【キリマンジャロ登山 9】 キリクライマーズでキリマンジャロ登山はしないで欲しい。 | もしも会計士が財務諸表から離れて世界一周をしたら&その後

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仕事をやめて、世界一周の旅に出たときの記録と、その後の旅行の中で日々感じたことをつづってゆきます。
たまに旅人お役立ち情報があったり、なかったり。

《1/22/2016》《260日目》@タンザニア モシ



言いたいことはタイトルの通り。


理由はただひとつ。

経営者が従業員を大切にしない会社だから。


私は素晴らしいガイドとチームに恵まれて、彼らには本当に感謝してるしているけど、オフィスで踏ん反り返って彼らの賃金を搾取する経営者(ジャスパーとフレディ)には苦言を呈さずにはいられない。


あんなに素晴らしいガイドを、あんな不遇な対応するなんて信じられない。



********


私たちは、キリクライマーズという代理店で申し込みをしてキリマンジャロ登山をしました。

費用は全部で1人1,100ドル。
入山料 699ドル、
チップ 100ドル、
残りの 300ドルが食料やレンタル代、移動の車代など。

チップは登山後ガイドたちに直接渡すものなんだけど、モメることがあるときいて、代理店を通して払ってもらうことにしたのだけど、

このチップ100ドルというのが、私の登山中通しての懸念事項だった。


**********




私はオスマニとトゥマニというガイドさんで、2人は本当に本当によくしてくれて、素晴らしいガイドだった。


アタックの日は、荷物を持ってくれて私は体ひとつで登るだけだった。他の登山者は自分の荷物を持っていたから、荷物を持ってくれたのは彼らの計らいだ。


完璧なペース配分と出発時間の調整で日の出を山頂で迎えさせてくれた。

山頂付近でつらいときは、背中さすってくれたり、肩やふくらはぎをもんでくれた。体はガチガチに固くなっていてすごく楽になった。

満身創痍で歩いてるときは、脇を抱えあげてくれたり、段差を引き上げてくれた。

雨の日には、早くテントに入れるように靴まで脱がせてくれた。

濡れた服が乾くように火のあるテントに服を乾かしてくれた。

歩きながら靴が濡れないように、ズボンの裾を靴にかけてくれたりした。

どうしてそんなに気がつくのか、アフリカの人間とは思えない細やかな気配りだった。

ガイドのオスマニはポーターにも思いやりを持っていて、人柄もとても好感が持てる人だった。

ポーターたちもこっちがダウンを着込んでる中、テロテロのスポーツシャツ1枚で15キロの荷物を担いでくれた。私たちより後にでて、先に付いてテントを用意してくれてた。

私が山頂にたどり着けるかは、本当にギリギリで、ガイドが有能だったから登れたんだ。

自分で登り切った

というより、

登らせてもらった

という思いが強い。


ガイド2人をはじめ、ポーターにもコックにも心から感謝してる。




タンザニアはチップの国。

感謝の気持ちはチップで表すもの。


でもね、私はツアー申し込み時にチップ代込で1,100ドルで契約していて、そこからチップとして支払われるのは100ドルだけだって、フレディが言うんです。



私のチームは、ガイド2人、コック1人、ポーター9人、全部で12人。
登山者は私とゆきちゃんの2人で、チップ代は合計200ドル。

単純に割ったら1人12.5ドル。
6日間働いてるから、チップ1日2ドル・・・!!


チップの習慣がない私には、いくらが妥当かは難しい問題だけど、

ガイドに言われたチップの1日あたり相場だと、
・ガイド20ドル
・コック12ドル
・ポーター7ドル

これは言い値なので高いとしても、他の代理店で、登山者1人250ドルくらいはチップを払った方がいいとアドバイスをもらった。

私たちは、もともとは3人グループのはずが2人になってしまったし、なのに7人ときいていたポーターは10人に増えてるし。


同じ1100ドルで契約してチップ代150ドルで契約していた人もいたのに、私たちは100ドル。

経営者の取り分が50ドル増えて、ガイドたちの取り分が減ってる。


登山者も減ったし、ポーターも増えたし、メンバーは素晴らしい仕事をしたし、もっと、払ってあげてほしい!



もっと気前良くチップを払えたらいいけど、私たちも予算に限りがある。ここはジレンマ。


山にいるときも、毎晩毎晩ゆきちゃんとどうしたらいいのか作戦会議をした。

下山後オフィスに行って、チップの値上げ交渉をしにオフィスに行った。

チップを払いたきゃお前らが追加で払えばいいというスタンスのでっぷり太った経営者ジャスパー。

なぜだ。
オフィスで座ってるだけでまるまる太った彼に経費込とはいえ300ドルのお金が入り、
細い体で十分とは言えない装備で日々山で頑張る彼らには1日2ドルのお金しかいかないなんて。



搾取でしかない。

資本主義の、この世の縮図だと思った


年初は税金やら何かの登録費用がかかるからお金がないとか
俺もガイドだったからつらさはわかるとか、携帯カチカチいじりながら論点のすり替えばっかりいしてくるジャスパー。


イライラしてきた。
怒っちゃだめだ。


粘って粘って交渉をして、最終的にオフィスからオスマニチームへは400ドルが支払われることになった。

私とゆきちゃんも追加で100ドルずつ払うことを決めて、これで合計600ドル。(もちろん私たちが追加で払うことはオフィスには内緒。)
ガイドの言い値の相場には及ばないけど、当初の200ドルからは3倍。落とし所だ。


ジャスパーからは微塵の誠実性も感じなかったので、オスマニの前で明言させるか、一筆取らせようと思った。

だけどね、それをオスマニに伝えたら衝撃的な言葉が返ってきた。





「ジャスパーは嘘をつくんだ。」




オスマニはあきらめた表情だ。




「登山客の前で約束したり、問題ないと言っていても、僕らガイドの前では手のひらを返す。前にもこんなことがあったんだ。彼は200ドルしか払わないよ。 僕が多額のチップを君たちに要求したと思われたら、ジャスパーは僕をクビにするかもしれない。僕は職を失いたくはない。だから、もういいから、帰ろう。」





とても悲しくなった。




雇用者と被雇用者の力関係は明白で、ガイドたちがジャスパーに抗う余地なんてなかったんだ。

きっと、オスマニたちに支払われるのは200ドルだけだ。

この交渉も無駄だった。

それでもオスマニたちはキリクライマーズで当面は働くし、

安くキリマンジャロ登山ができることで有名なキリクライマーズには日本人韓国人を中心にお客が次々やってくる。

無力感でいっぱいだ。

ジャスパーももともとはキリマンジャロのガイドだった。ガイドの仕事がわかるなら、どうしてガイドをあんな風に扱えるんだ。それが経営ってことなのか。従業員数十人規模ならもっと家族経営的に従業員を大事にできるんじゃないのか。


あぁ無力感。
あぁ私、無力。


むしろジャスパーの低価格戦略に乗っかった私は、いじめられっ子を見て見ぬふりする隠れいじめっ子と同じ。無力はおろかマイナス。



1100ドルという安価を顧客に提供できるのは、キリクライマーズの強みだ。

だから私もこの代理店を選んだ。

その裏で泣いてるガイドやポーターがいるとも知らずに。

せめて経営者とガイドで痛み分をしてくれればまだいいけど、泣くのは末端のガイドやポーターだ。

聞くところによるとジャスパーは豪邸に住んでいるという。
ポーターたちは1日1食で山で荷物を運んでいるのに。

余り物のビスケットやコーラ一本をあげただけで、大人のそれとは思えないほど喜んだ表情を見せるのに。

登山客からたまにもらえるアウトドアウェアを日銭のために売っぱらい、ロンT1枚で山で働いてる人もいるのに。


搾取だ。



低価格思考の消費者代表みたいなバックパッカーが言えたことではないけれど、

こんな従業員を大切にしない会社は潰れてしまえばいい。

と、思う。

オスマニやトゥマニをはじめ、優秀なガイドはこぞってキリクライマーズを離れ、キリクライマーズは安かろう悪かろうの称号を獲得した後、淘汰されちまえ。



と思う。



きっと、これからも多くの旅行客がキリクライマーズを利用すると思う。


これは私のわがままなのだけど、


キリクライマーズではキリマンジャロに登らないでほしい。


もし、契約するならチップは別払いにして、登山後の満足度に応じて、相場を参考にチップを払ってほしい。

たぶん、これがガイドたちにとって1番いい。

キリクライマーズを使わないでというのは、ジャスパーたちに痛い目をみてほしいというわたしの子供じみた気持ちからくるもので、ガイドたちを思ってのことじゃない。


もし、チップ込で契約するなら、全体額の値値下げ交渉だけではなくチップの値上げも交渉してほしい。



なお、キリクライマーズのガイドには当たり外れがあるそうです。
オスマニとトゥマニに当たったら、彼らは全力でサポートしてくれます!!



これからキリマンジャロを登る人たちが、スッキリとした気持ちで登頂できますように。
オスマニ、トゥマニが幸せになりますように。







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