トビウオ
島で獲れるトビウオは、主にハマトビウオという種類です。世界で一番大きなトビウオで、大きなものでは50㎝以上になります。



 

八丈島では昔からハルトビと呼び、春を告げる魚として親しまれています。トビウオは、敵に追いかけられたり驚いたりしたときに飛ぶと言われています。

その距離は、一度に400m位になる場合があります。

八丈島ではハマトビウオを刺身や島ずし、フライ、つみれ、さつま揚げなどにして食べているほか、くさやの原料としています。

近年、漁業協同組合女性部がトビウオをミンチに加工し、都内の学校給食の食材として供給する取組を行っています。



 

キョン
中国南東部や台湾に生息する小型のシカで、島の中では八丈植物公園の中で飼育されているだけです。



 

「週刊少年チャンピオン」で連載されていた「がきデカ」に「八丈島のキョン」として登場しましたが、モデルはこの飼育されていたキョンです。

「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」の特定外来生物として指定されています。


 

クジラ
ここ数年の八丈島の海域では、晩秋から春先にかけて島内の様々な場所からザトウクジラの目撃情報が頻繁にあり、連日の様に陸上からのホエールウォッチングができたり、海上ツアーで迫力のあるクジラの姿を目撃できたりする状況になっています。


 

ドライブ中に海が見える場所に来るとジャンプが目撃されたり、足湯や海の近くの温泉施設から目の前にクジラの姿が目撃されたり、ホテルの客室やロビーからも運良く見られることがあり、ちょっとしたフィーバーになっています。

2023年4月14日公開 劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」舞台は八丈島近海。


 

八丈太鼓
古くから八丈島で叩かれている郷土芸能の太鼓です。
起源は江戸時代といわれています。

八丈太鼓の特徴は、太鼓を横向きにして台座の上に乗せ、太鼓の両面から2人で叩きます。

1人は下拍子(下打ち)といって、八丈太鼓の4つのリズムを正確に打ち、もう1人は上拍子(上打ち)といって、下拍子の打つリズムに乗せて、自分で手(フレーズ)を考えて太鼓を打ち鳴らします。

自分で手を考えて・・・と聞いて驚かれる方もいらっしゃると思いますが、打ち手が「自由奔放に太鼓を打ち鳴らす!」というのが八丈太鼓の最大の魅力であり、また、それが他の郷土芸能の太鼓とは大きく一線を画しているところです。


 

ガクアイサイ
元々日本の海岸沿いの山地などに自生。

各種アジサイの原種であり日本のみならず西洋に渡り、多くの園芸品種の元になっている。

小さな粒のような花の周りに、装飾花と呼ばれるガクが額縁のようであることから、ガクアジサイの名前が付いた。

さらに真ん中の花が全てガクに変わったものが アジサイ  となったという。


 

八丈フルーツレモン
戦前の1940年、菊池雄二さんがテニアン島より、レモンの苗を持って八丈島に帰国。

その後、八丈島の農家によって、原木から挿し木をして島内全体にレモン栽培が広がっていった。

1.市販品のレモンよりも大きい果実
大きくなるように長い時間をかけて、ひと玉ひと玉丁寧に育てています。(※ただし、「加工用」は100gからの果実を利用しています)

2.黄色~オレンジ色の鮮やかな果皮の色
レモンの中には、マイヤーレモンの様に果皮の色がオレンジ色に近い品種があります。これは、マイヤーレモンがオレンジのような他の柑橘類とレモンが自然交雑して出来たからです。八丈フルーツレモンは、このマイヤーレモンに近い種といわれており、そのため皮が黄色~オレンジ色を示すと考えられています。

3.果皮の苦みが少なく、皮ごと美味しく食べられる!
レモンの果皮には「リモノイド」という苦み成分があります。リモノイドは果実が成熟するにつれて少なくなるので、収穫前に樹上で完熟させた八丈フルーツレモンの果皮は苦みが少なく、皮ごと美味しくいただけます。


 

フリージア 
アヤメ科フリージア属・半耐寒性球根植物の種の一つ。または、フリージア属の総称。

日本では別名として菖蒲と水仙双方に似ていることから「菖蒲水仙(アヤメスイセン、ショウブスイセン)」、花の色から「浅黄水仙(アサギスイセン)」、甘い香りから「香雪蘭(コウセツラン)」、その他「コアヤメズイセン」などと呼ばれている。

南アフリカで植物採集をしていたデンマークの植物学者エクロン(Christian Friedrich Ecklon) が発見した植物を親友のドイツ人の医師フレーゼ(F・H・T・Freese) に献名している。


 

ユウゼン(友禅)
スズキ目チョウチョウウオ科に分類される魚類の一種。チョウチョウウオ科の魚で唯一の日本固有種とされている。

種小名は「芸術的な刺繍の様式」を意味し、本種の体側の網目模様に由来する。

全長は約15cm。
背鰭の後縁が垂直に落ちていて、体形は四角形に見える。
チョウチョウウオ科では珍しく全身が黒色で地味だが、体側には鱗の縁の色に由来する非常に小さい白い斑点が散りばめられ、背鰭後方、尾鰭、臀鰭の縁は黄色である。

和名はその繊細な美しさから友禅にちなんで付けられた。幼魚も成魚も目を通る黒い帯がない。体側に白い横帯がある。


 

イルカ(海豚、鯆)
哺乳類偶蹄目(鯨偶蹄目)に属する鯨類の内、小型の種の総称である。なお、イルカとクジラは分類学的には明確に区別されない。

多くは海に生息するが、カワイルカ類のように淡水である川に生息する種類や、淡水と汽水域を行き来する種もいる。

イルカは体重に占める脳の割合(脳化指数)がヒトに次いで大きいことから、イルカの知性の潜在的可能性が古くから指摘されており、世界的にも数多くの研究者の研究対象になり、世間一般からも興味の対象とされてきた。 

ただし、イルカの脳はサイズは大きいものの、グリア細胞の割合が多く、ニューロン自体の密度はそれほど高くない。

ただしニューロンの密度をもって知性が劣ると言い切れるのかは定かではない。従って、科学的根拠から脳のサイズのみから知性のレベルを判断するのは早計である。


 

アロエ
ツルボラン亜科アロエ属の植物の総称。多年草または、低木および高木となる多肉植物で、300種以上が知られている。

南アフリカ共和国からアラビア半島まで広く分布するが、とりわけアフリカ大陸南部、およびマダガスカル島に集中し分布する。

属名は、古代アラビア語のalloeh(苦みのあるの意)に由来し、葉に苦い汁があることにちなむ。

アラビア語でアロエを「ロエ」と発音したので、中国では漢字で音写した「蘆薈」とし、日本で音読みして「ロカイ」とも称した。琉球方言では「どぅぐゎい」と称する。



 

光るキノコ  
光る生物の発光の仕組みは、いまだにその多くが謎のままだ。
そんな中、キノコが緑色に発光するための原因物質を、大場裕一名古屋大学大学院助教らのチームが、ロシア科学アカデミーのヨーゼフ・ギテルソン教授、イリヤ・ヤンポルスキー博士らのチームと共同で特定した。

多くのキノコに含まれる「ヒスピジン」という物質と、光るキノコだけが持つ酵素が反応することで発光するという。

光るキノコは日本に10種類以上見つかっており、そのうちの8種類以上が、発光生物の宝庫として知られる八丈島で確認されている。

名古屋大を拠点とする大場氏らのチームは2005年から八丈島に通い続け研究を進めてきた。

そしてこの島に生息する「ヤコウタケ」を大学でも栽培し、すりつぶしてさまざまなキノコから採取した物質を混ぜる実験を3~4年繰り返し行い、ヒスピジンとヤコウタケの酵素が反応して光ることを突き止めた。

今回の成果は、これに先行してロシアのチームがベトナムから採取した発光キノコの一種から得ていた同一物質による研究結果を、日本のチームが証明した形で結実した。

 

黄八丈
八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。


 

 まれに無地の物も染められることがあるが、地の黄色がムラになりやすく市場にはほとんど出回らない。


 

底土港
東海汽船の東京〜八丈島航路および伊豆諸島開発の八丈島〜青ヶ島航路の船が発着する八丈島の海の玄関口で、客船以外にも伊豆七島海運の貨物船が週に数回ほど便定期的にやって来ます。

 


港の入口には屋上が展望台になっている船客待合所があって、八丈島出発の乗船手続きやバイク輸送の手続きはここで全て行います。



 

↑ 土港消波ブロック接地さ工事 

 

シーズン中には乗船時間が近づくと乗船客で賑わいますが、常設の売店などはないようで、それ以外の時間は閑散としています。

 

 

↑ ダイバーと釣り人 ↓

なお、悪天候で岸壁に船が接岸できない場合は、大賀郷の八重根港に発着が変更されることもあるので注意してください。


底土港には東海汽船や青ヶ島航路の定期船が接岸する5000t級のバースの他に、 小型船用のかわいらしい小さな船溜まりが設けられていました。



 

船の姿はなくひっそりとしていましたが、ここは漁船溜まりとして利用されているそうです。



 

大型定期船や貨物船が接岸できる長さ310mの岸壁が完成した後、 現在は港内の静穏度を確保する防波堤の整備が進められているそうです。


 

岸壁の突端には大量のテトラが置かれていました。港の入口から歩いていくとけっこう遠かったりします。



廃ホテル
日本三大廃墟と言われている八丈オリエンタルリゾート。
八丈島の北の海岸からも見える広大な敷地に屹立する巨大リゾートホテルの廃墟です。

八丈オリエンタルリゾートは1968年に開業し、当時の名称は「八丈ロイヤルホテル」、次いで「八丈オリエンタルリゾート」と名を変え、さらにその後に現在の呼び名である「八丈オリエンタルリゾート」の名前で運営されていました。



 

バブル崩壊後の経営悪化によって2006年に廃業した後は、同年公開映画「トリック劇場版2」のロケ地として使われて話題になるなどしましたが、その後はそのまま放置されて建物は廃墟化しました。

ちなみに日本3大廃墟とは、長崎県の「軍艦島(端島)」、岩手県の「松尾鉱山跡」に加えて「八丈オリエンタルリゾート」の3つだとする意見もあれば、北海道の「羽幌炭鉱跡」や兵庫県の「旧摩耶観光ホテル跡」、そして「八丈オリエンタルリゾート」で日本3大廃墟だとする意見もあって、明確にこの3つの廃墟が日本3大廃墟だと決まっているわけではありません。


 

元祖青ムロクサヤ株式会社仲屋商店
神湊港近くの創業100年の老舗店

 

神湊港は八丈島の北東部に位置する岩礁を掘り込んだ漁港です。
地元漁船の拠点漁港で、伊豆・小笠原諸島最大の漁獲高を誇っています。


また、周辺海域で操業する漁船の避難漁港として利用されています。
現在、港内静穏度の向上を図るため、防波堤の整備を行っています。

今後は、防波堤と併せて岸壁等を整備し、老朽化施設の更新や漁港機能の充実を図っていきます。