サンティアゴからカラマまで24時間バスの旅を経て、アタカマ行きのバスに路上で乗り換えて、やって参りました。チリ北部、サンペドロデアタカマ。
え、ここバスターミナルなん??
日干しれんがで作ったような、一階建ての長屋のような簡単な建物が並ぶこじんまりとしたバスターミナル。
チリのバスターミナルはどこもちゃんとしていて、こんな手作り感のあるバスターミナルははじめて。
ボリビアが近づいているのだなぁ。
営業時間になっても誰もいないオフィスがあるし、てきとーな雰囲気。
それはそれでほっとするね。
ここ、アタカマは年間降雨量がとても少なく、最も乾いた砂漠なんて呼ばれてる。
日照り続きの砂漠。
つまるところ暑い。
軽井沢のような気温から、スーダンみたいな暑さのところにやってきたので、体がびっくりしてる。
舗装されていない道が多くて、砂の上を歩いてると砂漠地帯なんだなぁと思う。
標高も2000m以上あるので、心臓と肺が、いつもより少ない空気に動揺してるのを感じる。
つい昨日までは、海の幸の街にいて、さらにその前は紅葉の美しい山岳地帯にいて、チリは一つの国でも場所によって全く異なる世界を見せてくれる。
***
アタカマには間欠泉やら月を思わせる谷やら観光名所が点在してるそうな。
私がアルゼンチン北部のサルタという街に行きたくて、その通り道にアタカマがあった。
画像検索してもあんまりピンとこなかったから観光しなくても良かったんだけど、せっかく来たし、一番お手軽に行けそうな月の谷に行くことにした。
長距離バスで疲れたので宿で休んで4時開始のツアーを3時50分に申し込む余裕っぷり。
ツアー代金 8,000Cペソ
入場料 3,000Cペソ(学割2,500Cペソ)
街から月の谷まで送迎してくれて、そのあと公園内の見どころを車で回ってくれます。
フルだよ!って言われることも多かったからもうちょっと早く申し込んでもいいかも?
アタカマはシーズン中なので、街はちっこいのに旅行者で街は溢れかえってたよ。
ほどよいツーリスティック感。
入り口。
ここで入場料払います。
30ボリだったかな。
ナミビアでもそうだったから、月ってこんな感じなのね。
わー!!月っぽーい!!(≧∇≦)
というか、あ、月ってこんな感じなのね。
小さいけど偉大な一本でしたっけ。
1億年~6千万年前、この辺りは海だったんだって。
太平洋プレートと南米プレートがぶつかって?海底が持ち上がった。
私は今、一億年前の海底を歩いているらしい。そんなこんなで大地は塩で白い。
日本人が大好きなウユニ塩湖もかつては海で、地殻変動で山に囲まれ行き場をなくした海水が蒸発して広大な土地に塩が残った。
アタカマとウユニはご近所といえばご近所で、アルゼンチンにもサリーナグランデスという塩湖があるから、この辺りは昔は一帯海の底だったんじゃないかな。
プレートってすごいね(・Д・)
月の谷に負けず劣らず、遠目に見える火山がかっこ良かったよ。
富士山を思わせる左右対称型。荒野にズガーンと立ってるお姿が素敵。
それもそのはず、ここは本当は現地の人たちは火星の谷と呼んでいた。
この場所を世に広めたのフランス人で、現地の人の言う火星(marte)の音がフランス語では死という単語の響きに似ていたので、死の谷になってしまったそうな。
月の谷よりも赤い。
火星は赤いんだろうね。
ちなみに別途お金が必要で1,000Cペソ,
大した値段じゃないから別にいいけど、わざわざ行かなくてもいいかも?という気もしました。
ツアーの中で1番良かったのは夕日!
断崖絶壁からの夕日は美しくて、今一つ上がり切らなかったテンションもここではギュンと上がりましたた(≧∇≦)
夕焼けポイントで、スイス人が写真を撮ってくれた。
その写真はまだもらえていないけど、、笑。(°∀°)
渓谷の赤い夕日とオレンジのストールがよく合ってて美しい。
アジア人のさっぱりした顔だからできることだよ、ヨーロッパは顔が派手だから、こういう美しさは出せないよ 。
と、何ともキザなスイス人のおじさま。照れるやないかい。
アジア人だからできる美しさなんて考えてみたこともなかったな。
身近な〝よいもの〟は埋れがち。
ヨーロッパの人の美的センスだから見出せた美しさ
平たい顔族だからこそ出せる美しさも、あるのかもしれない。
西洋人の高い鼻や彫りの深い顔立ちは、アジア人の憧れだけど、
そんな高い鼻を魔女みたいで醜いと言ってる人もいたし、美しの定義の仕方は色々あるものね。
ちょっと大袈裟だけど、アジア人としての誇りみたいなものを、気づかせてもらいました。
***
月の谷へのツアーのあと、そのスイス人のおじさまマークが夜ご飯に誘ってくれました。
なんだけど、チリ出国間際の私のお財布には500円くらいしか入ってない(´Д` )
旅先で知り合う外人さんは、夜のバーなんかによく繰り出してるけど、日本人旅行者はそんな資金のゆとりはないものです。
こないだドイツ人と飲みに行ったら3000円くらい吹っ飛んで泣きそうだったし、、、(´・_・`)。
そんなこんなで自炊をするのでご一緒できなくてとても残念ですと、身も蓋もないダサい理由で断り、宿でパスタをゆでる私。
年金暮らしの老人がお金がないから人と交流が持てないって話を思い出したよ。。。
おいしいけどね、パスタ。
すると、マークからメールが送られてきた。
〝僕は、食事に招待してるんだよ。
男性に食事に誘われて、君もお金を払ってたなら、君は食事をする相手を間違えていたね。”
なんかキザーーーーーー!!!!(*°◻︎°*)
どきどきしたー!!!
ていうか、払ってたよ。
現代ニッポンは割り勘が基本ですよね。
さておき茹で上がったパスタは冷蔵庫へ。
私は素敵レストランに向かうのでした。
ゲンキンですいません(´Д` )!!
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