猿江恩賜公園けんこうひろば
健康によい運動とは 運動を始める前に

 


健康づくりによい運動とは、どんな運動でしょうか?それは”より速く・より高く・より遠くへ”と、今ある能力をさらに伸ばす運動ではありません。

 


血管や筋肉の老化を予防し、心肺機能や筋力を維持する運動です。つまり、今ある能力を最大限にいかす運動が、健康づくりに適した運動なのです。

 

 


運動の基本は有酸素運動といわれます。この運動を行うと体内に酸素をたくさん取り入れ、細胞を活性化して新陳代謝を高めることができます。有酸素運動の代表的なものが"歩行"です。


歩行のような全身持久力の運動に加えて正しい姿勢を保持し、けがを防止する筋力運動(腹筋運動、スクワット)身のこなしをスムースにする柔軟体操も必要です。

 


有酸素運動とは
好気的代謝によってヘモグロビンを得るため長時間継続可能な軽度または中程度の負荷の運動をいう。

 


それに対し無酸素運動とは嫌気的代謝によって酸素の供給が逼迫した状態でも一時的にエネルギーを得る高負荷の運動をいう。

ただし体内に蓄積した嫌気的代謝の生成物である乳酸は有酸素運動と同じくTCA回路で代謝されるので結果的には同じ代謝である。


 

 

 


筋力運動とは
骨格筋の出力・持久力の維持向上や筋肥大を目的とした運動の総称。

目的の骨格筋へ抵抗をかけることによって行うものは、レジスタンストレーニングとも呼ばれる。

 

 


抵抗のかけ方にはさまざまなものがあるが、重力や慣性を利用するものや、ゴムなどによる弾性を利用するもの、油圧や空気圧による抵抗を用いるものが一般的である。

重力による抵抗を利用する場合は特に、ウエイトトレーニングとも呼ばれる。

 

 


柔軟体操(ストレッチ)とは
体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすことをいう。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、呼吸を整えたり、精神的な緊張を解いたりするという心身のコンディション作りにもつながるなど、様々な効果がある。

 

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なお、ここでいう筋肉とは骨格筋のことである。
「ストレッチ」という言葉は、1960年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文中で使われ始め、1970年代後半より急速に概念が広がった。

 


ボブ・アンダーソンの著した『STRETCHING』(1975年)が普及を大きく促進したといわれる。アンダーソンが提唱した静的ストレッチは現在、広く用いられている。

ストレッチには静的ストレッチのほかにも、筋肉の伸張・収縮を繰り返す動的ストレッチ、リハビリテーションの手法を取り入れたPNFなどがある。

 


今日、ストレッチはスポーツにおけるウォーミングアップ、クールダウンの中で盛んに行われ、重要な役割を果たしている。