ハーモニカパッカーの墓参り
いいところにいる。
すごく良いところにいるのです、私は今。
まさしく牧歌的とはこのことか!な、牧歌丸出し地域です。
山!川!草木!満点の星!民族衣装のおばあちゃん!馬車!
ラテンなルーマニア人も、面白い。
ルーマニア語はわからないけれど、ラテンだから、私は100%スペイン語で喋っています。
8割通じる。通じるから、それなりにやりとりができて面白い。
食堂でメニューが読めずに困っていれば、周りの客が説明してくれる。
そして、私が食事にとりかかってもずっと私のテーブルにいる。
皆、私をガン見するので微笑み返すと、必ずニコッとしてくれる。
メインストリートを歩いていたら少年が私の手を突然つかんで
「あなたと似ている人がこの店にはいるんだよ!」と言って、
中華系ルーマニア人のお兄ちゃんを紹介される。
「何?彼と喋ればいいの?」と言うと、にこにこ笑いながら
「うん!だって、同じ国の人でしょう!」と言っている。
電車で10時間ほど移動している時も、車掌が私のいるコンパートメントの
横を通るたびに何かしら声をかけてくる。
コンパートメントに同室になった人もずっと喋ってくる。
馬車に乗るか!?と、どう見ても乗る場所のない馬車を勧めてくる。
赤ちゃんを見かけると駆け寄る癖のある私は、ここルーマニアで久しぶりに
遠慮なく赤ちゃんに絡みまくっている。顔ひっかきまわされた。
ルーマニア人、いちいち面白い。
面白い人に餓えて餓えて「早くモロッコに行きたい」と思っていた私の欲求が、
ここルーマニアで果たされています。
シゲットは、観光客少ないです。
今いる宿のゲストも、皆、一人旅です。
白人パッカーも一人旅やカップルくらいの人は騒がず、人当たりの良い人が多いので居心地いいです。
でも
ここ
ラブ&ピースな人が、かなり好きそうだわ
…ヒッピーやパッカーの楽園やらアジトとやらにならないで欲しい…。
経済的に豊かでない海外の土地に、「自分達」が居心地よく過ごせる場所
(地元民は行けない値段のカフェとかゲストハウスとかクラブとか)を乱立したり
(無くす必要は無いと考えますよ。観光客が来る以上は、それらがあるのも自然なわけだし。
私も利用するし。)、貧しい地域の子供達が小銭を稼ぐためにドラッグに手をつけ始めるような
環境にはしてほしくないからです。
すでにアル中や薬中みたいな地元民もフラフラしていますが、なんつーかね。
それをやるやらないの前に、ドラッグで稼ぎ始めるようにならないようにしてほしいのです。
地元民同士での売り買いは、とやかくは言いませんが。
この場所でルーマニア人に「タイマ~、ハッパ~」などと日本語で言われたらショックショックショック!!
(南米ではたくさんありました。そういう所。これからもっと増えるのかな、特にアジア)
「ここは、このままでいてほしいな~」と思う地域は、今回の旅以前にもたくさんありましたが、
いつもそう思うたびにちょっと違和感を感じていました。
だって、ここに住む彼らはもっと良い生活をしたいと思っているだろうから。
今は知らないから満足していても、知ってしまえば不満になるだろうし欲求が出るわけだし。
それを考えると、このままでいて欲しいな~という考え方は、呑気な旅行者の
エゴ丸出し精神以外の何モノでもないわけですから。
今日、のどかな道を野良犬に怯えつつ歩きながらハッ!と気が付きました。
「今、ここに来られてよかったー!」って思えばいいのか?
これならセーフ(自分的に)か!?と、思いました。
なので、今、ここに来られてよかったです。
そんな、ステキな場所で気分ものんびり開放的になってしまったせいか、
この私が!ナルシズムに浸りまくった田舎者パッカー的なことに鳥肌をたてているこの私が!
ハーモニカを購入してしまいました…。
居心地のよかった宿で吹いてみましたが、客観的な自分が
「うわっ、1人でハーモニカ吹いてるよ!」
「ぷっ、今、音間違えた!」
「っていうか、なんでその曲なの?ねぇどうしてその曲吹いているの?」
と自分自身を問い詰め始めたので、それ以来、ハーモニカは一度たりとも吹いていません。
[ うっかり私がハーモニカを吹いてしまった現場(宿の庭) ]
シゲットからヒッチハイクで行ったサプンツァ村にある、陽気な墓。
この墓に行くために、私はシゲットに行きました。
私は世界中で墓参りしているなぁ。




