アティの加入によりようやく全員がそろったファブ4。(前記事はこちら→ファブ4メンバー、遅れてきた刺客アティ)
maiエッティー家の人の運搬及び通訳を一気に引き受けるアミール、家事一般をこなすゼイナブ、大人の留守時にちーことはっちゃくの相手をしてくれるアティ、それらの人々に日々を助けられおんぶに抱っこのmaiエッティー!そう我々4人、ファブ4!
誰が、決めたか俺たちは-
秘密戦隊ゴレンジャー、ゴレンジャアー、
ばんばらばんばんばん!
今歌ってみたら完璧に歌えた自分にびっくり。
あ、これは5人だった…
黄色はカレーばかり食べてて実質戦っていないから
4人ということでよかろう(よくない)
一つ残念に思っていたことは、アミールとゼイナブとは一緒に過ごす時間も多くコミュニケーションをとっていたのですが、アティは基本我々大人が不在の時に来てくれるのでちゃんとお話しする機会がないことでした。
なので、たまに私がいる時にもアティに来てくれるようにお願いしていました。アティ、私、ちーこで遊びながら、ペルシャ語の歌を教えてもらったり、世間話をしたり。
「うち、父親がイラン・イラク戦争※で戦死したので母子家庭なんです」
※イランイラク戦争に関してはコチラを参照
我々世代の人間で父親が「戦死」した人に初めて会ったmaiエッティー。その後深く掘り下げることは避けたもののアティとお兄さんそしてお母さんは苦労されてきたのだろうな、と察しました。
自分の中でなかなか消化できなかったので別のイラン人の知り合いに彼女の名前は伏せてこのような境遇を経験した子に出会った、という話をすると
「なるほど、じゃあ、彼女がアザッド大学に入れたのも殉教者子弟枠ね。家族にも手当が出ているはずよ」
宗教の名のものに戦争をして、その犠牲となったものは殉教者と認定され、その家族も様々な恩恵を受けられるというもの。
うーん、そういうもの?恩恵が受けられるからって父親を戦争で亡くしたという彼女と彼女の家族の心の傷は癒えるもの?!彼女がまるで「優遇」されていたお陰で難関大学に入れたに違いないと断言し、そのことを少し迷惑そうに、そして軽蔑した様子で話したイラン人の知り合いにあまり良い印象は抱きませんでした。
彼女はいつも真摯な態度のアティ本人に会ったわけではないので一般論で私にその制度のことを教えてくれただけで、彼女の言いぶりは仕方のなかったことかもしれません。殉教者子弟の中にはその制度を悪用する人もいるのでしょう。
ただ、私の目に映っていたのは悠々と遊んで暮らしている大学生に比べて、自分の時間を削ってアルバイトに精を出し家族と自分の将来につなげようとする健気な姿のアティという人物でした。
殉教者子弟枠?!あるなら使っちゃえ。
彼女を見ていればわかる。彼女がその制度だけを利用して
のうのうと大学に入ったのではないことを。
そんなの関係ねー!
彼女の今を見てあげよう。
そしていつもここに辿り着くのだ。
人の噂なんか関係ねー!
はい、おっぱっぴー
色々話していくにつれ、
「母が働いていなくて、親戚に助けられて生きてきたんです、だから私は卒業したらフルタイムで働きたいんです」
と教えてくれました。
彼女が私に何かしてほしい、というつもりで言ったことではないのは分かっているんだけど、疼くのよ、でたー、妖怪お節介ばばあ!
できることなら応援したいじゃないのこれからの若人を!
maiエッティーがお節介ぶりを発動したせいで動き出したアティ、フルタイム就職計画。次回に続きます。
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