↑ 南原千畳岩海岸に打ち寄せる波 ↓



 

波飛沫
波が海岸に衝突する時に生ずる水の飛沫。

飛沫はその現象により、ミネラルを含んだ塩、特に高濃度の塩化物陰イオンを多く含んでいる。



 

海岸線の近くの金属の腐食の多くは、風により吹き付ける波飛沫に含まれる塩類が、腐食プロセスを加速させることが原因で起こる。


 

強風や波浪の際には、波飛沫の量が増し、静穏なときよりも多くの飛沫が吹き付け、より内陸部にも到達する。塩分に弱い農作物にこれが付着すると、塩害を引き起こす。


 

防風林の一種である防潮林などは、波飛沫を受けとめて内陸の農地に届かないようにする役割も担っている。


 

海水中の水分が蒸発し、塩分や金属類のみが残った微小な粒子を海塩粒子と言う。これは風によって拡散し、雲を生成する雲核の1つとなる。


 

ただし、海塩粒子は波飛沫ではなく、主に海面にできた気泡が破裂するときに飛び散る微小な水滴からできる。


 

地域
現在の八丈町は大賀郷(おおかごう)、三根(みつね)、樫立(かしたて)、中之郷(なかのごう)、(すえよし)末吉の五集落からなる。


 

↑ 背後には八丈富士が ↓

 

 

これらの集落は1908年に八丈支庁が設置され、八丈島に町村制が施行された時は、それぞれが独立した自治体(村)であった。



 

八丈富士と三原山の中間にある平野部に存在する大賀郷と三根をあわせて坂下地区、三原山周辺にある樫立、中之郷、末吉をあわせて坂上地区と称することもある。


 

↑ 原千畳岩海岸休憩所 ↓

 

島民はほとんど坂上、坂下で区別する。この坂上地区と坂下地区は日露戦争の戦勝を記念して造られた大坂トンネルを境に分かれており、このトンネルが完成するまでは両地区を行き来するには山を越える必要があった。


 

2020年7月現在、町の人口約7,300人の内約6,000人が坂下地区に在住している。今でこそは利便性などもあり坂下地区に人口が多くなっているが、大昔島に人が住み着いたころは水源が豊富であることから樫立地区に人が多く集まっていたという説がある。


 

八丈富士周辺は大賀郷と三根に属し、通称永郷(えいごう)地区と呼ばれている。三根側の当地区はさらに三根永郷地区と称される。


 

かつては多数の農家が入植し、小学校の分教場が置かれたこともあったが、利便性などの事情により、現在は農家が僅かに存在するだけである。


 

地方ではよくあることだが、各集落内は部落と呼ばれる更に細かい区域分けがされている。秋に各地区で行われる運動会では部落対抗リレーが行われたり、祭礼も部落ごとに行われることがある。
 

 

八丈島の漁業
水産資源の維持培養と漁業秩序の確立を図るため、漁業許可、漁業取締の実施、水産資源の管理に関する業務を行っています。

また漁業者と釣りやダイビング等のレジャー関係者とのトラブル防止の調整(海のルール等)、遊漁船業の登録等に関する業務も行っています。



 

水産業に関係する生産活動に必要な冷蔵・冷凍施設や燃油供給施設等を整備する際の支援、漁業生産の増大や水産資源の維持培養を図るための漁場づくりに関する業務も行っています。また、栽培漁業に関する業務も行っています。

水産業に関係する者が健全な経営を行うために、水産業協同組合法に基づく漁業協同組合等の団体に対する指導を行っています。


 

また、漁業者が漁船や漁具等を取得する際に必要な資金貸付に関する相談・受付業務も行っています。

船舶を漁業に使用する場合は、漁船法に基づき主たる根拠地となる都道府県に登録する必要があります。八丈町、青ヶ島村を根拠地とした漁船の登録、検認、総トン数測度等の業務を行っています。



 

「八丈島水産だより」を発行するなど、地元漁業のPRを始め、教育現場とも連携し、水産物の魅力を都民に伝え、将来の消費拡大にもつなげる取り組みを行っています。また水産物の消費拡大を図るため、漁業者や加工団体が行うぎょしょく普及活動の支援も行っています。