《12/3/2015》《210日目》@スーダン ガラバッド~エチオピア ゴンダール
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エチオピアとスーダンの国境の、エチオピア側の国境の街メテマからゴンダールに向かう貸切バスの助手席からは、のどかーーな景色が続き
ます。
緑っていいなぁ。
たまにうとうとまどろんで、目が覚めてはのどかな絶景で、またまどろんで、久しぶりの快適で楽しい移動になりました。
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遡ること数時間前、
エチオピアのイミグレで、1人の肌の黒い男性に話しかけられました。
「何か困ってることはないかい?」
さっそくエチオピアの悪い人でしょうか。
本当に何も困ってなかったなので、問題ないよーと答えました。
この後の予定を聞いてきたので、イミグレが済んだら、ゴンダール行きのバスに乗ると伝えました。
エチオピアのバスは人がぎちぎちなんだよ。吐く人もいて、不潔だし、匂いもひどいんだ。
彼は言います。
(うんうん、知ってるよ、それがエチオピアの洗礼なんだろうね。お構いなしに通路に吐く人がいて、床に置いてた荷物が被爆したなんて話も聞いたことがある。)
だから僕は車を一台貸し切ってるんだ。もう支払いも済んでるし、良かったらゴンダールまで乗って行ったら?
!!!Σ(゚д゚lll)
タダほど高いものはない!!!
経験上、国境で話しかけて来る人なんてだいたい悪いやつです。
国境で乗った車には過去全てぼったくられています。
これは危険だ。。。!
警戒指数は120%!!!!
が。
ふと見てみると彼の手には、スーダンパスポートが握られていることに気がつきました。
彼はポートスーダン出身で、今はエチオピアや中国、マレーシアなどで貿易業を営んでいるそう。
パスポートがスタンプでいっぱいになってしまったからスーダンに新しいパスポートを作りに行った帰りらしい。
英語も今まで会ったスーダン人で1番上手で、会話はかなりスムーズだ。
スーダン人なら、大丈夫かもしれない。
見た感じ話した感じ、小銭を稼ぐお金に困った人でもなさそう。
彼と一緒に車の方まで行ってみると、運転手にあらかじめ約束していた金額の2倍の額を請求されてる。
そんなに高いなら他の車を探すよ!と背を向けたら、彼の許容する金額に落ち着いたようですが、この人もエチオピア人には苦労させられている感じ。
いい人に見える。
警戒指数が下がってゆきます。
スーダン人、というのが大きい。
車に、乗ってみよう。
結果、ゴンダールの街まで快適に移動できました。
彼の名前はアボイ。
親切な親切なスーダン人です。
アボイは明日の朝ゴンダール空港から飛行機に乗るので、今日1日一緒にいることになりそう。
*****
ゴンダールのホテル着いたら、とりあえずシャワー!!!
昨日の難民キャンプホテルで汗だく!!とにかく早くシャワー!!!
泊まったミケルホテル(Michael hotel )は、ホットシャワーはあるけど、給湯器があったまるのに時間が必要で結局水シャワーになってしまった。
ゴンダールは標高が2000mくらいあるので、水シャワーはちょっと冷たかったよ。
シャワーが済んだら、腹ごしらえ。
アボイと街にごはんを食べにゆきます。
ごはんはアボイがご馳走してくれました。
車に続いてご飯まで、、、!
アボイの親切劇はとどまることを知らなくて、
レートのいい両替屋さんを探してくれたり、
ゴンダールを起点に行くツアーの仲間探しを手伝ってくれたり、
エチオピアのSIMカードを一緒に買いに行ってくれてり、
あろうことかSIMカードを買ってくれたり、
道すがら飲み水を買ってくれたり、
暗くなってからは、安全第一だ!とトゥクトゥク(エチオピアでは、バジャジと呼ぶそうです)を短距離でも捕まえて、
アボイ!!∑(゚Д゚)
日本人の常識からは考えられない親切に続く親切。
アボイはゴンダールの滞在時間のほとんど全てを私に使ってくれた。
宿代を自分で払った以外は今日の出費はゼロ。
アボイは、最後まで
チップを要求することも、体を要求することもなく、
ただただ親切だった。
世界にはびっくりする位、親切な人がいる。
*****
どうしてそんなにも親切にするのか、アボイに聞いたら、
自分の持つお金が底を尽きるまで、できうる限り人に親切にしなさいと、
父に教えられたと言ってました。
彼はその教えにならって、友達の亡命を手助けするために、本当に無一文になったことがある。
友達を空港で見送って、自分は家に帰るお金もなく、知人に助けを乞おうにも携帯も売り払ってしまっていたからどうすることもできなかった。
何もかも失ったけど、お父さんはアボイを誇りに思うと言ってくれたそうだ。
それから数年、実家に身を寄せて、少しずつ少しずつ仕事をして、時に は人に親切をしてまたお金を失って、だけど今では何百万円ってお金を手にするようになった。
親切は、した以上に返ってくると、自分の行いを神は見ていると、友達のために無一文になった自分は間違ってなかったと、彼は確信した。
と、2時間ぐらいのサクセスストーリーを交えて彼の親切の源を聞くことができました。
ちょっと長かったわ。。。笑。
それとね、私がアボイを信じてくれて嬉しかったんだって。
はじめはアボイから見ても私は警戒心がむき出しだった。
だから車に乗ってくれて、信用してくれて、自分の気持ちをくんでもらえて、嬉しかったんだって。できうる限りの親切をしようと思ったんだって。
エチオピアは危ない人がたくさんいるから、私が危ない目に合わないようにしようと思ったんだって。
「君が車に乗ってくれて、僕がどれだけ嬉しかったか、君にはわからなちだろう。
嬉しかったから、ほんとは今日飛行機に乗れたのに、明日のチケットを買ったんだ。
明日の朝予定してた会議は午後に変更したよ。」
へ。。。?!Σ(゚д゚lll)
それは、公私混同ってやつなんじゃないの?!Σ(゚д゚lll)Σ(゚д゚lll)
その辺で出会った人のために、会議日程変更、、、
スーダン人に、公私なんてものほないかもしれないし、
嘘も方便とはいうものの、
なんだそれ、、なんだそれ!!Σ(゚д゚lll)
できうる限りの範囲が想像を越えすぎだよ。
親切を受け取ってもらえたことが嬉しくて、また親切にするなんてね。
世界中の人が、精一杯誰かに親切にしたら、世界はすごく素敵になると思うよと、アボイは言った。
途方もない夢のような話だけど、アボイは、本当にそれをやってる。
そこまでは、、、、正直、私はできないと思った。
私は自分が可愛いし、目先のことも気になるし。
神が見ててくれるとは、思えないし。
ちょっとでも素敵な世界に近づけるように誰かに親切にしよう!なんて言えるくらいの真っ新な心は今はもう持ち合わせてない。
アボイほどの親切は、私には難しい。
小さなことからやってこうかな。
そういえば、旅先で会った子が、カメラの盗難にあったって言ってたな。
まずはその子と関係ある写真でも送ろうかな。
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