろう この美しい海は。
冬の雨降りの日で この美しさ。

 

 

鳥取西脇海岸2IMG_7458.JPG
西脇海岸。 雨に濡れて 花崗岩は白くないけれど。

 

 

鳥取西脇海岸1IMG_7454.JPG
西脇海岸。 雨に濡れて 砂浜も白くないけれど。

 

 

鳥取西脇海岸3IMG_7461.JPG
西脇海岸。 それでも これだけ美しい。
エメラルドグリーンの海は 透き通っていて
夏のよく晴れた日に 小さなボートでぐるっとまわってみたい。
西脇海岸には 展望駐車場があるので

ドライブ中の人は とくに用はなくても 車を停めるのがおすすめ。

 

 

西脇海岸から さらに西に 海岸沿いを歩くと
自然と 北に突き出た羽尾岬に着く。
龍神洞のある羽尾岬だ。
といっても まだ羽尾岬の東岸だけど
羽尾岬の東の崖は 凝灰角礫岩でできていて
そこに 流紋岩の岩脈が貫入して 断層ができている。

 

 

羽尾岬
羽尾岬。

 


北西の風を遮ってくれる 羽尾岬の東岸ということもあって
漁港もある。

 

 

東漁港
東漁港。 小雨が降って 霧がかかって 旅情がありすぎる。

東漁港の船が 松葉ガニ漁に出るのかはわからないけど
市町村別でいうと 浦富海岸のある岩美町(鳥取)が
松葉ガニの漁獲量日本一で 2位が隣の新温泉町(兵庫)。
いずれにしても 松葉ガニの船は 隠岐まで出るわけだけど。

 


さて いよいよ 羽尾岬の先端の龍神洞に向かう。

直線距離で わずか500メートルくらいだ。
龍神洞は 羽尾岬の先端の断崖にあって
山陰海岸ジオパークの中でも 最大級の海食洞で
高さが10メートル 幅が8メートル 奥行きが150メートルもあり
海の水は エメラルドグリーンで
鍾乳状のアラレ石は 白っぽくて
岩壁には イワツバメが棲んでいて
洞窟の中には コウモリが棲んでいて・・・
と聞くだけで 行ってみたい。
凪のときは 小舟で中まで入れるそうだけど
冬の雨の日に そこまでは望まない。
遊歩道を歩いて行けば じゅうぶんだ。
 

 

遊歩道は もちろん あった。

海から道路一本隔てて いきなり 山の羽尾岬を越える道だ。
広島人は これくらいの山道は平気だ。
これくらいというのは 急勾配だけど
標高は低い 距離は短い 山道といえない山道のこと。
が 登り始めて 10メートルも行かないところに
ロープがはってあった。
倒木のため通行止め のロープだった。
 

 

まあ そういう日もあるだろうと 急遽 予定を変更する。

選択肢は 3つ。
1つめは 羽尾岬のつけねまで戻り 178号線を歩いて
岩美駅側の遊歩道を通って 龍神洞に行く。
帰りに このルートを歩く予定だった。
2つめは そのまま 178号線を進み 岩美駅まで行く。
龍神洞は諦め 代わりに 山陰海岸学習館に立ち寄る。
3つめは もと来た道を 東浜駅まで戻る。
1つめを選びたいところだけど 3つめの東浜駅まで戻った。
距離とか 時間とか 交通手段とか いろんなことを勘案して。

 

 

これは正解だった。

東京に戻ってから 調べたら
龍神洞への遊歩道は 一部崩落のため
通行止めになっていて 龍神洞へは行くことができません。
復旧については未定。 となっていた。
1つめの選択肢も なかったのだ。

というわけで 龍神洞は見ることができなかった。

 

 

龍神洞を見るなら 夏のよく晴れた日に

ガイドさんつきのカヤックで行くのがいい。