世界の最強戦車!
値段ランキングTOP10!
雑学ミステリー
世の中には様々な高額商品が存在していますが、
みなさんは世界一高額な戦車とはなんだと思いますか。
そもそも戦車1両の価格と言われても多くの人が
ピンとこないかもしれません。
兵器の値段は私たちの常識とはかけ離れた額に
なっているので、いくらくらいになるのか
想像すらつかないのではないでしょうか。
世界一高い戦車は、軍事大国アメリカの戦車でしょうか、
それともヨーロッパ戦車でしょうか、
高性能だけどその分値段も高いといわれる
日本の戦車はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、世界の戦車の価格を
ランキング形式で紹介していきます。
第10位 99式戦車(2億8000万円)

99式戦車は、中国人民解放軍が開発した
第3世代戦車で、中国軍の主力戦車となっています。
中国語では、「99式主战坦克」、英語では、
「ZTZ-99」と表記されます。
全長11m、重量54t、速度80㎞、乗員3名で、
武装として50口径125㎜滑腔砲や9M119対戦車ミサイル、
12.7㎜、7.62㎜機銃、94式5連装76mm発煙弾発射機
などを搭載しています。
砲塔には、爆発反応装甲と複合装甲を組み合わせた
楔形の増加装甲を取り付けることもできます。
もともとは98式戦車という名前でしたが、
1999年の建国50周年に参加したこと記念して、
このときまだ98式戦車が完全な実用段階に
達していなかったこともあって、99式戦車と
改称されました。
本格的な生産は2000年から開始され、
2001年から配備がスタートしました。
設計はソ連ものを元にしていますが、
中国がそれまで培ってきた戦車開発のノウハウが
詰め込まれ、欧米からの技術を積極的に
取り入れられました。
レーダー誘導兵器や
JD-3レーザー検知式アクティブ防護システムを
採用するなど、それまでの中国戦車とは一線を
画するものになっています。
自衛隊の10式戦車や韓国のK2戦車が登場する以前には、
アジア最強の戦車といわれることもありました。
そのぶん、価格も高価になったため、
安価で性能的には劣る第2世代の96式戦車との
ハイ&ロー・ミックスによる配備されています。
99式戦車には、超信地旋回ができない、
重量54tもあって中国のインフラの
最大限ギリギリの値になっていることなど、
いくつかの問題点も持ち上がっていて、
これらは戦車の開発を急いだことに端を
発しているといわれます。
99式戦車には、改良型として99A戦車が存在しています。
これは、中国とパキスタンが共同で開発した
90-Ⅱ式戦車の車体に99式の砲塔を搭載したもので、
99式で問題になっていた車内における動力部の容量を
抑えることに成功し、軽量化に成功しています。
主砲は99式と同じく125㎜滑腔砲で、
車両間の情報共有システムを搭載して、
探知した敵の位置や行動データをリアルタイムで
味方部隊に伝えることができます。
中国戦車として初めて超信地旋回を可能にしています。
主砲の砲塔の上に水の入ったコップを乗せたまま、
水をこぼさずに戦車を走行させる動画が
中国軍によって配信されており、これが事実なら
走行性能もかなり高いとみられます。
99式戦車の不満点を改善し、現時点において
最強の中国戦車といえる99 A戦車ですが、
その欠点として上げられるのがやはり価格の高さで、
6000以上の戦車を保有するといわれる中国軍の中で、
99A式戦車の配備数はたったの120両あまりだと
いわれています。
第9位 T-90A(4億5000万円)

T-90A戦車は、現在のロシア軍における
主力戦車となっている第3世代の戦車です。
1992年に制式採用されて、ロシアでは
「ヴラジーミル」という愛称を与えられています。
それまでのロシア戦車と外見の異なる、
T-90Aの角張った溶接砲塔は
「ヴラジーミル砲塔」とよばれます。
T-90Aは、ロシアの2.5世代戦車であるT-72に、
ロシアの主力戦車の1つとなっている第3世代戦車の
T-80Uと同じように主砲から対戦車ミサイルを
発射することができるようにしたりといった
攻撃・防御能力を付与する改良を行って、
T-90戦車として開発されました。
現在は、輸出型のT-90Sを改良した、
溶接砲塔搭載タイプのT-90Aが主に配備されています。
T-90Aは、全長9.53m、重量46.5t、最大速度65㎞/h、
乗員3名で、武装として48口径125㎜滑腔砲に、
12.7㎜、7.62㎜機銃を装備し、主砲からは
レーザー誘導式でNATOではAT-11スナイパーと
呼ばれている9M119「レフレークス」対戦車ミサイルを
発射することが可能です。
ちなみに、主砲から対戦車ミサイルが撃てるのは、
アメリカやヨーロッパの戦車にはあまり見られない、
ソ連時代からのロシア戦車の特徴です。
装甲には、複合装甲と、
爆発反応装甲「コンタークト-5」ERAを装備しており、
アクティブ防御システムとして、敵の対戦車ミサイルの
測距・照準を妨害する「シュトーラ-1」を装備し、
砲塔の横に設置された赤外線ライトは
赤外線ジャマーとして使うこともできます。
T-90Aは、そのほかにも目標の自動追随機能をもった
最新の射撃統制システム「カリーナ」、
位置情報ネットワーク通信システム「グロナス」と
いったロシア軍の最新テクノロジーが詰め込まれています。
2011年には、発砲される
APFSDS(翼安定式装弾筒付徹甲弾)の
有効射程を増加させた新型の125㎜滑腔砲と
最新の爆発反応装甲「レリークト」を装備した
改良型T-90MSも登場しています。
T-90は海外への輸出や現地でのライセンス生産も
行われていて、最新のT-90MSも輸出について
インドと交渉中であるともいわれますが、
仕方のないこととはいえ、戦車の性能が
上がるごとに価格も上昇していく傾向にあります。
T-90の輸出価格が1両1億6000万円ほどだったのと
比べると、3倍近くに上昇しています。
特にT-90の場合は、装備も高価で、
対戦車ミサイル「レフレークス」は、
1発3000万円で、当時から5発撃つたびに
T-90が1両買えるといわれていました。
第8位 メルカバMk.4(6億4000万円)

中東の強国イスラエルの主力戦車メルカバ、
その最新型で2002年から配備がスタートしたのが、
メルカバMk.4です。
メルカバはヘブライ語で「騎馬戦車」を意味し、
旧約聖書に登場する「神の戦車(メルカバー)」に
由来しています。
メルカバは、全長9.04m、重量65t、最大速度64㎞/h、
乗員4名で、武装として44口径120㎜滑腔砲や12.7㎜、
7.62㎜機銃、60㎜迫撃砲などを装備しています。
重量が大きいため、高出力エンジンを装備しているものの、
速度はやや遅めです。
イスラエルは、周囲に同盟国をもたず
国境を接しているのは潜在的な敵国である
アラブ諸国ばかりという特殊な国情の国家で、
自国と自国民の生存にかなりの重点をおいています。
メルカバ戦車も、こうしたイスラエルの
特殊な事情を反映し、他国の戦車にはない特徴を
もっています。
メルカバはMk.1~Mk.4まで4つの発展形がありますが、
そのすべてで車体の前部にエンジンを置くという
車内配置を取っており、これは前方からの攻撃を
受けた際に、走行不能になる代わりに、エンジンを
盾にすることで乗員を守り、生残性を高めるという
効果を狙ったものです。
これは、周囲の国家と比べると、
相対的に人口が少ないイスラエルにおいて、
兵士の命を大切にするという思想が現れたものです。
そのほかにも、車体後部が弾薬庫兼兵員室に
なっていたりと、乗員と弾薬を守るための
設計となっているほか、戦車が戦闘不能になった
場合は乗員が後ろから脱出することができます。
後部のドアは戦闘中に孤立した歩兵を
救出するためにも使われます。
そのほか、副武装が充実していて対人戦闘能力が
高いことなど、イスラエルにおけるそれまでの
戦訓が取り入れられた設計となっています。
Mk.4では最新の射撃統制装置とネットワーク機能の
充実による情報共有や、外装式モジュール装甲が
採用など攻守ともに強化されています。
武器輸出も盛んなイスラエルですが、
メルカバ戦車は自国軍への配備が最優先と
されているため、輸出は行われていません。
メルカバは、これまでに300両以上が
生産されているほか、実戦にも幾度も投入されています。
第8位 アージュン(6億4000万円)

アージュンは、南アジアの地域大国
インドが開発した第三世代の主力戦車です。
名称のアージュンは、古代インドの神話的抒情詩
『マハーバーラタ』に登場する戦士アルジュナから
きています。
アージュンは、全長10.63m、重量58.5t、
最大速度72㎞/h、乗員4名で、武装として
55口径120㎜ライフル砲、
12.7㎜、7.62㎜機関銃を装備しています。
インド軍では、戦車の自国開発能力を獲得するため、
1974年から戦車開発が始められました。
はじめは第二世代戦車の開発を目指していましたが、
レオポルト2のようにそれよりも優れた性能の戦車が
登場してきたことで、さらに能力の高い戦車を
開発する方針に変更します。
しかし、インドにとってこれはハードルの高いことで、
アージュンがお目見えするのは1996年のことに
なってしまいました。
ですが、そのかいあって、アージュンでは、
主砲の120㎜ライフル砲や射撃統制装置、照準器、
自動消火システム、NBC(核・生物・化学)兵器防護装置
など多くの装備がインドの自国開発となっています。
装甲にも、インド国防冶金研究所(DMRL)が開発した
「カンチャン・アーマー」と呼ばれる独自の複合装甲を
採用しています。
インド空軍のC-17グローブマスターⅢ輸送機を
使っての空輸も可能です。
アージュンは、インドの過酷な砂漠環境にも
適応できる戦車とされ、比較性能試験において、
T-90にも勝ると判断された、インド軍自慢の戦車です。
さらに、改良型のアージュンMk-Ⅱの開発も決まっており、
2014年には試作車が公開されています。
アージュンMk-Ⅱは、遠隔操作の無人銃架の採用や、
射撃統制装置の改良、対ヘリコプター戦能力の付与、
爆発反応装甲の採用など様々な点がアップデート
される予定です。
第6位 レオパルト2A6(7億3000万円)

レオパルト2は、ドイツ軍の開発した第3.5世代の主力戦車です。
先代のレオパルト1は、1965年に登場した戦車で、
レオパルト2はソ連戦車の進化に対抗を目的に
アップデートするために開発されました。
当初はアメリカ軍と共同で、戦車装備の共通化を
図ることが計画されていましたが、結局、アメリカは
M1エイブラムスを採用したため、レオパルト2を
使用するのはドイツ軍だけとなりました。
レオパルト2は、1977年に開発され、
1979年の量産開始当時、ドイツはまだ分裂しており、
西ドイツと呼ばれていました。
レオパルト2A6は、全長11.17m、重量62.5t、
最大速度68㎞/h、乗員4名で、
武装として55口径120㎜滑腔砲、
7.62㎜同軸機銃および対空機銃を装備しています。
A6は、主砲をそれまでの44口径から長砲身の55口径砲に
換装した改修型で、装甲貫徹能力は44口径より
1割増しくらいになっているとみられます。
複合装甲に加え、車体前面には内部が中空になっており、
隔壁のあるショト装甲といわれる特徴的な装甲を
装備しています。
これによって、HEAT弾(成形炸薬弾)による攻撃を
防いだり、複合装甲を守る効果があるといわれています。
レオパルトは改修を重ねることで、最初55tだった
重量は62tにまで増加し、それに伴い、
スピードは72㎞/hから68㎞/hに低下しています。
第3世代戦車の先駆的存在となったレオパルト2は、
ドイツをはじめ、オランダ、スイス、スウェーデン、
スペイン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドなど
ヨーロッパを中心に15か国以上で採用、
「欧州標準戦車」の呼び名もあります。
各国すべてあわせた生産数は3000両以上になり、
世界の戦車のなかでもその性能はかなり高い水準にあり、
これが各国での採用につながっています。
第5位 M1A2エイブラムス(9億1000万円)

現代のアメリカ軍の主力戦車となっているのが、
第三世代のM1エイブラムス戦車です。
1981年に開発され、主砲は少し小さめで旧式でしたが、
高出力のガスタービンエンジンを搭載し、
複合装甲を採用するなど先進的な設計をしていました。
愛称のエイブラムスは、第二次大戦の戦車将校の
クレイトン・エイブラムス大将に由来します。
エイブラムスは、バルジの戦いでも活躍した英雄で、
この戦車の開発を推進しました。
M1A2は、その改良型で、各戦車で敵の情報を
共有できる車両間情報伝達システム
(IVIS: Intervehiclar Information System)や
車長用独立熱線暗視装置
(CITV:Commander's Independent Thermal Viewer)を
搭載しており、さらにC4I能力を向上させ
たM1A2ESP(ッシステム拡張パッケージ適用型)もあります。
M1A2は、全長9.83m、重量63t、
最大速度65㎞/h、乗員4名で、
武装として44口径120㎜滑腔砲、
12.7㎜、7.62㎜機銃を装備しています。
開発時は自動装填装置の搭載も可能とされましたが、
アメリカ軍では乗員の誰かが戦闘で負傷したときに
戦車の運用が難しくなるといった理由から、
あえてこれを搭載せず、装填手を入れて乗員を
4名としています。
装甲には、劣化ウラン弾に対応した装甲の中に
網上の劣化ウランを組み込み劣化ウランプレートも
採用されています。
M1エイブラムスの大きな特徴として、
世界でも屈指の実戦経験をもつ戦車ということが
上げられます。
1991年には湾岸戦争で初めての実戦投入を経験し、
輸出型ではあるものの、イラク軍が保有していた
T-72などソ連戦車を、長射程を活かして
アウトレンジから次々と撃破し、アメリカ軍圧勝の
原動力になっています。
このときは、砂丘の影に隠れたT-72を
熱映像装置で発見し、砂丘越しに砲撃を行って
撃破するといった出来事もありました。
そのほか、2001年のアフガニスタン紛争や
2003年のイラク戦争でも実戦参加しています。
M1エイブラムスは、間違いなく世界最強戦車の1つといえ、
アメリカだけでなく、オーストラリアやエジプト、
クウェートサウジアラビアといったアメリカの同盟国にも
多数採用されており、M1シリーズ全体での生産数は
9000両を越えています。
第4位 チャレンジャー2(9億2000万円)

イギリス陸軍が誇る第三世代戦車がチャレンジャー2です。
チャレンジャー2は、イギリスが1983年に開発した
チャレンジャー1の改良型で、1991年に
制式採用されました。
チャレンジャー1からの改良点として、新型の主砲や
複合装甲、変速装置の搭載、砲塔の再設計、
ステルス性の付与などが上げられます。
チャレンジャー2は、全長11.55m、重量62.5t、
最高速度56㎞/h、乗員4名に、武装として、
55口径120㎜ライフル砲と7.62㎜機銃を装備しています。
イギリス戦車では、他の多くの国で採用されている
滑腔砲ではなく、砲身の内部にライフリングと呼ばれる
溝のあるライフル砲が採用されているという
特徴があります。
これには、イギリス戦車がHESH弾(粘着榴弾)の
使用するためこれに適していることや、
射距離、命中精度の高さといった理由が上げられます。
2007年から、一部のチャレンジャー2には、
プラットフォーム戦場情報システムアプリケーション
(PBISA)が装備されるようになり、これによって
戦車同士はもちろんのこと、歩兵戦闘車や
偵察車両などとも情報共有が可能になり、
敵の位置から弾薬、燃料の残量といった
情報までもをやりとりすることができます。
チャレンジャー2は、チョバム・アーマーといわれる
独自の複合装甲をもち、ドーチェスターと呼ばれる
増加装甲を取り付けることもでき、高い防御力を
もつとされています。
が、その反面、重量62tとヘビー級で、
エンジン出力の低さと相まって、速力は56㎞/hと
かなり低速になってしまっています。
イギリス軍とともに、アフガニスタンやイラクにも
派遣され、オマーン軍にも採用されています。
第3位 K2戦車(9億4000万円)

K2戦車は、韓国軍が誇る第3.5世代の主力戦車で、
愛称は「黒豹(ブラックパンサー)」です。
先代のK1戦車はアメリカのクライスラー社に
支援を受けて、韓国の現代工業が開発したもので、
韓国軍を代表する戦車となりました。
K2戦車は2億3000万ドル(約248億円)が投じられ、
これをもとにトルコの時期戦車開発を支援する
契約も結ばれ、韓国の戦車技術は
海を渡ることになりました。
K2戦車は、韓国が誇る初の完全国産戦車と
なるはずでしたが、その開発にはいくつもの苦難が
付きまといました。
自動装填装置を備えた55口径120㎜滑腔砲を装備し、
自動追尾装置付射撃統制装置、データリンク・システム、
周辺警戒用のCCDカメラ、複合装甲、
アクティブ式防護装置など最新かつ意欲的な
性能をもつ戦車となることが計画されていました。
しかし、これを実現するには第三世代戦車開発技術の
なかでもさらにより高度な技術が必要で、残念ながら、
韓国のもつ技術力はここまで達していませんでした。
開発された自動装填装置や自動追尾装置は、
振動や熱に弱く、エンジンと変速機の接合が
うまくできずにエンジンの点火とともに火災が
起きるという深刻な不具合も起こりました。
アクティブ防護装置はロシアの
アレーナ防護システムからの技術移転を
求めていましたがこれは実現せず、代わりに
普通の発煙弾発射装置が取り付けられることに。
さらに複合装甲は先代のK1戦車の主砲に貫通され、
主砲は重量が重すぎて安定せず、射撃を行うと
振動がおさまるのに時間がかかってしまい
次弾をなかなか撃てないという問題も起こります。
周辺警戒用のCCDカメラは射撃発砲時の衝撃で損傷し、
発砲炎を被弾と誤認して自動消火装置が作動するという
問題だらけの欠陥戦車となってしまい、この解決に
時間をとられ、当初2011年に完成予定だったものが、
配備が2014年からと大幅に遅れることになりました。
K2戦車は、全長7.5m、重量55t、最大速度70㎞/h、
乗員3名で、55口径120㎜滑腔砲、K6 12.7㎜重機関銃、
7.62㎜同軸機関銃を装備しています。
自動装填装置はフランス企業、
アクティブ防御システムはロシア企業、
エンジン、パワーパックについてはドイツ製の
ライセンス生産となり、韓国国内では
国産率99%とされていますが、その多くは
外国企業からの技術供与によって完成された戦車です。
K2戦車は、当初目標としていたおおむねの性能は
達成したとされ、韓国軍でも配備がはじめられています。
韓国国内ではレオパルトに匹敵する性能を
もつともいわれているようですが、
果たしてその真の実力はどれほどのものに
なっているのでしょうか。
第2位 10式戦車(10億円)

10式(ひとまるしき)戦車は、
2010年に制式化された日本で4番目となる国産戦車で、
陸上自衛隊が世界に誇る最新鋭戦車です。
10式戦車は、先代の90式戦車ではなく
その1つ前の代の74式戦車を更新するために
開発がスタートしたもので、平成20年(2008年)には
試作車が一般に公開されました。
従来の自衛隊戦車と異なり、対戦車戦闘は
もちろんのこと、市街地における特殊部隊や
ゲリラを相手にしたゲリコマ戦にも対応できる
能力を備えているのが特徴です。
10式戦車は、全長9.42m、重量44t、最高速度70㎞/hで、
自動装填装置を装備しているため、
乗員は車長・砲手・操縦手の3名となっています。
武装として、主砲に国産の44口径120㎜滑腔砲を、
副武装としては、砲塔上の車長用ハッチ横に
12.7㎜重機関銃M2、主砲同軸機銃として
74式7.62㎜機関銃を装備しています。
10式戦車の使う砲弾には、APFSDSとHEAT-MPのほか、
120㎜砲と並行して生産がお行われた国産の
新型徹甲弾(10式120㎜装弾筒付翼安定徹甲弾)が
あります。
装甲は、炭素繊維とセラミックを組み合わせた
複合装甲で、これによって車体の軽量化に
成功しています。
車体と砲塔の前面には、取り外しのできる
モジュール装甲を装着していて、輸送時には
これを取り外して車体をより軽量にすることが
できるため戦略機動性が高くなります。
トランスミッションは、変速比を最適制御することが
できる油圧機械式無段階自動変速機(HMT)を
搭載していて、これにより、前進も後退も
同じ速度で行うことができ、さらに、
油気圧式懸架装置によって、油圧を変化させることで
上下や前後左右に傾斜することができるため、
姿勢安定性や不整地での踏破性に優れています。
駐屯地のイベントにおいて、砲身の先にワインを
注いだワイングラスを乗せて車体を旋回させ、
ワイングラスが落ちない、倒れない、こぼれないという
神業をみせています。
そして、10式の最大の特徴といえるのが、
陸上自衛隊の戦闘車両の中で初めて、
本格的なC4I機能を搭載したことで、味方戦車同士で
データリンクを行うことによって、効率的な戦闘が
可能となります。
さらに、優れたFCS(射撃統制装置)も備えていて、
目標の自動追尾システムで走行中でも目標を
逃すことはなく、高い命中率を誇ります。
10式はデモンストレーションで、移動する標的に対して、
後進しながら左右に蛇行しながらのスラローム射撃を行い、
目標に対して百発百中の命中率を出して見せ、
これには外国の軍事関係者からも驚きの声が上がりました。
高いFCS・C4Iの能力を備えた10式戦車は、
自衛官のあいだで「走るコンピュータ」とも
呼ばれているそうです。
まさに、陸自の次世代主力戦車を担うに
ふさわしいといえる10式ですが、陸上自衛隊では、
戦車部隊は一部の教導師団を除いて北海道と九州のみに
配備され、本州からは戦車がいなくなってしまうことが
決まっています。
代わって本州に配備される16式機動戦闘車は、
10式よりも価格が安く、こうしたところもこの決定に
影響を及ぼしているのではないでしょうか。
第1位 ルクレール(13億6000万円)

ルクレールは、フランスが開発した第三世代戦車で、
他国戦車に先駆けてC4I能力をもって誕生した
先進的な戦車で、「初の3.5世代戦車」とも呼ばれます。
名称のルクレールは、第二次大戦における
自由フランス軍戦車部隊将校で、パリ進撃への
戦法をつとめたフィリップ・ルクレール将軍の
名からとられています。
1989年にフランスの国営企業ネクスター(GIAT)社に
よって開発され、1992年から配備が開始されています。
ルクレールは、全長9.87m、重量56.3t、
最大速度71㎞/h、乗員3名で、
武装は自動装填装置付きの長砲身52口径120㎜滑腔砲、
12.7㎜、7.62㎜機銃を搭載しています。
装甲には、外装部を簡単に取り外すことができる
モジュラー式複合装甲を採用しているため、
被弾時に装甲を交換したり、新型装甲への換装も
スムーズに行うことができます。
エンジンには、小型軽量で大出力の、
ディーゼルとガスタービンの複合機関V8Xを搭載。
独特な吸気システムは、ハイパーバーと呼ばれています。
ただ、V8Xには構造が複雑でメンテナンスに
手間がかかるというデメリットもあります。
ほかにも、初の3.5世代といわれるに至った理由である、
データリンク・システムなどの先進的電子装備も
充実しています。
さらに、市街戦用のタイプである
ルクレールAZUR(action en zone urbaine:都市における
軍事行動という意味だが、Azurにはフランス語で
紺碧という意味もある)も開発されています。
世界最高価格の戦車だけあって、ルクレールは
その値段から各国にとっては高嶺の花で、
採用国はフランスを除けばアラブ首長国連邦のみと
なっています。
まとめ
以上、世界の戦車の価格ランキングでした。
一般的に輸入兵器のほうが価格は
安くなる傾向がありますが、それでも多くの国が
戦車を国産で開発しようとしたがるのは、
戦車を自主開発できる技術力をもっているという
証明であると同時に、有事の際でも部品などが
安定して供給されるというメリットがあるからです。
戦車を国産で開発しようとしたり、
今までにない新しい技術やシステムを
導入しようとしたりすると、開発費などを含めて
そのぶん高額になってしまうようです。
ランキング上位の戦車は新しい能力や
高い性能を目指したものが多く、戦車の性能と
価格の安さは両立しがたいということがわかります。
良い戦車とは、ただ単に性能が高いだけでなく、
価格と性能を天秤にかけていかにその国の軍隊に
見合ったものを選択するかということになるでしょう。
C ロシアのウクライナ侵攻に伴い、ウクライナは
ドイツ政府に対し、レオパルド2戦車を受注を
要請して話題になりました。
レオパルド2戦車は多くのヨーロッパ西側諸国で
使われている戦車として有名で、アップデートが
しやすく、性能的にはロシア製の戦車を撃破する
性能を持っています。
個人的にはイスラエルのメルカバ戦車が好きですね。
韓国のK2戦車も最近ポーランドに売り込みに成功し、
外貨を稼ぐことに成功を収めているみたいですが、
実戦経験が無く、機材のトラブルが不安感もあるので
果たして有事の際はどうなることやら…。
















































































































