普通ね、総集編って言ったら絶景とか費用とかだと思うんですけどね。
総集編を書こうと思って一番最初に脳裏に浮かんだのは、
オッサンのことでした。
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世界は広いものですが、総じて女性の方が恥ずかしがり屋さんです。
というのと、幼少期よりどうもおじさんのハートは掴みやすい(同世代のハートは掴めない)ゆかさんは
世界各地でおっさんと絡みました。
というか絡まれました。
いい人あり、うざい人あり、思い返せばあるわ、あるわおっさんとの思い出。
ということで、エリアごとにおじさんを1人だけ選出してみました。
基準は、インパクト。
感謝の度合ではありません。
感謝で選んだら、それこそ選べないからね。
■アジアの忘れられないおっさん:タイのジャイアン
世界一周一番最初の宿にいた日本人のおっさん。
自分でジャイアンと名乗るおっさんです。
とにかくマシンガントーク。
激務だった仕事から金の切れ目が縁の切れ目だった彼女から、色んなことをとにかくよくしゃべる。
これが、旅人のお話トイウモノナノデスネ!!!ヾ(@°▽°@)ノ
と、バックパッカー初心者で旅人性善説な私。
流れでタイスキ食べに行ったら4人前の料理を2人で食べ終わるまで離席を許してもらえない
という免許合宿にきたチビのヤンキーみたいな展開になり、
さらに絶対に稼げるFXのやり方を20万円で教えてやるとおっしゃり、
いやぁ、あの人、濃かったわ。
■中央アジアの忘れられないオッサン:キルギスのFさん
キルギスの首都ビシュケクの南旅館で長期滞在をして取材・執筆活動をしているFさん。
中央アジアの旅人には、言わずとしれた大の有名人です。
Fさんの持つ中央アジア、コーカサス、行けなかったけどウクライナなどの情報量は生きる辞書。
私が中央アジアをやりきれたのはFさんのおかげです。
Fさんは料理がプロ級においしい。そして安く仕上げる。ムスリムの宿のばあちゃんのいぬ間に豚の角煮とかも作る。やばい。やばすぎる。おいしすぎる。
酒からスイーツまで幅広いジャンルの食にアンテナがはってあるのもヤバい。
とても渋い声の持ち主で、そうかと思えばその渋い声で猫を召喚する呪文を唱えたりするそのギャップ。
寡黙かと思えば、ププっと吹き出す話の引き出しの多いこと多いこと。
そして、最終日あまりにおいしいごはんに舌鼓を打ちすぎて、バスに乗り遅れそうになった私のために、Fさん、私のカバン持って走ってくれて、バス捕まえたら、「じゃ」の一言で去って行った。
かっこいい。。。。(゚Д゚)
キルギスを旅する人たちよ、Fさんは、必見だ!
■コーカサスの忘れられないオッサン 妖怪セックス親父1号、2号
右から3番目のオッサン!!こいつこいつ!!
道を尋ねたら家に招いてくれた親切なおっさんや
大宴会を催してくれる日本人大好きなじいさんや
一緒に旅したおっさんや
このエリアでは、それはそれは数えきれないほどのおっさんとの出会いがあったけど、インパクトで言ったら妖怪たちを選ぶしかない。
妖怪セックス親父とは、コーカサスに生息する隙あらば女性を食べようとするイケナイ妖怪です。イランなどにもいると耳にします。
妖怪1号は、ジョージアのタクシーの運転手。
君はゲストだからと、いい人風に湖畔に連れて行ってくれたタクシー運転手。
いい人ー!ヾ(@°▽°@)ノ と最初はなかなかノリノリな私。
こらこら・・・・・。
正体現し、あれこれ誘ってくる妖怪を、とぼけてかわそうとしていたら、妖怪激昂。
湖畔でパンツ1丁(※泳いでたから)で、セックスだよセックス!!!!!!と妖怪は叫びました。
思い返してみると、あの絵は相当にシュールだった。
(そのときは、そこそこ怖かった)
ちなみに彼は、私には夫がいる(嘘)のでできませという私に、
「大丈夫だ。俺にも妻と2人の子供がいる」と答えました。
最低すぎる。
2号は、同じくジョージアのバスの運転手。
バスの乗客が私1人になったところで
スーパーセックスをしようとか言いながら私の太モモに手を伸ばしてきた小太り妖怪。
なにその誘い文句。
ていうか運転中にハンドルから手を放すんじゃないよ!!(°д°;)
■ヨーロッパの忘れられないオッサン イタリアで会ったアイルランド人のスティーブン
20代でまったくオッサンじゃないんだけどね。
この人との出会いは、すごく大きかった。
自分自身を認めてあげること、愛してあげること、挑戦してみること、できる範囲でいいからね。と。
すごく優しい言葉で諭してくれた。
同世代とは思えない落ち着きだった。
なんだかうまく行かないヨーロッパ旅に、
イスラム圏ほど人が優しくないヨーロッパに、
すっかり萎縮していた私に、たった数時間で、すごく前向きな気持ちをくれた。
ヨーロッパはね、ビャーーーーっと行っちゃったから旅人とも現地人とも触れ合いはそんなになかったんだ。
オンリーワンにしてナンバーワンだったよ。ありがとうスティーブン。
■アフリカの忘れられないオッサン
チリ エルチャルテンからチロエ島までヒッチハイクをしたときのこと。
オフシーズンに入りかけのパタゴニアは、それはそれは車が少なかった。
諦めて寝床を探さないといけない時間に差し掛かった頃、どこからともなく現れたラララおじさん。
うちに泊まりなさいよって。
テント泊の予定が、ベットで寝られた。
シャワーが浴びれた。
あったかいごはんが食べられた。
タンゴを教えてくれたり、
プレゼントをくれたり、
伝統衣装を着せてくれたりした。
ラララじいさんはスペイン語しか話せなくて、
私はスペイン語はわからなくて、
だけどじいさんが、「これは、チリの心だから」と言ってくれたのはわかったんだ。
じいさんはね、学校に行けなかったみたいで文字の読み書きができないんだよ。
だからね、日本帰ってから、じいさんの家に、絵を描いてハガキを送ったよ。
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いやー苦しかった。
一人を選ばないといけないなんて。
あのオッサンにもあのオッサンにも言及したかったよ。
いい人もいれば微妙な人も、もちろんいます。
あっちから見ても、私がいい人に見えることも微妙な人に見えることもあるでしょうし。
どんなんでもね、私には、終わってみれば全部いい思い出です。
これが旅マジック。
世界のオッサンたち、どうもありがとう!

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