ここで一言 -19ページ目

アルカイダ怖い

さて。

今、私はモーリタニア首都のヌアクショットでのんびりネットをしているわけですが、西アフリカに入るにあたり、私の一番の心配は、マラリアとか同 行者がいないとか、暑いとか、そういうことよりも何よりも「モーリタニア国内におけるアルカイダによる外国人誘拐」でした。

以下、外務省の海外安全情報より抜粋。

 2009年には、「イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ」が関与
 したと思われる以下の事件が発生しています。誘拐事件については、
 本危険情報発出時点(1月)現在、いずれも未だ解決をみていません。

 ・11月、ヌアクショット北方の幹線道路上でスペイン人3人が誘拐される。
 ・12月、モーリタニア南部でイタリア人夫妻が誘拐される。

西アフリカに行くのであれば、ぜひとも陸路でサハラ越えをしたい。
それができないのであれば、私は西アフリカに行きたくない。

捕まるのも嫌だし、死ぬのも嫌だし、何よりも人に迷惑をかけたくないし、私の軽率な行動により家族が恥ずかしい思いをするのが一番嫌だ。

というわけで、二の足を踏んでいたわけですが、自分達で集めた情報から判断した結果、行ってみることにしました。ただし、モーリタニアには長くは 滞在しないことを前提として。そんなわけで、モーリタニア唯一の見どころとも言えるシンゲッティは行かずに、ヌアティブからヌアクショットまで一気に来て しまいました。

ただ、ヌアティブからヌアクショットまでは、11月にスペイン人が誘拐された道を通らなければなりません。

怖い。

スペイン人達が誘拐された状況は夜間に乗用車での走行だったらしいので、私達は「昼間のバス」でヌアクショットに向かうことにしました。

午前11時にヌアティブを出て、ヌアクショットに到着するのは夕方、の予定です。

出発は一時間ほど遅れましたが、無事に昼間走行のバスに乗車することができました。

国土のほとんどがサラハであるモーリタニア。
走行中、窓の外に見られる景色はずーっとサハラ。

村もない、人もいない、ラクダもいない、何もない。

そんな道をひたすら南へ南へと進んでいきました。

バスも冷房は無いけれど、車内は綺麗。ゴミも落ちていない!
100キロくらい出して信号もない道を進んでいるから天窓からの風が気持ちいい。

IDチェックのために、一時間に一回はバスを止められて乗客全員のIDやパスポートチェックが行われて面倒だけれど、ここまでチェックが厳しいの は逆に安心です。

そんなこんなで、もうあと2時間弱も走ればヌアクショットに着くだろう…そう思っていた時…

バスのエンジン故障!


暮れゆくサハラの真ん中で、バスの修理が始まりました。

日がすっかり暮れたサハラの真ん中で、バスの修理は終わりません。

真っ暗になったサハラの真ん中で、バスの修理は諦められました。

バス会社の人が、ヒッチしたトラックに乗ってヌアクショットに向かい、代車で迎えに来てもらうまで6時間以上…私達のバスはサハラの真ん中でポツ ンと置き去りにされました。

もう、私の頭の中は「アルカイダ」でいっぱいです。

周りのモーリタニア人達がバスから降りて、お祈りをしている最中だって、
満天の星空を「綺麗~」と眺めている時だって、
モーリタニア幼児が「どうぞ」という日本語を覚えるようになった時だって、
タバコを吸いに、外に出た時だって、たまに車が通るたびに

アルカイダに誘拐されたらどうしよう!と不安でした。

バスの乗客たちが、私を取り囲んでのんびり私に興味を示している間だって「私、ガイジンだからアルカイダに誘拐されちゃう!」と、一生懸命伝えて いました。モーリタニア人、皆笑っていました。

結局、夜中の12時くらいに代車がやってきてバスを乗り換えて無事にヌアクショットに到着できました。

誘拐されなくてよかったです。

ヌアクショット、平和です。