«4/26/2015»«29日目» @ マレーシア クアラルンプール
朝起きたら、ネパール地震の死者が1,000人を超えてた。事態は深刻だね。。
カーペットにはまだ寝てる人がたくさんいた。
ネパール人ザガーは、1,000人死亡のニュースを見てもなお、
相変わらずケラケラ笑いながら一緒にネパール行こうよ!!って言い続けてた。
彼はマレー時間9時のフライトでネパールに旅立って行ったよ。
(そして余震で着陸できなくて、コルカタで足止めされた後、27日にクアラルンプールに戻ってきた)
*********
利用していたAir Asiaいわく、欠航1回につきチケットの変更が1回のみ可能らしい。
一緒に行動していたフランスガールのロリーと、ウクライナカップルのアンドリューとクセリアは5月1日の便に変更した。
ネパールで合流予定だった友達モリーとは、もう会えない気がして自分もネパールに飛ぼうか本気で考えてしまった。
1人別行動はしたくなかったし、ザガーの強烈な個性と、仮にも(仮じゃないけど)現地人が連呼する大丈夫大丈夫!の言葉のシャワーに、頭が染まりかけていたんだと思う。
1,000人死んで、街が崩壊して、隣街でトレッキングて、意味不明ですよ?
と、ふと気づいて、チケットステータスは保留のまま、空港を離れた。
疲れと、他者と同調したい欲求て恐ろしいなと振り返ると強く思いました。
ちなみに、空港を離れる時点で、モリーとは集合場所の話がついていなかった。
友達に会ってほっとしたい気持ちより、どこかに移動するための気力不足が勝ってしまった。
ごめんね、モリー。
*****
ロリーは1月半のマレーシアの旅を終えて、ネパールに移動するところだったそう。
マレーシアは完全ノーマークの私にとって渡に船で、街への移動も、休める宿も、ロリーに着いていった。
(結局他者と同調してるね。苦笑だね。)
チケットを抑えた3人と違って、私は何も決まっていない。モリーとの合流も、旅のルートも。
安否の連絡も中途半端で気持ち悪い。
考えること調べることすることはあったけど、脳が半壊してたから、宿についてまたすぐ横になった。
************
寝て、起きて、
「モリーと会える目的地を探すより、自分の旅を続けよう」と冷静さを取り戻して、モリーとは合流しないことにした。
少し体が軽くなった。
今日はもう考えるのをやめて、明日ルートを考えよう。
寝てもなんだか気が張ってて考え事には向かないや。
急ぐ旅じゃないしね。
*************
夜になって、ウクライナカップルとロリーと夜ごはんを食べに街に出て、散歩をした。
ちゃんとしたごはんは久しぶりだ。
それを差し引いても、おいしかった。
ありがとうチャイナタウン。
クアラルンプールがとんでもなく都会であることをまざまざ見せつけられた。
噴水で光と水のショーはやってるわ、巨大ビルは乱立してるわ。
伊勢丹にユニクロが入ってたのがおもしろかったな。
最初は、ネパールがどうとか、復航にどのくらいかかるとか、これからのルートとか
なんだか暗かった。
特にロリーは、7か月のアジアの旅の締めくくりがネパールの予定で、一番行きたい国を最後にしていたから、
これが私の旅の終わりなの?ってとても悲しそうだった。
被災しなかったのだから幸いだったってわかってはいるけど、それぞれ国や旅への思い入れがある。
落としどころの見つけやすさは人それぞれだ。
それからだんだん他愛のない話にシフトして、
噴水ショーのBGMの素晴らしさも手伝って、聞いてるうちにみんな元気になってきた。
気分が落ち込んでるときに、そのことばっかり話しても落ち込むだけだよね。
落ち込んでも、いいリターンはない。
と、ザガーのことを少し思い出した。
左の白シャツは、声をかけてきた自称政治専攻大学教員のヨルダン人。
ネパールの地震のこと知らなかったことも衝撃だったけど、
アンドリューとクセリアに、ロシアとの関係についてどう思うかって直球質問したのも衝撃だった。
二人は顔色が変わって、プーチンをめっためたに罵ってた。
かなり特別な感情があるみたいだった。
ちょっと、おっちゃん・・・・(-ω-)、私たち今ようやくネパール地震の気持ちの落ち込みを
どうにかできそうだったのに、なんてことしてくれるんよ・・・!(-ω-)・・・・・・。
すごいロシアウクライナ間、興味深いけどさ・・・・・。
ネパールの地震の話したら、日本は地震で核兵器が壊れて大変だったな。とか言ってくるし・・・。
持ってないですよ・・・・。発電施設も兵器になるって意味かしら・・・?
もう!!
*******
自称政治専攻のおかげで、核トークを少しして、
4月26日はチェルノブイリ原発の事故の日だとクセリアが教えてくれた。
その日にウクライナ人と一緒にいるのも数奇なものだなって思いながら
ネパールとウクライナに黙とうしてから眠りについた。