令和5年2月17日。

 

 今回の出前セミナーは山口県萩市である。

 萩といえばこの人、吉田松陰先生。

 

 「百年一瞬耳」

 (意味/百年の時は一瞬にすぎない 君たちはどうかいたずらに時を過ごすことのないように)

 

 こう詠んだ松陰先生は、明治維新で活躍した多くの志士を育て、若くして亡くなられた。最期は、辞世の句に「大和魂」を謳っての斬首刑だったらしい。享年29歳。

後年、祀られた松陰神社には多くの句碑が建てられていると聞いていたので是非とも足を運びたかったが、今回は時間が取れず次回に持ち越しである、残念。

 

高校時の担任Bさんに似てる・・・

 

本館は国の登録有形文化財

 

 会場となる明倫学舎は萩の藩校・明倫館跡地に復元された施設なのだが、初めて訪れた人はまずそのスケールに圧倒される。つくったの江戸時代ちゃうんかい?ってくらい大きかった。同じ小学校でも我が母校三佐小学校とは比べ物にもならないほど大きかった。

 余談だが、大分に本社のある「明林堂書店」は、ここから文字ったのではないかとふと思ったりした。

 

 そんな立派な建物で私のようなものが講義などと、おこがましいにもほどがある。どこかウシロメタさを感じつつ、事前打ち合わせを済ませて本番に臨む。

 

 主催者の挨拶が始まったところで急にモヨオしてきた。朝からコーヒー飲みすぎてしまったか。隣に座る元上司にひとこと添えて、説明している間にトイレに駆け込んだ。やれやれ。

 緊張はないが、自分には身分不相応な会場のようで落ち着かないw

 

何食わぬ涼しい顔してトイレへイソイソ…

 

今回主眼とするのは「魅力づくり」マーケティングから一歩踏み込みます

 

真剣な眼差しで話に聞き入る参加者の皆様

 

この姿勢は大いに見習いたい

 

 前回同様、2つの班に分かれてディスカッション。地元協議会のM事務局長からは、FIT誘客に向けた個々の魅力づくりと可視化(タリフ整備)という命題を事前に頂いていたので、冗談話や失敗エピソードを交えながらもファシリテートのギアを徐々にあげた。

 

 あーだこーだ言ってるうちにタイムアップとなり、それぞれ発表者を決める。

 

A班の発表

 

 「体が元気になる」というシンプルなコンセプトを軸に資源を展開。

 むむむ。

 明らかに誘導してるだろう、Sさん。

 

お次は我がB班。気持ちで負けるなー

 

 貼られたポストイットの数だけみれば、38対15。

 だが、我々は萩農泊最大の差別化と言っても過言でない「着物・着付け」の体験レベルをグッと掘り下げることにより、満足度との相乗効果を見出すことに成功した。

 さらには、ニッポンをこよなく愛するFITに向けて提供すべく、「畳の床下を見せる」だの「お風呂の焚き口が香ばしい」といったコアな経験を挙げて、長州者いや聴衆者を圧倒したのだったが、あくまで勝ち負けにはこだわっている訳ではない。

 

喋ってばっかりやけん少ないんよw

 

 一週間前まではどうなることか不安もあったが、終わってみればやりきった感のほうが大きく、萩の歴史以上に実践者たちのポテンシャルを感じた。「グリーンツーリズム発祥の地」とか「第1回きものが似合う歴史的町並み認定」などと言ってふんぞり返っている場合ではないだろう。

 

 萩は大分県にとっても学びの多き城下町なのだった。

 

 

 

 

 でわ!