赴任した年の冬に体調を崩してしまったmaiエッティー(前記事はこちら→赴任の流れとお約束)自宅療養してもなかなかよくならないので遂にテヘランで初めて病院に行くことを決意します。

 

ファブ4センター、アミールが見つけてきてくれた病院は家の近所にあるとのこと。

 

車に乗って出かけてみるとあらほんと、車でわずか5分くらいのところにありました。

 

本当元気があればなんでもできる、

これ、真実なんですよねー。

だー!

 

階段を上るとそこには受付が。受付のチャドール姉さんはゴリゴリの地元の方で多分ペルシャ語以外話せない様相だったので、挨拶だけペルシャ語でして(はよペルシャ語勉強しなさいよ!)アミールが通訳してくれて受付。

 

料金前払い制。ま、前払い?!まだ診察もしていないのに一律料金?!

 

50,000リアルです。

 

え?リアル?トマンじゃなくて?

 

50,000リアルは当時約300~400円くらいでしょうか。50,000トマンだと約3000円だからそちらが妥当でしょう、と思って聞き直しましたが50,000リアル、とのこと。

 

安っ!50,000リアルっていったら当時のイランの物価感覚では鶏肉を1キロ買えるくらいの感じだったと記憶しています。スイスでは一回の診察で100フラン(約12000円)は余裕で超えてきますから「安っ!」。

 

外国人は私一人の模様。結構ジロジロ見られる。でもそんなの構っていられないの。咳が酷くて腹筋が痛い。

 

今、外で咳なんかしてたら絶対怖がられるよね。

何の因果かマッポの手先、(マッポって!)

許さんぜよ、コロナ!

 

 

アミールに事情を説明してもらい、彼が通訳として同伴していよいよ診察室へ。感じのいい女医先生にに診察をしていただく。

 

「風邪でしょう。抗生物質を出しておきますので、それを飲んでみてください。それから体力が落ちているようなので、注射を打っておきます」

 

「わかりました」

 

と腕を差し出そうとすると、

 

「いいえ、診察はここまでです。注射は奥で行います」

 

お、奥...、なんと恐ろしい響き…。一気に心細くなりましたが、ここまで来たらやるしかない。

 

「では、これが処方箋です」

 

処方箋を受け取るアミール。

 

「では薬を買ってきますから、ここで待っていてください」

 

「え?薬なんて後でいいやん、それより今から注射なんだからここで待っててくれる?」

 

「だから、その注射を買いに行くんですよ」

 

ええ、ええええーーーーーー!!!!!!

まさかの、注射とその中の薬剤、自分で買いに行くスタイル?!

 

待合室に取り残されますますシュンとするmaiエッティー。周りの視線も気になる。怖いよ、怖いよー。「奥」ってどこよー。怖いよー、怖いよー。

 

もう淳二さんのお話並みに怖いのでありますよ

 

カーテンで仕切られた向こう、通称「奥」には何があるのか?怖いよ、怖いよー。

 

びくびく、ブルブル怖さで震えるmaiエッティーに迫りくる淳二さん。いや、違う。淳二さんじゃない。

 

次回遂に明らかになる「奥」、そして病院の正体!maiエッティーの運命はいかに?お見逃しなく!

 

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