《2018年12月10日》マダガスカル ノシべ
朝、空がどんよりと曇っております。
マダガスカルには乾季と雨季があり、12月は雨季。
これまで雨に打たれて困ったことはなかったけど、やっぱり雨季なんだなぁ・・・。
今日は読書の日にしようかな。晴耕雨読ですね。
そして昨日はなかったはずなのに、足にはまたしても赤い斑点があってかゆい。
なんか虫がいるのかこのホテル!!!
日焼けやら虫さされやらで日に日に私の足が汚くなってゆきます。。
*****
まずは朝ごはんを食べに近くの屋台に出向き、マドレーヌのような蒸しパンのような何かとういろうのようなプリンのようなよくわからないけど意外とおいしい何かを頂きます。
お会計、1,200アリアリ。さ、、、38円!
するとどうしたことでしょう。
めっちゃ晴れてきた。
晴れちゃったよ。
晴れてるのに、読書、もったいなくない?
晴耕雨読ですからね。
耕そうぜ、晴れたら。
ということで、屋台をあとにして向かうのは薬局。
ちょうど切れちゃったんだよね。
風が爽やかで気持ち良いノシべも日差しはきつくて、日焼け止めなかったら火傷です。
かくして、日焼け止め、3000円。(マダガスカルの物価的に)
たっけーーー!!(゜o゜;
ウォータープルーフと思われる日焼け止め、これしかみつからなかった!
照りつける日差しをともに戦う仲間を手に入れた私が次に向かうのは、レンタルバイク屋。
そう、今日はバイクで島を一周することにしました!!!(^^)/
ノシべは島周遊道路があり、3時間で1周できるくらいのちょうどいい大きさなんだと。
バギーやら50ccの原付きやら、種類は様々、アンバトゥルアカのメインストリートにはバイク屋がいくつかあり
必要なのはパスポートだけなのでものすごくお手軽にレンタルできます。
50ccとか125ccのバイクの1日レンタルが300,000アリアリほど。お手頃ー!!
だって、軽いから。
転んでも起こせるから。
私、完全なるペーパードライバーでございます。
バイクの中型免許を8年ほど前に取得したのですが、公道運転が本日人生で2回目です!!!
1回目の公道は、沖縄宮古島でした。
その時は空港で拾ったタクシーの運転手の平良さんにスーパーカブを貸していただき、
平良さんのお宅でなぜか昼食までごちそうになるばかりか、
あまりにも私の運転がひどいから平良さんのお父様がさとうきび畑の仕事を1日ほっぽって車で先導しくれたという
なんだかすんごい人の世話になりまくる公道デビューでした。
平良さんには本当にお世話なりました(余談)
あれから6年
私の免許はめでたくゴールドに進化し、運転技術はもはや0地点にまで退化しているに違いありません。
もともと教習所の卒業試験も、君ギリギリだからね。っていうコメント付きでした。
今、半クラなんて絶対できない。
そもそもいつ半クラするのかも覚えてない。
エンスト必至。
手足にそれぞれ役割があるマニュアル車なんて絶対無理。
そんな状態でバイクを乗るのはめっちゃこわいですが、ノシべの方々、運転がマイルドです。
周遊道路だから曲がることもほぼなし。
さらに信号なし、中心部以外は交通量ほぼゼロ。
右手ひねれば走る原付きならば、いけるのでは・・・・?!
いける、かも。頑張る(´・ω・`)
ということで私の大冒険スタートです。
おっかなびっくり運転をはじめた私、体にガッチガチに力が入ります。
田舎風情あふれるマダガスカルの道の景色はとっても素敵で、爽やかな風を浴びてとても気持ち良い。
自転車スピード!
とりあえず和めそうな島の風景をお届けします。
歌の一つも歌いたいけど、そんなゆとりは全くない!!!
道路は基本舗装されているのだけど、亀裂があったり穴があったりで、
スラローム(S字描いて進む)じゃん!一本橋じゃん!と一人で道路にツッコミを入れながら一生懸命運転しました。
いつでも後続車に抜いてもらえるよう、道路のすみっこです。
ノシべにはカメレオンが生息してて、ドライブ中のカメレオン目撃情報がありまして、
すっかりカメレオンの大ファンになった私なので、カメレオン落ちてないか探しながら島を一周する目論見でしたが、
カメレオン探しどろこでは全くない。
歌すら歌えないのに、よそ見なんかしてるゆとり全くない。
後方確認ずっと振り返ってて、あ、鏡見れば後ろ見えるじゃん・・・!て運転してしばらくたってから気づく位運転慣れしていない走る時限爆弾でしかない私。
カメレオンはおいといて、誰も傷つけずに一周することを本日の目標にすることにしました。
大緊張だけど、道端の人や対向車は微笑んでくれたり、ボンジュール!って声かけてくれたり。
そしてこの謎の白蛇のような砂。気になる
海はアンバトゥルアカよりもきれいで、しっかり観光地化もされているみたい。
こんなほったて小屋が多少進化しただけの店でランチプレートが50,000アリアリ、1,200円します。
1000アリアリでごはんが食べられるこの国で!!(゜o゜;
アンタナリボで5万アリアリあったら、すっごく素敵なお店でディナー食べてワイン飲めるよ・・。
島国で輸送コストがかかるから高いのではなく、観光客が来て高くても払う人がいるからこの価格設定。
フランス人の大人の遊び場としての地位は確立してるし、めっちゃくちゃきれいなインド洋はあるし、観光大国マーケティング超成功してるなぁマダガスカル。
掘っ立て小屋に5万は払わないけどな。もうちょっと営業努力しなさい。
小洒落たお店に場所を変え、小エビのクリームパスター!( ´∀`)32,000アリアリ.1,030円くらい、いただきました。
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次に目指すのは、passotというお山。
北部は人が本当まばら。集落と呼べるギリギリくらいの素朴なおうちがいくつかあるだけ。
全部木造&椰子づくり。
のどかだなぁ。
坂道をずんずん進んで登ってきた山からの景色は、
330mの小さい山なんだけど、超絶景!!
緑も海も同時に見れてしまうすごく贅沢な場所。
ノシべは海の島だけど緑もとても豊富で美しい。
ここで夕焼けを見るツアーを街で見かけたので、夕暮れはめっちゃきれいなんだろうね。
駐車場近くのカフェに超絶なつっこいかわいい犬がいたよ。かわええええええ(>ω<)
大絶景にすっかり気分を良くした私、運転にも体が慣れてきたので、ついにカラオケを解禁します。
山のなだらかな下り道、風が気持ちよくて、気の隙間から時折海が見えます。
下り坂って言ったらもうゆずしかないよね、夏色だよね!!!
乗っているのは自転車ではなくバイクで
あいにく私を後ろに乗せて下さる殿方は不在で、
ブレーキは握らずそんなにゆっくりでもなく下り坂を下ってますが、
一人カラオケめっちゃ楽しい!
大人になると、何かができるようになった、と感じる瞬間は減ります。
私はたった半日で原付きの運転ができるようになって、一人カラオケまでできるようになったことがとても嬉しい。
あーこれが成功体験ってやつなのね!!
もうご機嫌です。
ご機嫌な私は次にamporahaという北東のビーチを目指します。
ここもまたきれいなビーチで、高級リゾートと聞いています。
と、そこに現れたのは大海原。
これどうやって乗り越えよう、、と考えながら減速すると、視界急に斜めに、大海原が私の目の高さに。
?!
なんで転んだのか全くわかんなかった!!
スピードは出ていなかったので、ほんの少し地面を滑っただけで、バイク事故!!って感じではなく、
自転車練習中の子供がこけたみたいな感じ。
下がゴツめ砂利道だからそこそこ痛い。
調子乗って歌なんか歌ってすみませんでした・・・。
ショートパンツで来たけど、長袖長ズボンで臨むべきでしたすみませんでした・・・。。
大海原を前に転倒している変なアジア人。
反対側から来た牛を連れた少年は原付きと一緒に横たわる私を凝視しながら、通過。
あ・・・助けてくれたりとかは、、、ないんですね・・・(´・ω・`)
そんな振り返ってまで凝視するなら笑うとか立ち止まるとかしてくれてもいいんですよ・・・
50ccにしておいて正解だったなー。教習所で400ccのバイクが重すぎて引き起こしが一回もできなかった私ですが、50ccならできますもの。
なんて少し自分を元気付けながら、大海原は手で押して渡りました。
気を取り直して、再度出発するも、
途中から道路は砂利道に。
ガタガタ道をのろのろとなんとか運転すると、大海原に続いて表れたのは砂利道の坂道。
傾斜は15度ちょっとくらい。
難易度ちょっと高いかな、、。
うすうす、身にあまるトラップだと感じながら、慎重にノロノロ運転します。
慎重運転も虚しく、ゴッと石にハマって
まさかの2度目の転倒。痛い。
今度はバイクに足挟まれて立ち上がれない。。
立ち上がらないとバイク起こせないし、バイク起こさないと立てないし、メビウスの輪か・・・
身の程知らずでしたごめんなさい。
ゴツゴツした未舗装の道路を街乗り原付きで進んでごめんなさい。
近くにいた若者3人が原付きを起こしてくれて、しかも坂の上まで押してくれている中、一人反省会をしました。
ご機嫌一人カラオケから一転、すっかりしょんぼりです。
まだまだオフロードは続きそうだったので、ビーチは諦めて、来た道を引き返します。
さよなら高級リゾートよ。
砂利道にすっかり怖くなってしまった私はさらにノロノロ運転をするのですが、ある程度スピードが出てないとバランスが取りづらい。
知ってはいるけど、もう怖くてスピード出せない。
怖いと思うと余計にぎこちない運転になります。
そんなこんなで、砂利道から舗装道路に戻る直線道路で、ダメ押しの3回目の転倒。
ちょっと転ぶのがうまくなってきてしまった!!
が、もう自分が信じられません!!!!
教習所のときもめっちゃ転んでたからもとよりそんなに信じていなかったけど、
原付きならいけると過信してました本当にすみませんでした・・・(´・ω・`)
成功体験、過去のものになりました。
また次、頑張りましょう。
以降は未舗装道路でちょっとでも怖いと思ったら即降りて手で押す、時速は40キロまで、人がいる場所は時速20キロまで、
保守的に保守的に運転して、なんとか無事に?人やお店がある島南部まで戻ってこれました・・・。
まじでカメレオン探しではなかった笑。
あれは選ばれし者の遊びだったのだな、、。
残るは給油してバイクを返すだけ・・・!
なのだが、なぜがガソスタで、ノー!って言われる。
さらになぜか、ノー!の店員さんに写真リクエストされる。
なぜかリクエストにお応えする私。
しょんぼりとした気分のときは誰かに優しくしたくなるよね。
優しくもされたいけど。
次に寄ったガソスタが信じられないくらい混んでましたw
車以外にもポリタンク持ってガソリン買いに来る人がいるから、なかなか進まない。
アフリカといえば謎の待ち時間ですので、30分くらいガソスタ渋滞しても別になんてことは思いません。
まぁそんなこともあるよねぇ、さすがだよねぇ。
返却時間の6時間ギリギリになんとか原付き返却して大冒険終了。
お店のお姉さんは、原付きがなんか傷ついてることを察知してる様子だったけど、お咎めなし。
セーフ!!アフリカでよかったー!(;・∀・)
私の運転が下手すぎて大冒険だっただけで本来は冒険でも何でもないし、見つけたかったカメレオンは全く見つからず地面に落ちていたのはマンゴーばかりだったけど、
どっちもそれはそれでおもしろいし、私っぽくやりきった!という思いでいっぱいです。
日焼けと虫さされですっかり出発前と様変わりした私の足にはさらに擦り傷と打撲跡まで加わりました。
文字通り、思い出を体に刻んでしまった1日でございました。
風は気持ちいいし、徒歩と比べ物にならないくらい進むのが早いし、日本帰ったら原付き乗ってどこかに行きたいな。
練習をした上で。←大事。
今日も宿から見える夕日が最高♡
おつかれ、私!