海が、
冬の顔になる前に。

北陸の水をたどってきた旅は、
最後に日本海へ出ます。

まだ雪はない。
でも夏の海とも、もう違う。

日が短くなり、
空の青は少し薄くなり、
海の色は深く見えてくる。

越前海岸の岩場。
敦賀湾の朝。
北前船で栄えた三国湊。

真冬の日本海を見る一歩手前。
海が次の季節へ変わっていく時間に泊まる、5つの宿を選びました。

BEFORE THE WINTER SEA

海にも、
季節の途中がある。

冬の越前海岸には、荒々しい波や強い風の景色があります。

けれど、その景色はある日突然始まるわけではありません。

秋の夕陽。
冷たくなり始めた潮風。
港へ戻る船。
暗くなるのが早くなった海辺の町。

今回は「冬の日本海」を見に行くのではなく、
海が冬へ切り替わる、その少し手前に泊まります。

雨から川へ。
川から海へ。
北陸三部作の最終章です。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、海岸、港、町並み、波、夕景、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR SIGNS OF THE CHANGING SEA

冬へ向かう海を見る、4つの視点

HORIZON|宿の窓から、長く水平線を見る

WIND|冷たくなっていく潮風を感じる

PORT|海そのものから、海で栄えた町へ入る

BATH|最後は潮騒を聞きながら湯に入る

01 / WATCH THE LAST AUTUMN SUN

越前海岸 玉川の宿 岩本屋

まずは、
夕陽が沈むまで海を見る。

越前玉川温泉にある、全4室の小さな漁師宿。

展望浴場からは、日本海と夕陽を眺めることができます。

昼の観光を早めに終えて、宿へ。

空が青から薄い金色へ、そして灰色へ変わっていくのを、湯の中からゆっくり見る。第三章は「夕陽を見たら帰る」のではなく、そのあとも海辺に残るところから始めます。

SEA|日本海を一望する展望浴場

SUNSET|海へ沈む夕陽

SMALL|全4室の小さな漁師宿

この宿の決め手|日本海の夕景を「立ち寄って見る」のではなく、暗くなるまで残れる

 

02 / BRING THE SEA INTO THE BATH

越前の宿 うおたけ

次は、
海を湯船まで近づける。

越前海岸を望む温泉宿。

客室からも海が見え、天然温泉の湯船からも日本海を見下ろせます。

朝、昼、夕方で海の色は変わります。

だからここでは、予定を詰めるより窓辺に残る。海を見て、湯に入り、また海を見る。同じ場所から景色が変わっていくこと自体を、一日の予定にしてみます。

VIEW|越前海岸を望む客室

BATH|日本海を見下ろす天然温泉

PORT|近くの漁港から届く旬の海の幸

この宿の決め手|窓・食卓・温泉まで、宿の一日がずっと海から離れない

 

03 / ENTER THE BAY

敦賀さざなみリゾートちょうべい

越前海岸から、
敦賀湾へ。

海辺に立つ、1日8組の小さな宿。

客室はすべてオーシャンビュー。大浴場からも、海と朝の光、夜の星空を眺められます。

ここで旅の目線を少し変えます。

ずっと「海岸」を見てきた旅から、「港町・敦賀」の海へ。遠くの水平線だけでなく、人や船が行き交ってきた海として見ると、同じ日本海にも別の表情が見えてきます。

ROOM|全8室オーシャンビュー

MORNING|海と朝の光を見る

PORT|歴史ある港町・敦賀へ

この宿の決め手|越前海岸の「外海」から、港町・敦賀の海へ視点を変えられる

 

04 / SLEEP INSIDE THE PORT TOWN

オーベルジュほまち 三國湊

海そのものから、
海で栄えた町へ。

三国湊は、九頭竜川の河口にあり、北前船の寄港地として栄えた町。

オーベルジュほまち 三國湊は、その町に残る町家を使った分散型の宿泊施設です。

客室はひとつのホテル棟に集まっていません。

チェックインしてから自分の町家へ歩く。その途中に町の灯りがあり、古い建物があり、その向こうに港がある。「海辺の宿」ではなく、「海と生きてきた町」に泊まる一夜です。

PORT|北前船で栄えた三国湊

MACHIYA|町に点在する町家客室

STAY|町を歩くことまで宿泊体験にする

この宿の決め手|日本海を「景色」ではなく、町をつくってきた存在として感じられる

 

05 / RETURN TO THE OPEN SEA

休暇村 越前三国

最後はもう一度、
大きな海へ戻る。

越前加賀海岸国定公園の中、日本海を望む場所に建つ宿。

全室から海を望み、庭園露天風呂では潮騒を聞きながら温泉に入ることができます。

三国湊で町の中へ入ったあと、最後は再び水平線へ。

秋の海なのか、もう冬の海なのか。どちらとも言い切れない景色を、温泉の中から眺める。北陸三部作は、答えを決めずに海の前で終わります。

OCEAN|全室から日本海を望む

SOUND|露天風呂で聞く潮騒

HORIZON|旅の最後を水平線で終える

この宿の決め手|雨から始まった三部作を、最後に大きな日本海までつなげられる

 

CHOOSE YOUR SEA

どの海の前で、夜を迎える?

玉川の宿 岩本屋
小さな漁師宿で、夕陽が消えるまで。

越前の宿 うおたけ
海を眺め、湯に入り、また海を見る。

敦賀さざなみリゾートちょうべい
港町・敦賀で、海のそばに一晩残る。

オーベルジュほまち 三國湊
北前船の町を歩いて、自分の町家へ帰る。

休暇村 越前三国
最後は潮騒の聞こえる温泉から、日本海へ。

THE WATER REACHES THE SEA

雨から始まった旅は、
海まで来ました。

金沢では、雨が町を濡らしていました。

山中では、その水が川になり、
山代では身体を包む湯になりました。

そして最後は、日本海。

水平線を見る。
潮風を感じる。
港町を歩く。
潮騒を聞きながら湯に入る。

やがて、この海は冬の色になります。

でも、その少し前。
秋と冬のどちらにも決めきれない海も、旅してみたい。

海が、冬の顔になる前に。
水の気配をたどる北陸三部作を、ここで終わります。

※海況、風、夕景、漁の状況、料理内容、温泉設備などは季節や天候によって変わります。晩秋以降の海岸部は強風・高波となる場合がありますので、各施設・道路・公共交通機関・気象情報の最新状況をご確認ください。