宿場町に、
夜が来る。

午後5時。
店の暖簾が少しずつ下がっていきます。

昼間、街道を歩いていた人たちは駅や駐車場へ戻り、
格子戸の向こうに灯りがつく。

宿場町が、
観光地からもう一度「暮らす町」に戻る時間です。

昼の町並みを見て帰るのではなく、
店が閉まったあとも、その町に残ってみる。

木曽、奈良井、妻籠。
旧街道の夕方と夜を過ごすための5つの宿を選びました。

AFTER THE DAY TRIPPERS LEAVE

人が帰ったあと、
宿場町の時間が始まる。

奈良井や妻籠へ行けば、昔の町並みを見ることはできます。

でも、その町に泊まらなければ見えない景色もあります。

閉まった店。
灯りのついた格子窓。
人のいない街道。
朝、まだ誰も歩いていない軒先。

歴史的な建物を見るのではなく、
その建物に夜が来るところまで待つ。

今回は「夜のある宿場町」に泊まります。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、町並み、街道、紅葉、夜景、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR HOURS IN A POST TOWN

宿場町に泊まる、4つの時間

DUSK|観光客が帰り始める夕方を歩く

LIGHT|格子戸の向こうに灯りがつく

NIGHT|暗くなった旧街道に残る

MORNING|店が開く前に、もう一度町を歩く

01 / STAY INSIDE NARAI-JUKU

BYAKU Narai

町を見に来るのではなく、
町の一部になる。

奈良井宿に残る歴史的な建物を再生し、町の中に客室やレストランなどを展開する宿です。

昼間は多くの人が歩く奈良井宿も、夕方になると少しずつ静かになります。

酒蔵だった建物で食事をして、地酒を飲み、暗くなった街道を歩いて部屋へ戻る。観光地としての奈良井だけでなく、その土地の時間に入り込む滞在です。

TOWN|奈良井宿の中に泊まる

HISTORY|歴史的建造物を再生

SAKE|酒蔵と地酒のある夜

この宿の決め手|昼の奈良井宿だけではなく、町に夜が来るところまで滞在できる

 

02 / SLEEP IN A 200-YEAR-OLD HOUSE

奈良井宿 御宿伊勢屋

格子戸を閉めたあとも、
旅籠の時間は続いている。

奈良井宿の通りに建つ、約200年前の母屋を残す宿。

通りを歩いて建物を見るだけではなく、その戸を開けて中へ入り、一晩過ごせることがこの宿のおもしろさです。

夕方、軒先の人影が少なくなったら宿へ。翌朝、格子越しにまだ静かな街道を見る。旅人が宿場へ泊まっていた時代の「一泊」を、今の旅に重ねます。

HOUSE|約200年前の母屋

STREET|奈良井宿の街道沿い

MORNING|格子越しに見る宿場の朝

この宿の決め手|古い町並みを眺めるだけではなく、その建物の中で朝を迎えられる

 

03 / 350 YEARS IN FUKUSHIMA-JUKU

木曽路の宿 いわや

奈良井から南へ。
次の夜は、福島宿へ。

中山道・福島宿の中心部で、江戸時代から約350年続いてきた老舗旅館です。

宿場町というと奈良井や妻籠が有名ですが、木曽福島にも街道を歩いてきた人を迎えてきた時間があります。

夕方の町を歩き、木曽川の音を聞きながら宿へ戻る。昔の旅人と同じように「今日はここまで」と歩くのをやめる場所をつくります。

HISTORY|約350年続く老舗

POST TOWN|中山道・福島宿

RIVER|木曽川のある町

この宿の決め手|「宿場町に泊まる」という旅の原型を、そのまま今の旅で体験できる

 

04 / THE RIVER AFTER DARK

きそふくしま温泉
街道浪漫 おん宿 蔦屋

町の灯りと、
木曽川の暗さの間に泊まる。

木曽福島で長く旅人を迎えてきた温泉宿です。

昼の街道を歩いたあと、夜は木曽川沿いへ。

暗くなれば遠くの景色は消えて、川の音や宿の灯りのほうがよく分かる。歴史を見る昼から、土地の音を感じる夜へ切り替わる宿です。

TOWN|木曽福島の旧街道

RIVER|木曽川沿い

BATH|街道歩きのあとに温泉へ

この宿の決め手|町を歩く時間から、川の音を聞く夜まで一日の中でつながる

 

05 / AFTER TSUMAGO GOES DARK

富貴畑高原温泉 ホテル 富貴の森

最後は、妻籠の灯りを離れて
本当の暗さへ。

妻籠宿から山へ入った、森の中の温泉宿。

宿から妻籠宿への送迎もあり、昼から夕方まで旧街道を歩いたあと、そのまま山の夜へ移動できます。

そして富貴の森には星空テラスがあります。

奈良井で格子戸の灯りを見て、木曽福島で川の音を聞き、最後は人工の灯りそのものを離れる。三部作を、木曽の暗い空で終わらせます。

TSUMAGO|妻籠宿への送迎

FOREST|木曽の山の中

DARK|星空テラスのある夜

この宿の決め手|妻籠の夕暮れから、その先にある木曽の暗い夜まで旅を続けられる

 

CHOOSE YOUR NIGHT

どの宿場の夜に、残る?

BYAKU Narai
奈良井宿そのものを、一晩の滞在にする。

奈良井宿 御宿伊勢屋
約200年前の建物で、旅籠の朝を迎える。

木曽路の宿 いわや
福島宿で、昔の旅人と同じように歩くのを止める。

街道浪漫 おん宿 蔦屋
旧街道から木曽川の夜へ。

ホテル 富貴の森
妻籠の夕暮れから、星空のある森へ。

STAY AFTER THE LIGHTS GO OUT

旅は、
店が閉まってからも続く。

第一章では、冬を前にした山の中で一晩過ごしました。

第二章では、山から町へ届いた秋を食べました。

そして最後は、その町に夜が来るまで残ります。

灯りがつく。
人がいなくなる。
街道が暗くなる。
そして翌朝、また戸が開く。

宿場町に、夜が来る。
山から町へたどった信州三部作を、ここで終わります。

※店舗の営業時間、町並みのライトアップ、送迎時間、各施設の営業内容は季節や曜日によって異なります。夜間・早朝の散策では住民の生活に配慮し、大声や私有地への立ち入りを避けて静かにお楽しみください。