一匹狼maiエッティーに近づいてはすっと去っていった「ツル」さん。

(前記事はこちら→テヘラン村でツルの群れに遭遇する)オオカミにツル、とやたらと動物ばかり出来て、動物大国になりつつあるテヘラン村。

 

よーし、よし、よーし。

動物と触れ合う姿が眩しいムツゴロウ先生。

お元気なのでしょうか?

 

テヘランのセントラルパーク、メラット公園にミニ動物園があります。鳥、お猿、馬等々の動物がいましたが、檻も狭く飼育されている環境はあまりよさそうではなかったので目を背け気味に訪れていました…。

 

と、テヘランミニ知識も織り込み、ガイド的お役立ちブログの真似事をしたところで本来の姿に戻ります。

 

戻るんかい!

 

あるレセプションに参加していた時のこと、

 

ある方とお話しているところに、あの方がやって来られました

 

「あのー、よろしいでしょうか。」

 

「あ、はい」(心の声 : ツルさんやないかい!)

 

お話していても誰かが話に入ってくることはよくあることで、その方も含めて新しい話になったり、そのまま話題を続行したり。

 

「あちらにいらっしゃる〇〇さんが呼んでいらっしゃいますが…」

 

「はい??!!」

 

「お話し中ですが、来ていただけますか?」

 

「はい????!!!」

 

ツルさんが割り込んでくるまで一緒にお話ししていた方は日本語が分からないのでキョトンとしていらっしゃいます・

 

私も話が呑み込めず、キョトーーン。

 

「どちらですか?」

 

「あちらです」

 

ツルさんが指し示した先を見てみると、他のツルを侍らせて真ん中に君臨するお方が。

 

サッチーさんのような威厳で君臨!

 

その風貌、そして侍らし具合からこのお方は「ボスざる」と名付けることにしました。

 

も、もしや、これは学校が荒れた80年代、全国の中学校、高校で起こっていた、アレ?

 

よ・び・だ・し?!

 

体育館の裏で待ってるかんな!

でおなじみのあれ?

 

蛇ににらまれたカエル状態のピンチ、maiエッティー。

 

しかし同時に怒りが。

 

(心の声 :何か言うことがあるにせよ、ただ知り合いになりたいにせよ、用事があるのならそちらから来るのが筋だよな。しかもこちらは今取り込み中だぜ。)

 

筋は通す女、maiエッティー

 

「すみません、今こちらの方とお話しさせていただいている途中なので、お話が済んだらお伺いいたします」

 

キレそうになるのを抑え、大人の対応をするmaiエッティー。

 

その後色々な方と歓談し時間が経って「さてとボスざるはどうなったかな」と見てみると、侍らしツル共々もういなくなっていました。

 

この嘘のような本当の話、呼び出しを食らったのはこれ一回きりで、その後「ツル侍らしボスざる」とどこかでお会いしても声をかけられることもありませんでした。

 

そのコミュニティーでなくとも別の様々なコミュニティ―に属することができるし、またはどこにも属さなくてもそれなりにやっていく自信があるので私にとっては屁のかっぱだったのですが、ツルさん達の中には嫌々仕方なくボスざるに仕えている人々もいるんだろうな、と考えて少し同情したり。

 

同情するならドジョウ(ツルの餌)をくれ!

と言われるかな。

 

そんなこんなでテヘラン村のトン(豚)でも動物園の夜も更けていくのでありました…。

 

追記:トンでも動物園の住人以外の方とは親しくさせていただきました。テヘランに本格的なカラオケセットを持ってきているツワモノまでいてテヘランで定期的にカラオケ大会も楽しませていただきました。すごく信頼できるし、貴重よ、同郷人!

 

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