スイスに戻ってきて4年、
いや、この場合「戻って来て」というのには少し語弊があるかな。
20世紀が終わろうとしている頃、学生として初めてスイスの地を踏んで以来、学問そして氏との出会い、寿退社ならぬ寿就職をしてずっと住んできたのはスイスのフランス語圏。
スイスのフランス語圏になら「戻ってきた」っていう感覚はあるけど、今回4年間住んだベルンはスイスの首都でありドイツ語圏で、私にとってもそしてまた仏語圏スイス人である氏にとってもドイツ語圏に住むのは初体験。
同じ国の中でカルチャーショック!なのです。
ベルンに住んだことのある人達にネガティブな話も色々聞いていたので馴染めるか心配でしたが、見事に馴染めず(笑)今回人生で初、一人も地元の人と深く交流することなく4年間を終えそうです。
子供達が公立の学校に通っていればその関係で保護者さんたちとも知り合う機会があったのかもしれないけど、それも叶わず、息子が所属している地元サッカーチームの保護者さん達とも表面だけの付き合いに終わりました。
もともと陰キャ、非社交的なくせにイラン、アメリカの生活で一生懸命社交に努めてきた反動で、疲弊してしまっていたので社交的になるのを休憩したかったのもあり、自分から地元の人との繋がりを作ろうと努力しなかったのも原因だと思います。
4年間自分の時間を存分に自分(と家族)のためだけに使えてそれはそれで楽しかった!
また、
ユネスコの世界遺産に登録されているベルンの街は美しい。
イラン、米で8年間どっぷり車社会に漬からざるを得なかったので、ベルンでは車を持たず徒歩と公共交通機関だけで生活しました。
私は車のことが全く分からないので、理解できないものを所有しなければいけないストレスから解放されてすごく心は軽かった。
空気も自然も街並みも美しいスイス、
ベルンを闊歩する喜び!
4年毎に生活スタイルを変えられるのは定期国際引越し組の醍醐味ではないかな。
美しいベルンを目に焼き付けながら残された3ヵ月余の日々をガシガシ歩いて堪能していこうと思います。
皆さん、リラックスした日曜日をお過ごしくださいね。