八丈植物公園 ビロウヤシ並木

 

インドネシアなどの熱帯アジアを原産地とするヤシ科の常緑樹です。

「セイタカビロウ」という別名があり、原産地では30mほどの高さまで成長します。



 

↑ 八丈植物公園のビロウヤシ並木 ↓

 


 

↑ ビロウヤシ並木は温室の先まで続いている ↓

 

 

うちわのような、大きな手のひらのような形の葉っぱが特徴で、アジアンテイストのお庭を演出する植物として人気があるヤシの木です。

 

バランスの取れた美しい樹形を楽しむことができます。




主要農産物
シンノウヤシ(親王椰子)
親王椰子中国南東部(雲南省)からラオスやベトナムの北部にかけての東南アジアに自生するナツメヤシ属の植物である。

種小名roebeleniiはこのヤシを「発見」したスイス人カール・ロベレン(C. Roebelin)への献名である。

和名は、原産地の1つラオスで、高岳親王(平城天皇第三皇子)が虎の害にあった、とされることに由来する。

シンノウヤシは小型から中型で、ゆっくりと2〜3mまで成長する。葉は長さ60〜120 cmの羽状で、同一平面上の100枚程度の小葉から構成される。

それぞれの小葉は長さ15〜25cm、幅1cmである。色は灰色がかった緑色で、裏面が軟毛に覆われている。

45 cm程の長さの花序に小さな黄色い花を付ける。果実は食用可能な1 cm程の核果で、ナツメヤシの果実に似る。

栽培と利用
は、熱帯地域等では庭の観賞用植物として人気がある。10〜16 ℃の最低気温が必要で、これより涼しい地域では温室の中、または室内の観葉植物として育てられる。

剪定はほぼ必要なく、害虫や土壌変動にも強い。日向ないし半日陰が適する(植える場所の気候により幅がある)。



 

東京都の八丈島や青ヶ島等ではタイからもたらされた本種(島ではフェニックス・ロベレニー、ロベとも)が栽培されている。

島の農産物の3分の2を占め売上は12億円に達するが襲来する台風の被害も多い。

八丈島の主要農産物の一つで、シンノウヤシの葉っぱを太田市場(青果部・水産物部・花き部の3部門を有する総合市場)花き部に出荷している。


生け花に使われる。

王立園芸協会からガーデン・メリット賞を受賞している。


 

↑ シンノウヤシの使用例 ↓

 


温室
温室には現在、ハイビスカスやブーゲンビレアなどの花木類、トックリヤシやタビビトノキなどの観葉植物、パパイヤやマンゴーなどの果樹類が、あわせて約100種類400株展示されています。 

 

運が良ければ、おなじみのコーヒーの木やバナナの花を見られるかもしれません。

 

↑ 温室入口 中央の木はタコノキ ↓

 

「おじゃりやれ」=「いらっしゃい」
 

 

「おじゃりやれ」は「いらっしゃい」という意味です。
この方言は、東京都にある伊豆諸島のひとつ、八丈島の方言です。




オオバナアリアケカズラ
ブラジル原産でつる性の常緑植物であるアリアケカズラの園芸品種(ヘンダーソニー)です。


 

葉は、若枝に15~20cm間隔で3~4枚が輪生し、葉長12cm、葉幅4.5cmほどの倒披針形で、先端は尖り、革質でツヤがあり、葉柄は0.5cmと短く、全縁になります。


 

花は、鮮黄色のラッパ形で、花径10~12cmほどの大輪で、花弁は5裂します。


 

茎頂部から順次2輪ずつ蕾を付けていきます。丈夫で花付きがよく、当園の温室では初夏から冬まで長期間に渡って花が鑑賞できます。


 

なお、沖縄では緑化樹として植栽されていますが、耐寒性が弱いので、露地植えは南西諸島などに限定されます。

 



ゴクラクチョウカ
ゴクラクチョウカ科の属の一つ。園芸では学名のカタカナ表記そのままストレリチアやストレチア(属)ということも多い。


 

漢字では極楽鳥花と表記する。
バード(オブ)パラダイス、とも言う。学名の「ストレリチア」は、植物愛好家であったジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓に由来している。


 

多年草、無茎、根茎をもち、高さ1~1.5m、又は長い茎があり高さ12m以下。

葉は長楕円形、青緑色、凹面、硬く、皮革質。花序は花茎に頂生又は茎の上部の葉腋につく。



 

苞は舟形、嘴のような鞘で仏炎苞(spathe)といわれ、茎に直立し、鳥の頭のように見える。花は数個、苞の中に開く。


 

咢片は3個つき、鮮明な橙色、花弁は2個つき、弓形、青色、直立し、先が尖る。

花弁に矢形の蜜を作る腺又は蜜腺(nectary)をもつ。雄しべは5個。繁殖は種子又は株分けによる。


 

種子繁殖は花序に多数の果実をつけ、果実に1~6個の種子をもつ。

他家受粉と満足のいく種子の産出を好み、花柱が受容になる前に花粉が放出される。


 

通常名はbird of paradiseといい、観賞用に栽培される。
世界に5種があり、全て南アフリカに分布する。