町の灯りが、
つく頃に。

町が静かに表情を変えるのは、
完全に暗くなってからではありません。

店じまいを始める戸口。
旅館の窓にともる灯り。
湯上がりの人が歩き始める石畳。

昼の観光が終わり、
町の夜が始まる少し前。

早めに宿へ入り、身軽になって、
夕食の前後にもう一度外へ出る。

温泉街、港町、商家町。
灯りがつく時間から歩きたい6つの宿を選びました。

BETWEEN DAY AND NIGHT

日帰りの町から、
泊まる人の町へ。

昼間は、見どころを順番に巡ります。

けれど夕方になると、歩く理由はもっと小さくなります。

外湯へ向かう。
港で空の色が変わるのを待つ。
宿の灯りを、町の外から眺める。

目的地を増やすのではなく、
町の時間が変わる瞬間に立ち会う旅です。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、町並み、港、温泉、灯り、人物、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR WAYS TO WALK AT DUSK

夕方の町を歩く、4つの視点

LIGHT|旅館、外湯、店先、常夜燈

SOUND|下駄、川、港、戸を閉める音

ROUTE|宿から歩いて戻れる短い道

RETURN|冷えたら湯や客室へ戻れること

01 / YUKATA & PUBLIC BATHS

城崎温泉 西村屋本館

灯りがつく前に、
浴衣へ着替える。

城崎温泉では、宿の中だけで温泉を完結させず、浴衣と下駄で町の外湯を巡ります。

夕方、柳並木と大谿川の色が深くなり、外湯や店先に灯りがつき始めたら、短い散歩へ。

西村屋本館は温泉街の中ほどにあり、複数の外湯へ歩いて向かえます。一つの湯へ行き、少し遠回りして宿へ戻る。それだけで、夕方の城崎を十分に味わえます。

LIGHT|外湯、旅館、川沿いの店先

SOUND|下駄の音と川の流れ

CHECK|休館・改修情報を事前に確認

この宿の決め手|夕方の町歩きから、すぐ宿へ戻れる

 

02 / THE INN BECOMES A LANTERN

渋温泉 歴史の宿 金具屋

宿そのものが、
町の灯りになる。

金具屋は、石畳の渋温泉街に建つ、昭和初期の木造建築と源泉かけ流しの湯を残す宿です。

浴衣で温泉街へ出て、外湯を巡ったあと、夜の斉月楼を外から眺める。町歩きと宿の建築が、一つの体験につながります。

工事や交通規制が実施される場合があります。徒歩散策は楽しみつつ、車で向かう場合は最新の案内を確認しておきたいところです。

LIGHT|夜に浮かぶ斉月楼

WALK|石畳の温泉街と外湯

CHECK|工事・交通規制の最新情報

この宿の決め手|夜に浮かぶ木造建築を、町から眺められる

 

03 / A NARROW STREET TO THE SEA

温泉津温泉 旅館 ますや

外湯の明かりをたどって、
港のほうへ歩く。

温泉津は、木造旅館、格子の民家、外湯が、港へ続く細い道に並ぶ小さな温泉街です。

1910年創業のますやへ荷物を置いたら、町の外湯へ。湯上がりには、昼より人の少なくなった通りをゆっくり戻ります。

開催日には温泉津夜神楽も。温泉だけで終わらず、町の夜へ出ていくもう一つの理由になります。

LIGHT|外湯と木造旅館

WALK|温泉街から港へ続く道

NIGHT|開催日に楽しむ温泉津夜神楽

この宿の決め手|外湯と港町の夜を、徒歩で行き来できる

 

04 / THE LIGHTS OF DOGO

道後温泉 ふなや

本館の灯りを見てから、
老舗の宿へ戻る。

ふなやは創業390余年。道後温泉駅と道後温泉本館のどちらからも歩きやすい場所にあります。

夕方は、温泉本館や商店街の灯りを眺めながら歩く。遠くまで移動しなくても、町を一周して宿へ戻れる距離感が魅力です。

町の灯りを見たあと、もう一度宿の温泉へ。外へ出る時間と、宿へ戻る時間の両方を楽しめます。

LIGHT|道後温泉本館と商店街

WALK|駅、本館、宿を結ぶ短い道

RETURN|町歩きのあと、宿の温泉へ

この宿の決め手|道後の灯りと宿の温泉を、一晩で楽しめる

 

05 / THE LANTERN BY THE PORT

鞆の浦温泉 景勝館 漣亭

常夜燈のある港で、
日が沈むのを待つ。

鞆の浦は、近世港町の町並みと港湾施設が残る町。景勝館 漣亭は海岸に位置し、瀬戸内海を望む温泉宿です。

昼間の散策を終えたら、夕方にもう一度港へ。空と海の青が深くなり、常夜燈の周囲に町の灯りが集まってきます。

灯りを見るために遠くへ移動せず、港を一周して宿へ帰る。鞆の浦の夕方に似合う過ごし方です。

LIGHT|港の常夜燈と町家

WALK|雁木、港、古い町並み

RETURN|海沿いの宿と温泉

この宿の決め手|常夜燈のある港から歩いて戻れる

 

06 / SLEEP INSIDE THE OLD TOWN

NIPPONIA HOTEL
竹原 製塩町

商家の戸口が閉じてから、
町に泊まる。

竹原は、製塩と酒造りで栄えた商家町。白壁、格子、本瓦葺きの屋根が続く町並み保存地区です。

この宿は、町に残る歴史的建築を客室やレストランへ再生した分散型ホテルです。

フロントから客室へ、客室からレストランへ。部屋へ戻る道までが滞在の一部になり、格子戸の奥にともる小さな灯りを見つける旅になります。

LIGHT|商家、酒蔵、宿泊棟の窓

WALK|町並み保存地区の石畳

STAY|町に点在する歴史建築

この宿の決め手|日帰り客が帰った商家町に、そのまま泊まれる

 

CHOOSE YOUR DUSK

どの灯りを、見に行く?

城崎温泉 西村屋本館
浴衣と下駄で巡る、外湯の灯り。

渋温泉 歴史の宿 金具屋
宿そのものが浮かび上がる夜。

温泉津温泉 旅館 ますや
木造旅館と外湯を結ぶ細い道。

道後温泉 ふなや
本館と商店街を短く巡る。

鞆の浦温泉 景勝館 漣亭
常夜燈の残る、潮待ちの港。

NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
日帰り客が帰ったあとの商家町。

STAY UNTIL THE LIGHTS COME ON

町が暗くなるまで、
帰らない。

夕方の町歩きに、特別なイベントは必要ありません。

旅館の窓に灯りがつく。外湯へ向かう下駄の音が聞こえる。港の空が青から紺へ変わる。

日帰りでは通り過ぎてしまう時間に、
町の輪郭がいちばん深く見えてきます。

※外湯、ライトアップ、夜神楽、店舗などの営業・開催時間は、季節、曜日、工事、臨時休業などにより変更される場合があります。夕方・夜間の散策前に、最新の交通、天候、営業情報をご確認ください。