ちょっと前に、仕事で香川県に行く機会があった。

 

 うどん県である。

 

 かつて、四国遍路の際に香川県でいくつかのうどん屋に入ったことはあるが、所謂「名店」のようなところに行ったことはない。私の弟は姫路に在住中に幾度となく「うどん遍路」を試みたらしいが、そんな構えて食べる必要はなく、所詮はうどんだと言っていた。どこの店にも個性はあるが優劣をつけるようなものではなく、どこもそこそこ旨いと言っていた。

 さらには、讃岐うどんの麺は太くコシの強いイメージがあるが、それも部分的なことであって全ての店がそんなことはないとも言っていた。勿論、福岡や大分のやわやわ麺は希少なようだが。

 その時に遭遇したうどんを楽しめば良いとのことである。

 

 朝6時に家を出て、佐賀関港を7時発の国道九四フェリーに乗船。この日は少し揺れもあってか遅れ気味の着岸となった。

 

国道九四フェリーは海上にも関わらず197号線という扱いなのである

 

 三崎港からは細長い岬をずんずん進み、瀬戸内海に沿った「夕やけこやけライン(378号線)」を快走。11号線をひたすら走り目的地である宇多津町を目指すのだが、こっからがとんでもなく長い。

 途中、三豊市の観光スポットもチェックしないといけないので、宇多津町には何時に着くのか全く分からなかった。

 

 松山、西条、新居浜を通過したあたりでモーレツに腹が減ってきた。

 しかしここで妥協はしたくない。初日の昼食は讃岐うどんと決めていたからだ。

 

 四国中央市まで来るとだんだん、うどん屋がやたら目に入るようになるが、まだまだココはみかん県(愛媛県)だと自分に言い聞かせながらひたすら国道11号線を走る。

 

 県境を越え観音寺市に入ったところで雰囲気のあるうどん屋が目についた。

 

鳥越製麺所 グーグルマップの評価は4.0。

 

 入口と出口が別々なセルフ式で、これぞまさしくTHE・讃岐うどん。

 並みの中(460円)を頼んで、ちくわとレンコンの天ぷらをトッピングした。

 

どんだけ待ちわびたことか

 

しっかりしたコシのある麺にいりこと昆布の出汁が注がれる

 

 ずるずると麺をすすり、あっという間におつゆも全部飲み干した。

 血糖値も急上昇したに違いないがまぁいいだろう。数年ぶりの香川県を満喫したいと思う。

 

 

 

 

 でわ!