シンガポールにて
ババニョニャ博物館では一室以外撮影禁止でしたが、2015年にシンガポールのプラナカン博物館では全て撮影OKでした。
そこで本日はシンガポールが世界に誇る、プラナカン文化の一大コレクションを集めた博物館についてご紹介します。
↑ プラナカン博物館 ↓
プラナカン博物館は、マレー半島で生まれたプラナカンたちの、華麗な伝統文化を紹介する博物館。カラフルな陶器や衣装、ビーズ刺繍のコレクションが充実。
マレー半島は何百年にも渡って交易で栄えた東西の十字路。15世紀後半からマラッカやシンガポールにやってきた中国系移民たちは、現地の女性と結婚して、この地に根付きました。
混血の子孫たちはマレー語で「~生まれの子供」という意味を持つ「プラナカン」と呼ばれ、中国やマレーの文化とヨーロッパの文化をミックスさせた、華やかな生活スタイルを築きました。
その生活の様子を、充実した所蔵品とともに再現しているのが「プラナカン博物館」。白亜の壮麗な建物は、1912年に建てられた学校を利用したものです。
↑展示場入り口 日本人女性のボランティアガイドが来てくれました↓
プラナカンの豪華な結婚式
2階のギャラリーにはプラナカンにとって人生最大の行事・結婚式の展示があります。中国伝来の豪華な衣装や、花嫁が身につける金のアクセサリーの豪華さには、目を見張るほど。
12日間にも渡って行われる結婚式では、新郎と新婦の家で食べ物や宝飾品など様々なものが交換されたといいます。
それらの展示品を見ると、プラナカンにとって結婚式がいかに重大なイベントであったかが伝わってきます。
↑ 新郎新婦の婚礼衣装と新婚ベッドの実物 ↓
↑ 婚礼用の装飾品 ↓
プラナカン女性「ニョニャ」の華麗なるビーズ刺繍
まずプラナカン女性の文化を紹介するギャラリーがあります。
まずプラナカン女性の文化を紹介するギャラリーがあります。
プラナカンの女性のことをニョニャ(Nyonya)と呼びますが(ちなみに男性はババ《Baba》)、ニョニャが花嫁になるために身につけなければならない技術のひとつに、ビーズ刺繍の技術がありました。
ニョニャたちはお嫁入りが決まると、花婿のためにスリッパや、タバコ用のニッパ椰子の葉を入れるケースなどを、ビーズ刺繍でせっせと作り始めたそうです。