筆者を萌えミリに引きずり込んだ「MCあくしず」の最新刊を買いました。

毎度買うときに少し勇気が必要な表紙しているなと思います。中身は割とまじめなミリタリー雑誌だと思うのですが・・・

 

今回この「MCあくしず」をブログに記すのは、巻頭特集で第二次世界大戦の試作戦闘機が扱われているからです。筆者を軍事史探究に誘った「攻撃隊発艦せよ」の表紙を飾った局地戦闘機「震電」と初めて読んだ架空戦記「超弩級空母大和」で所属を変えて出演した「ドルニエDo335」の説明があるとなれば、社会教育的な価値を感じるのも無理からぬところです。

 

局地戦闘機「震電」は機体後部にプロペラを配置し、主翼は機体後方という独特の形状と想定されたスペックの高さから、架空戦記で実戦配備されて大活躍という作品も見られます。筆者も「「震電」が実戦配備されたら「B-29」を多数撃墜し、日本本土を空襲から守っていたのではないか」とよく空想したものです。

 

「ドルニエDo335」は、世界で唯一実用段階に達した串型エンジン配置の双発戦闘機で、独特なシルエットが一部で人気と聞いています。エンジン配置こそ双発ですが機体形状は単発戦闘機に近く、双発機とは思えないほど運動性が良かったようです。

 

この機体は量産機が十数機から数十機生産され、実験部隊に配備されるまでこぎつけたそうですね。筆者が初めて読んだ架空戦記「超弩級空母大和」では、日本に持ち込まれ艦上戦闘機「疾風」として登場します。やはり高性能機として活躍し、史実では世界最高のレシプロ艦上戦闘機と呼ばれる「F8Fベアキャット」相手に優勢に戦いを進めます。

 

試作段階に終わったり、実戦投入されなかったりした試作機はしばしば「幻の翼」として架空戦記などに登場します。実戦に投入されなかったからこそ持つ魅力を空想の中では思う存分活躍させることができます。架空戦記にどれくらいのリアリティを持たせるかは著者の匙加減しだいでしょうし、読者それぞれ好みがあることと思います。

 

技術の粋を結集して作られる軍用機の活躍を空想の中で楽しむことも、読書の醍醐味ではないでしょうか。知識の幅を広げると、読書も多様化すると思います。筆者は軍事史への興味から架空戦記をよく読みますが、皆さんも興味のある分野から読書を始めてみてはいかがでしょうか。