霧の向こうで、
湯が湧いている。

雲仙を歩くと、
白いものがいくつも景色の中に混ざっています。

山にかかる霧。
雲。
そして、地面から立ち上る噴気。

近づくにつれ硫黄の匂いが強くなり、
その白い湯気が「山の下にある熱」の存在を教えてくれます。

その熱から生まれた湯に浸かり、
山を下って小浜の海へ。

最後は、海のすぐそばで湧き続ける温泉まで。
地面の熱をたどる5つの宿を選びました。

FROM MOUNTAIN TO SEA

山の下にある熱は、
海辺まで続いている。

雲仙地獄では、高温の温泉と噴気が地面から噴き出しています。

その熱を近くで見る。
硫黄の匂いを感じる。
そして、その熱から生まれた湯へ入る。

そこから山を下り、小浜へ。

景色は山から海へ変わるのに、
町にはまた白い湯気が立っています。

山の噴気。
温泉の湯気。
海辺の自噴泉。

見えない地下を想像しながら旅します。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、雲仙地獄、噴気、霧、山、海、温泉、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR SIGNS OF HEAT

地面の熱を追う、4つの景色

STEAM|地面から直接立ち上がる噴気を見る

SULFUR|匂いと白濁した湯から火山を感じる

DESCEND|雲仙から小浜へ、山を下る

SEA|最後は橘湾のそばで湯に入る

01 / SLEEP BESIDE THE JIGOKU

雲仙九州ホテル

まずは、
地獄のすぐそばに泊まる。

ホテルが建つのは、雲仙地獄の中心。

本館客室からは湯けむり立ち上る地獄谷を望み、すべての本館客室にテラスと半露天温泉が備わります。

昼に遊歩道を歩いて見ていた噴気を、今度は部屋の中から眺める。

地獄を「観光して帰る」のではなく、夜までそのすぐそばに残る。第二章は、地面の熱にいちばん近い場所から始めます。

JIGOKU|雲仙地獄の中心

VIEW|客室から地獄谷を見る

BATH|全本館客室に半露天温泉

この宿の決め手|噴気を「見に行く」のではなく、その景色の前で一晩過ごせる

 

02 / FROM JIGOKU TO BATH

雲仙温泉 雲仙宮崎旅館

地獄から、
そのまま湯船へ。

雲仙宮崎旅館の「麒麟の湯」は、雲仙地獄を源泉とする白濁した硫黄泉。

浴場の湯はすべて源泉かけ流しです。

外では荒々しく噴き出していた熱が、宿へ入ると静かな湯船になる。

同じ地面から出てきたものが、「景色」から「身体を温めるもの」へ変わる。その変化を一番わかりやすく感じられる宿です。

SOURCE|雲仙地獄を源泉とする湯

SULFUR|白濁した硫黄泉

FLOW|浴場は源泉かけ流し

この宿の決め手|地獄で見た熱が、そのまま温泉になるまでをつなげて感じられる

 

03 / STAY INSIDE THE SULFUR

雲仙温泉 民芸モダンの宿 雲仙福田屋

もう少し、
山の湯の中に残る。

福田屋では、露天、内湯、貸切湯を合わせた「湯めぐり八湯」を楽しめます。

すべて源泉かけ流しの白濁した温泉。

露天風呂へ。
内湯へ。
貸切湯へ。

同じ雲仙の湯でも、場所が変われば見え方も身体への感じ方も変わる。ここでは「温泉に一度入る」から、「湯の中で一日を組み立てる」へ進みます。

EIGHT|露天・内湯・貸切を合わせた八湯

WHITE|白濁の硫黄泉

FLOW|すべて源泉かけ流し

この宿の決め手|一つの湯船ではなく、雲仙の湯そのものを何度も身体で確かめられる

 

04 / DOWN THE MOUNTAIN

小浜温泉 湯宿 蒸気家

山を下りても、
まだ湯気がある。

雲仙から小浜へ下ると、景色は海辺の町へ変わります。

でも蒸気家には、小浜温泉の高温の源泉を利用した蒸し風呂と蒸し釜があります。

源泉温度は105℃。その蒸気で野菜、魚、肉を蒸して食べることもできます。

雲仙では山から噴き出していた熱が、小浜ではもう一度、人の暮らしの中へ戻ってくる。第一章の鉄輪とも響き合う場所です。

105℃|高温の小浜温泉源泉

STEAM|温泉蒸気を使った蒸し風呂

COOK|蒸し釜で料理する

この宿の決め手|山で見てきた地熱を、海辺でもう一度「使う熱」として体験できる

 

05 / THE HEAT REACHES THE SEA

小浜温泉 旅館ゆのか

最後は、
湯と海を同時に見る。

小浜温泉の海辺にある宿。

全客室に源泉かけ流しの温泉を備え、展望露天風呂では橘湾を眺めながら自噴の天然温泉に入れます。

山の地獄から始まった旅の最後に見えるのは、大きな海。

目の前には橘湾。身体のまわりには地下から湧いた湯。同じ風景の中に「海の水」と「地面から出てきた水」が重なります。

SPRING|天然の自噴泉

ROOM|全客室に源泉かけ流しの風呂

SEA|橘湾を望む展望露天風呂

この宿の決め手|山の下にあった熱を追って、最後は海の水平線までたどり着ける

 

CHOOSE YOUR HEAT

どこまで、地面の熱を追う?

雲仙九州ホテル
まずは、雲仙地獄そのものの前に泊まる。

雲仙宮崎旅館
地獄で見た熱を、白濁の湯で感じる。

雲仙福田屋
八つの湯をめぐり、山の熱に長く残る。

湯宿 蒸気家
山を下り、105℃の蒸気を暮らしに使う。

旅館ゆのか
最後は橘湾を見ながら、自噴泉へ。

THE HEAT TRAVELS

山の熱は、
海まで続いている。

雲仙では、地面から噴気が上がっていました。

その熱が、白濁した温泉になる。

山を下ると、今度は蒸し風呂や料理に使われ、最後には海を見ながら入る湯になります。

景色は山から海へ変わっても、
地下にある熱はずっと旅の下にある。

霧の向こうで、湯が湧いている。
次は、その熱をもっと大きな火山の風景へ追いかけます。

※雲仙地獄の噴気状況、遊歩道、温泉設備、蒸し釜・蒸し風呂、各浴場の利用方法などは天候や施設の状況によって変わります。高温の噴気・源泉には近づきすぎず、現地の案内に従ってお楽しみください。