宿へ入り、
深く息を吸ったとき。
ふわりと木の香りがすると、
それだけで少し安心することがあります。
新しい檜の、清々しい香り。
長い時間を重ねた柱や梁の、
落ち着いた気配。
湯気と一緒に広がる、
木のお風呂の香り。
目には見えないけれど、
旅の記憶に深く残るもの。
今回は、檜風呂や木造建築、古民家の客室など、
木の香りを感じながら過ごしたくなる宿を集めました。
画像はテーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の外観・景観・客室・料理・家具・施設とは異なる場合があります。
木の香りを楽しむ時間
・部屋へ入ったら、まず深呼吸する
・古い柱や梁、木目をゆっくり眺める
・檜風呂では、湯気と一緒に香りを味わう
・木の床を歩き、素材の感触を確かめる
・朝、窓を開けて森の匂いを部屋へ入れる
・香りの余韻を残したまま、早めに休む
木の香りがする宿
01|別所温泉 旅館 花屋
02|山形座 瀧波
03|名栗温泉 大松閣
04|湯谷温泉 はづ木
05|谷川温泉 檜の宿 水上山荘
06|天城湯ヶ島 湯宿 嵯峨沢館
07|有福温泉 旅館ぬしや
08|あらや滔々庵
09|奥飛騨温泉郷 寛ぎの舎 游
10|黒川温泉 山あいの宿 山みず木
01|別所温泉 旅館 花屋
長野・別所温泉|宮大工の仕事が息づく、百年の木造建築
地元の宮大工によって建てられた、
登録有形文化財の温泉宿。
客室や食事処を結ぶ長い渡り廊下を歩けば、
磨かれた床や柱、窓枠など、
館内のあちこちに木の表情が残っています。
新しい木材の香りとは少し違う、
長い時間を重ねた建物ならではの落ち着き。
温泉や食事だけを目的にするのではなく、
夜と朝の静かな館内を歩くことまで、
旅の楽しみにしたくなる宿です。
02|山形座 瀧波
山形・赤湯温泉|築三百五十年の庄屋屋敷に泊まる
宿の母屋は、
米沢上杉藩時代の庄屋屋敷を移築し、
受け継いできたもの。
太い梁や柱には、
新しく整えられたホテルにはない力強さがあります。
昔の建物をそのまま保存するだけではなく、
今の空間と組み合わせながら使い続けているところも魅力。
木の気配に包まれた館内で食事を味わい、
客室の温泉へ入り、静かに眠る。
建物が過ごしてきた時間の続きに、
一晩だけ加わるような滞在になりそうです。
03|名栗温泉 大松閣
埼玉・飯能|名栗の木々に迎えられる山の宿
都心から遠くない場所で、
森の空気と木のぬくもりを味わえる一軒宿。
館内には地元・名栗の木が使われ、
客室にも木の香りとやわらかな旅情が漂います。
温泉では、木風呂を選んで、
湯気の中に広がる香りをゆっくり味わいたい。
豪華な設備を次々に楽しむのではなく、
木の部屋で川の音を聞き、
温泉に入って早めに休む。
近場で深く息をつきたい日に、
選びたくなる宿です。
04|湯谷温泉 はづ木
愛知・奥三河|純木造数寄屋造りの静かな五室
渓谷を望む場所に建つ、
一日五組の小さな宿。
建物は純木造の数寄屋造りで、
館内には職人の細かな仕事が残されています。
柱や建具、和室のしつらえを眺めながら過ごしていると、
自然と声まで少し小さくなりそうです。
薬膳料理をゆっくり味わい、
源泉かけ流しの湯へ入り、
川の音が届く部屋で休む。
木の香りだけでなく、
建物全体のやわらかな空気を味わいたい宿です。
05|谷川温泉 檜の宿 水上山荘
群馬・みなかみ|古代檜の湯に、身体を沈める
木の香りを目的に泊まるなら、
檜のお風呂は外せません。
水上山荘の内湯に使われているのは、
長い時間を地中で過ごした古代檜。
源泉かけ流しの温泉と木の浴槽が重なり、
湯気の中で檜の気配を感じられます。
温泉へ入ったあとは、
谷川岳を望む大きな窓の前で休む。
山の景色と温泉、木の香りで、
五感を静かに整えたくなる宿です。
06|天城湯ヶ島 湯宿 嵯峨沢館
静岡・伊豆|檜の湯と、川辺の木々の気配
狩野川に沿って建つ、
自家源泉かけ流しの温泉宿。
館内には木や石を使った湯処があり、
客室によっては檜の香りと温泉を、
好きな時間に楽しめます。
窓の外には川と木々。
室内にいながら、
外の自然がすぐ近くに感じられるのも魅力です。
何度も湯処を巡る旅もいいけれど、
気に入った檜風呂で、
香りを覚えるまでゆっくり過ごしたくなります。
07|有福温泉 旅館ぬしや
島根・有福温泉|移築された古民家の離れで眠る
広い敷地に、
古民家を移築した離れが点在する宿。
部屋へ入ると、
古い柱や梁、和室の静かな空気に包まれます。
長い時間を経た木には、
新材の清々しさとは違う、
深く落ち着いた魅力があります。
温泉に入り、
山陰の食事を味わったあとは、
一棟の離れへ戻って静かに過ごす。
誰かの家を訪ねたような安心感と、
旅館らしい特別感を一緒に味わえそうです。
08|あらや滔々庵
石川・山代温泉|十八代の時間が残る老舗宿
長い歴史を重ねてきた宿には、
新しい建物ではつくれない静けさがあります。
磨かれた柱や建具、
落ち着いた客室と廊下。
器や美術、温泉とともに、
建物そのものを味わいたくなる場所です。
木の香りを強く探すというより、
古い木の館内に身を置き、
長い時間がつくった空気を静かに感じる。
温泉から戻った夜、
部屋の中をゆっくり眺めて過ごしたくなる宿です。
09|奥飛騨温泉郷 寛ぎの舎 游
岐阜・奥飛騨|飛騨の木と山の空気に包まれる
北アルプスの山々に囲まれた、
小さな温泉宿。
木を使った落ち着きのある館内で、
奥飛騨の山の景色と温泉を楽しめます。
部屋の中の木の気配と、
窓の外から届く森や山の匂い。
温泉に浸かったあと、
すぐに眠ってしまうのは少し惜しい。
木の部屋でお茶を飲みながら、
身体の熱がゆっくり落ち着くのを待ちたい。
飛騨の風土を、
香りや温度まで含めて味わいたくなる宿です。
10|黒川温泉 山あいの宿 山みず木
熊本・黒川温泉|森と木の湯に包まれる
最後は、
森の中の露天風呂で知られる山みず木。
川の音を聞きながら湯に浸かり、
木々の匂いと湯気に包まれる。
温泉から上がったあとも、
館内の木のぬくもりが、
旅の時間を静かにつないでくれます。
客室へ戻ったら、
窓を少し開けて、森の空気を入れてみる。
木の香りを、
建物の中だけでなく自然の中からも感じたい宿です。
予約前に確認したいこと
・木の香りの感じ方には個人差があります。
・檜風呂や木風呂の有無は、客室や利用する湯処によって異なります。
・古い木造建築では、段差や階段、音の伝わりやすさがある場合があります。
・客室、温泉、食事、設備の内容は、予約するプランごとにご確認ください。
香りは、旅の記憶になる
旅から帰ったあと、
写真を見なくても、
ふと宿のことを思い出す瞬間があります。
檜風呂の湯気。
畳と木の部屋。
雨に濡れた森。
古い柱に残る、落ち着いた匂い。
香りは目に見えないけれど、
その場所で過ごした時間を、
深いところに残してくれます。
次の旅では、
景色や食事だけではなく、
部屋へ入った瞬間の香りにも耳を澄ませるように、
静かに意識を向けてみたい。
木の香りがする宿で、
まずは深く息を吸うところから、
旅を始めてみようと思います。
※料金、空室状況、客室、温泉、設備、サービスは変更される場合があります。最新情報は各宿の予約ページ・公式サイトでご確認ください。








