海から、
夜がやってくる。

秋になると、
瀬戸内の日暮れが少しずつ早くなります。

海が金色になり、
港に灯りがつき、
白壁の町から昼の人通りが引いていく。

旅先では「暗くなる前に戻ろう」と考えがちだけれど、
今回は、その続きを見に行きます。

夕方からが、もうひとつの瀬戸内。

鞆の浦、倉敷、牛窓。
日が暮れてからも残りたい5つの宿を選びました。

AFTER THE SUN GOES DOWN

日没を、
一日の終わりにしない。

鞆の浦の常夜燈も、倉敷の白壁も、牛窓の海も、昼間に見ることはできます。

でも、泊まればその景色が変わる時間まで待つことができます。

西日が低くなる。
店が閉まり始める。
窓に灯りがつく。
水面に、その光が映る。

秋の日が短くなることを、
旅の制限ではなく、旅の理由にする。

夕方から、もう一度歩き始めます。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、港、町並み、海、夕景、夜景、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR HOURS AFTER FOUR

夕方から瀬戸内を味わう、4つの時間

DUSK|低くなった光で、町と海を見る

LIGHT|港や格子窓に灯りがつくまで待つ

WATER|海や川に映る夜の光を見る

MORNING|翌朝、まだ静かな町へもう一度出る

01 / WAIT FOR TOMONOURA TO GET QUIET

鞆の浦温泉 汀邸 遠音近音

まずは鞆の浦で、
海が暗くなるまで待つ。

仙酔島を正面に望む、鞆の浦の海辺の宿です。

全室に温泉露天風呂があり、テラスからも瀬戸内の海を眺められます。

夕方は少し早く宿へ着いて、常夜燈まで歩く。

港の色が変わり始めたら部屋へ戻り、今度は海側から町の夜を待つ。船の音や波の音が残る鞆の浦では、暗くなってからのほうが場所の輪郭を感じられることがあります。

SEA|仙酔島を望む海辺

BATH|全室温泉露天風呂付き

WALK|常夜燈まで歩く夕方

この宿の決め手|鞆の浦の夕方を町で見て、その続きを海の前の部屋で待てる

 

02 / WATCH THE SEA LOSE ITS COLOR

鞆の浦温泉 景勝館 漣亭

夕陽が消えてからも、
海を見ている。

鞆の浦の瀬戸内海を一望できる展望大浴場と露天風呂を持つ温泉宿。

昼間は島の形までよく見えていた海も、夕方になると色が少しずつ失われていきます。

温泉に入りながら、その変化を最後まで見る。絶景を一枚撮るのではなく、「見えなくなっていく時間」まで景色にする宿です。

VIEW|瀬戸内の多島美

BATH|海を望む展望大浴場と露天風呂

DUSK|明るさが消えていく海

この宿の決め手|夕景だけで終わらず、海から光がなくなるところまで眺められる

 

03 / AFTER THE SHOPS CLOSE

旅館くらしき

白壁の町に、
灯りがつくまで残る。

倉敷美観地区の中心にある、全8室の小さな料理旅館。

昼の美観地区には人が多くても、夕方になると少しずつ店が閉まり、倉敷川沿いの空気が変わっていきます。

その時間に駅へ戻らず、町の中へ泊まる。

白壁、黒い瓦、格子窓。昼間に見た建物へ灯りが入り始めると、同じ通りが少し違って見えます。翌朝には、また人が増える前の倉敷へ出られます。

TOWN|倉敷美観地区の中心

ROOM|全8室の老舗旅館

MORNING|まだ静かな美観地区を歩く

この宿の決め手|昼の観光地だった倉敷が、夜の町へ戻るところまで残れる

 

04 / RED BRICKS AFTER DARK

倉敷アイビースクエア

白壁から、
赤煉瓦の夜へ。

明治時代の倉敷紡績所の建物を保存・再利用したホテルです。

美観地区を歩くと白壁やなまこ壁が印象に残りますが、ここでは景色が赤煉瓦と蔦へ変わります。

夕方の町歩きを終え、敷地へ戻るころには、昼とは違うクラシカルな時間へ。

倉敷川周辺からアイビースクエア一帯には夜間景観照明もあり、「町が暗くなったら終わり」ではなく、光の質が変わるところからもう一度歩けます。

BRICK|旧倉敷紡績所の赤煉瓦

LIGHT|美観地区の夜間景観

HISTORY|近代化産業遺産に泊まる

この宿の決め手|倉敷の夜を、白壁だけでなく赤煉瓦まで色を変えて楽しめる

 

05 / RETURN TO THE SEA

ホテルリマーニ

最後はもう一度、
海の前で夜を待つ。

牛窓の海に面して建つホテル。

客室は全室40㎡以上、オーシャンビューのバルコニー付きです。

海へ向いたバー&ラウンジもあり、夕方から夜へ変わる時間をホテルの中で過ごせます。

鞆の浦で港の夜を見て、倉敷で町の灯りを歩いて、最後はもう一度海へ。暗くなった水面を見て眠り、翌朝また同じ窓から明るくなった瀬戸内を見る。三部作を、海から始まる朝で終わらせます。

SEA|牛窓の瀬戸内海

ROOM|オーシャンビュー・バルコニー

NIGHT|海へ向いたバー&ラウンジ

この宿の決め手|夕陽を見るだけではなく、海が暗くなり、また朝になるところまでいられる

 

CHOOSE YOUR EVENING

どの夕方から、泊まる?

汀邸 遠音近音
常夜燈を歩き、海の前で暗くなるまで待つ。

景勝館 漣亭
温泉から、海の色が消えていくところを見る。

旅館くらしき
店が閉まったあとの美観地区に残る。

倉敷アイビースクエア
白壁の町から、赤煉瓦の夜へ。

ホテルリマーニ
最後は牛窓で、夜から朝まで海を見る。

THE JOURNEY CONTINUES AFTER SUNSET

暗くなってからも、
旅は終わらない。

第一章では、小豆島で島の実りを味わいました。

第二章では、橋を渡りながら島から島へ進みました。

そして最後は、移動を止めます。

夕陽が沈んでも帰らない。
店が閉まっても町に残る。
水面に灯りが映るまで待つ。

秋は日が短い。
だから、夜まで旅ができる。

海から、夜がやってくる。
瀬戸内三部作を、ここで終わります。

※日没時刻、夜間景観照明、店舗の営業時間、温泉・飲食施設等の利用時間は季節や曜日によって異なります。夜間・早朝の町歩きでは、周辺住民の生活に配慮し、私有地への立ち入りや大声での会話などを避けてお楽しみください。