動じない男 |  ここで一言

動じない男

予定では一週間くらいの滞在予定だったルーマニアですが、

ルーマニア北部が素晴らしい環境だったことと、移動がうまくいかなくて

何だかんだ二週間近く経ってしまっています。


ここブラショフでも2泊の予定が、電車のスケジュールの都合で3泊に

なってしまいました。


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ブラショフも歴史ある美しい街ですが、ここにやって来たのは、

近郊の町ブランにあるブラン城を訪れるためでした。


ブラン城は、ドラキュラ城のモデルとなった城という噂ですが、真実のほどはいかに。



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3泊するハメになったブラショフでは、モルドバのホステルで

一泊だけ同室だったポーランド人に再会しました。


なにせ私は外国人パッカーもびっくりの、何も無い国モルドバで4連泊もした人なので、

初日だけ一緒だった彼のことは忘れていたのですが、昨晩遅くにチェックインしてきた彼が

私のことを覚えていて、私もやっと彼のことを思い出しました。


そんな彼にも「モルドバで4連泊って!何をすることがあるの?」と、びっくりされてしまいました。

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そんな彼ですが、なんかイイです。

顔もかわいいのですが、人懐っこくて、でも男気ありそうな感じで、お気に入りです。


彼の前にチェックインしてきたオーストラリア人が感じ悪かっただけに、より一層素敵に思えます。


そんなポーランド人の彼をさらに気に入る瞬間がありました。


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【ブラン城】


朝4時頃。

私は不思議な音で目が覚めました。


「ウオオオオオオオ!!ガオオオオオオ!!オオオオオェエエエエエ!!!」という、

何とも文字では書き表しきれない奇声と、ガタガタッという物音です。


夢を見ているのか、現実なのかよくわからなかったけれど、目を開けると

暗がりの中、うっすらと立っている人影が見える。


奇声と物音は、かれこれ10分近く続いています。


この部屋の誰かが吐いているの?具合悪いの?それとも侵入者?

と思いながら、どうしたらいいんだろう?と、様子を伺っていると、

宿のスタッフが部屋を「何が起きているの!?」とドアを開けてライトをつけました。

(スタッフは、ドミ部屋の中で殺人事件が起きている!と思ったらしい)


同室の初老の某国人がパンツ一枚(外人はほぼ100%パン一で寝る)で

ベッドの梯子にしがみついてキョトンとしている姿がそこにはありました。


どうやら、彼が奇声をあげつつベッドをガタガタと揺らしていたようです。


おそらく夢遊病?とか、その類なのでしょう。昼間はとてもおとなしいのです。

(宿のスタッフに言わせると、おとなしいけど、一度喋りだすと止まらない人よ…とのことですが。)


スタッフが「大丈夫?部屋を変わる?」と、声をかけても某国人は無言でキョトンとしています。

そして、キョトンとしたまま自分のベッドに入り込んでスヤスヤと眠りこんでしまいました。


同室の白人カップルと感じの悪いオーストラリア人は、

スタッフのすすめるがままに、そそくさと部屋を移って行きました。


私も、彼らと一緒に部屋を移るように言われたのですが…なんて言うか…、

その某国人のことを、その場で馬鹿にしたようにせせら笑いながら

「クレイジーだ」とか言っているオーストラリア人と同じ行動(部屋を移る)をしたくなかったので、

「私は大丈夫、この部屋のままでいい」と答えました。


が、スタッフが泣きそうな顔で「移ったほうがいい」と言って、荷物も運び出そうとしているので、

彼女に従うことにしました。


言わずにはいられなかったので


「この部屋にいるより、あの男(オーストラリア人)のほうが嫌」


とは言っちゃいましたが。

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【岩に飲み込まれそうなブラン城】


で、先述のポーランド人ですが。


彼は、私の上のベッドだったのですが。


なんと、熟睡しているのです!


奇声にも、物音にも、ライトがつけられたことにも、

皆が喋りながら部屋を移動していることにも何も気がつかず、

幸せそう~な顔をして、スヤスヤと眠っていました。


トキメキました。


私、どこでも生きていけそうな男が好きなんです。


昼頃、オーストラリア人が今朝の出来事をモノマネ付きで

面白可笑しそうに、ポーランド人に報告していました。


やっぱり、このオーストラリア人は嫌いです。

早く出て行けばいいのにと、強く強く思いました。



ちなみにブラン城の感想は「ふぅん」です。


もし、私がルーマニアを首都ブカレストとドラキュラ城しか訪問していなかったら

ルーマニアは「あんまり面白くなかった」になっていたかもしれません。


やっぱり、ルーマニア北部!


おすすめです。