福岡市には10年ほど住んでいたが、神社に関する記憶があまりない。勿論、大宰府天満宮とか櫛田神社、警固神社などの著名なところには何度も参拝しているものの、印象が薄く、いずれも市内ばかりである。もしかしたら、郊外にはもっと色々あるんじゃないかと思い図書館で調べたみたところ、面白いように出てきた。そのネタ本を助手席に積んで出立。

 

 まず最初に訪れたのは、北九州市の郊外にある東大野八幡神社。ここは海の生き物がふんだんに彫刻されているらしく大変楽しみである。

 

創建は天智天皇五年(666年)と古い。現本殿は小倉城主によって再建されたもの

 

 拝殿から左へまわりこみ、石垣の上に鎮座する本殿に目をやる。

 

三間社流造りの本殿

 

 彫刻は、向拝周りと側面妻部や桁隠しなど上の方に施されているので、広角レンズから望遠レンズに付け替えて覗いてみる。

 「おおおおお。」

 のっけから、海老。

 Twitterで良く見かける、「キタ――(゚∀゚)――!!」というやつではないか。

 

このように曲線を描く虹梁のことを海老虹梁と呼ぶらしい

 

見れば見るほど美しい。反対側からの方が雰囲気出てる

 

 以前、日南で伊勢海老の木鼻を見たことがあり、その時も感動した。こちらのは頭が伊勢海老のようにも見えるが胴体は車海老とか赤足に近い。

 「海老虹梁に海老」って、ありそうで意外にないものである。

 見に来た甲斐があった。

 

西側の桁隠しには、これまた見事な蛸が彫られていた。

 

同じく桁隠しの夫婦鯛

 

裏側から見た鯛も味わい深い

 

東側桁隠しには鯉

 

龍亀。こっち側は海の生き物ではないようだ

 

鶴に乗った誰か。中国モチーフなのだろうか

 

向拝中央水引虹梁には馬師皇

 

 彫刻は海の生き物だけではなかったが、充分楽しい。それにしても、もっと高感度のカメラが必要だと痛感させられた。望遠レンズで暗い被写体を撮るには、EOS Kissでは限界があるのだった。

(※これらの写真はコントラストなど画像調整しています)

 

 懸魚の下に力神がいたので撮ったが、こんな感じである。数メートル遠くなっただけでこれだけ差が出るのだ。

 

肉眼だともっと見えない

 

 最後にもう一周して、次の目的地へ向かった。

 

 

 

 

 でわ!