オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。 -10ページ目

オートバイの旅は、いつもすこし寂しい。

タイトルは斉藤純氏の小説から拝借…だがまだ読んでない。しかしこのブログに綴られる、現実と空想とが交錯した過去から未来への記憶と記録は、このタイトルの如くどこか少し寂しげな装いを持つ、心象風景の覚え書きである。

キャンプ女子3人…そのうち2人が母親でそれぞれ息子を1人づつ連れ、もう1人の女子は独身らしい。この少し訳あり風の5人と、ソロツーリングでたまたまこのキャンプ場で一緒になったバイク男子5人…総勢10人でBBQ!彼女たちは島根在住で、職場の同僚だったかな…バイク男子たちは、皆てんでバラバラ…関東・中部・九州(だったかな?)などなどから遠路はるばる島根にやって来た面々だ。

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星空の下で呑むビール、タップリの食材、人懐っこい子供たち、それぞれの出身地の話や少し訳あり話、“旅の恥はかき捨て” がなせる不思議な和気藹々ムード。キャンプ女子たちがもし女子大生5人組だったとしたら、こんなにリラックスしてBBQを楽しむ事はできなかっただろう。いや、できなかったに違いない!初対面でありながら、こんなにアットホームな夜を過ごせたのも、彼女たちの飾り気のないウエルカムな気持ちのお陰だと思う。プラス、旅なれしたバイク男子たち…彼らの細やかな気遣いもまた、宴に何かしらの安心感を与えてくれた。呑んで食って笑って…楽しい時間はあっという間に過ぎていく。子どもたちはもう寝る時間。旅路の途中のバイク男子たちも、夜明けとともに出発するなど個々の予定がある。おやすみの挨拶を交わし、それぞれのテントへと入っていく。ボクはもう少し呑みたかったので、富士山を自宅の裏山と呼ぶ、静岡の彼としばらく話し込んだ。ボクよりもずっと若いが、男気あふれるいいヤツだなぁと感じた。ハーレーの彼はガタイがデカく一見イカツそうだが、すごい気遣いのできる優しい男、小型スクーターの彼は5人の中で一番若く、身重の嫁を実家に預けて1人で旅する自由奔放なわが道を行くタイプ、YAMAHAの彼だけがボクより年上で、何事もソツなくきっちりとこなす実直タイプかな。もうかなり夜も更けたので、静岡の彼もボクもそれぞれのテントへ。一旦シェラフにもぐり込んだが、興奮冷めやらずか、なかなか寝付けない。ムズムズしてテントを出てみると、もう辺りはすっかりと静まり返っている。誰もいない広場の真ん中に寝転んでみた。今にも降ってきそうなくらいに、夜空を埋め尽くすたくさんの星。どれだけ手を伸ばしても、もう届かなくなった、たくさんの思い出に似ている。いつまでも光り輝いて欲しい思い出や、流星のように流れ燃え尽き消滅して欲しい出来事…50年間人間やってると色々あるなァ〜と考えながらテントに戻り、再びシェラフにもぐり込んだ。明日も晴れるといいな。