【中国】 広州-成都-九賽溝(黄龍)は全6回にわけて記載しています。よければ1から順にお読み下さい。


旅データ:

◆期間:2005年7月12日~2005年7月18日
◆場所:主に成都、九賽溝 (中国)
     関空-広州-成都-九賽溝(黄龍)-成都-広州-関空
◆費用:10万円以下 (個人旅行です)
◆人数:2名


★★7月14日★★ 成都-九賽溝 宿泊:九賽溝 ★

今日は4時起き。ねっ眠い。5時にロビーへ下りるとお兄様がいつもの
笑顔で待っていてくれた。チェックアウトもお兄様がさくさく行なってくださり
私たちはずうずうしくお兄様の車へ。

お兄様の華麗な運転でさっさと空港へ到着。今回のツアーは空港集合なのだ。
空港へつくとお兄様が担当者を探して手配をしてくれている。
何回も担当者をとっ捕まえて彼女たちを頼むと何度も念を押してくれた。
お兄さんの手配で搭乗券を入手。今度は向うの空港でツアーリーダーを
探さねばならない。何度も名前や旗の目印を教えてくださり心配そうに
お兄さんは「僕は仕事に行かねばならないから」と去っていった。
帰りの成都も出張を何とかしてまた迎えにくると言って・・・・。どんな風にお礼を
言えば彼の優しさに感謝できるのだろう。わからない。

飛行機はバラバラの席だ。(何でなんだ・・・)すぐに低いところをとんでいるのか
山が高いのか、窓から雄大な山々が見えてくる。グランドキャニオンにひけを
とらない景観。タイリクはやはりすごいなぁと思う瞬間だ。(この飛行機は寝ると
もったいないです。必ず起きて外を見ましょう)写真を取り捲りながら
見とれていると飛行機がぐるーっと周った。なんと現地空港がきりで着陸できないから
成都へ戻るという。(後から聞いてわかった)




一度、成都へ着陸。再度飛び立ち予定時刻よりかなり遅れて九賽溝到着。
到着間際は墜落しているのかと思うほど揺れた。今までで一番かも。んー、トルコ
航空といい勝負だ。




とにかく無事到着。早速ツアーリーダーを探す。難なく旗を発見。
とりあえずトイレにいったらみんな平気でずぼんを脱いで着替えまくっていて
びっくりした。ほとんど英語がわからないリーダーさんが必死で教えてくれた
バスに乗り込んだ。よかった。どうやら無事旅が始まるようだ。
かなりきれいな観光バスに乗り込んだのは9人。
しかも若い人が多い。これはラッキーとみた。
ガイドが中国語で喋りまくる。ちょっとしゃがれた声で喋り捲る。
ポパイにでてくるオリーブっぽい感じの人。
あまりにわからんので態度悪く寝ていたら起こされた。何かお金の回収に
やってきたようだ。英語で説明してくれているのだがいまいち彼女の英語は
わからない。彼女も誰か英語ができる人-??と有志をつのると一番前の席の
男の子が僕が通訳しますと登場。これがDAVIDとの出会いだった。
彼はペラペラで非常にわかりやすい。こりゃ助かる。

九賽溝の入り口に着いた。本来は外国人がいるはずのない中国人ツアーに
日本人である我らがいたので初めはみんなびっくりしていたが
終始、全員が助けてくれて感動的な旅となった。
実をいうと反日感情も高まっているこのごろ、中国人ツアーに入って
一緒にご飯を食べたりしなければならないところでいやーな雰囲気になったらどうしようと
思っていたのだが全く逆でうれしかった。しかも私たちを除く7人中4人が
英語ペラペラだったのでなんてついているのだろうと思った。
他のツアーはでっかい声でしゃべりまくるおじさんおばさんばかりだったのだが
我がチームは中国人の若い男の子2人組み(この片方が英語ペラペラかつ
ジェントルマン)、イギリスから来た中国人(DAVID)と成都に住む女の子のペア(エナ)、
感じのいい老夫婦とその娘(英語喋れる)、一人参加の中国人の女性と我らという
素晴らしいメンバー構成だった。

バスから降りるときも中国人男二人組みがバスの中の説明を通訳してくれたり
降りてからは非常に明るいDAVIDがもしよかったら僕達と一緒にまわらない?
といってくれたのでこのツアー中はずっとDAVID&エナと一緒に過ごした。
はじめはこの2人がカップルだと思っていたので邪魔したら悪いなと思っていたのだが
どうやら親同士が仲良くで今回一緒にツアーに参加したらしいことがわかり
遠慮なくつきまとった。ちなみにこの2人、18歳と16歳。倍もちがう・・・。
非常にしっかりしていておばちゃん達、終始助けられっぱなし。感動しました。
DAVIDはえらい英語うまいなぁと思っていたら最後の最後に実はイギリスに
住んでいて英語がネイティブということを明かした(それまでは留学したことがあるんだと
嘘をついていた。おかげで若いうちの留学ってすごいなぁと後悔していたのに)。
どちらかというと中国語の方がやばいといっていた。
とってもいい英語の勉強になりました。のってくると超早口になるので
必死のリスニングでしたが・・・。エナは成都でインターナショナルスクールに
通う美人女子高生。本当にかわいい。何枚も写真をとってしまった。
彼女は英語勉強中で私たちと喋るのが楽しいようだった。

いよいよ九賽溝の入り口。ここからは自由行動。何もわからん私たちは若者
2人に連れられてまわることになった。まずはバスで移動。九賽溝の中は
無料バスが走っているのでそれに適当に乗り込む。そして好きなところで
降りてまた好きなときにのればいいというシステムだ。
次々に出現するありえない色の湖に心を奪われまくりながらポイントに到着。
とりあえず、ツアーメンバー全員で待ち合わせをして各々見て周る。
今回のツアーメンバーの何がすごいって持ってるビデオやカメラ。
DAVIDもNIKONのものすごく高い一眼を持っていてエナの写真を取り捲っていた。
しかもなかなかうまいのである。「取り捲る」という表現がまさにはまる枚数だった。


(エナ)


エナは16歳にも関わらずあちらこちらでモデルポーズ。
どうして中国の人はあんなにポーズをとるんだろう。しかもちょっと横にいると
写真を撮っているからどけと押しのけられる。何回、日本語で毒づいたかわからない。
エナならわかるがあきらかにパジャマみたいな服を着てオジャマンガにでてきそうな
おばさんなのに寝転んでセクシーポーズを決めていたりする。
しかも構図にうるさい。ありえない。

まっ、おばさんはおいといて、九賽溝は緑溢れる大自然にも大感動できますが
数え切れない湖がなんといっても見所です。





色は太陽によって変化しますがまるで絵の具をたらしたようなコバルトブルーや
エメラルドグリーン、そう、グレートバリアリーフのようです。
そして水が澄み切っているので完全に湖の底が見えます。
そこには面白く絡み合った木の根が見えてなんとも幻想的です。
ずっと見ていたい、ナンなら魚になって住みたいと思わせる神秘的に
美しい場所です。またその水面に映る木々がなんともいえないのです。






写真では伝えきれない感動は是非現地で体感してください。

あとで全部同じに見えるとわかっていてもシャッターをきる手がとまりません。
ちょっとおとぎの国的な非日常感に大変癒されます。
「きてよかったね」と友人としみじみ。
ここは秋になると紅葉が美しいらしいです。これに更に見所が入るのかと思うと
ぞっとします。CITYと違って涼しいし空気は中国であることを忘れるくらい
澄んでいるし水音や自然の香りがこころを落ち着けてくれるし言うことなしの
世界遺産です。うん、私も認定する。癒しスポットに。
1月に行った墨絵の世界-桂林-とはまた違った美しさです。
ここに限っては中国じゃないような世界が味わえます。
昨日まで大都会の成都にいたのでそのギャップたるや。


(ツアーコンダクター/お決まりのポーズで)

何度かバスに乗ったり降りたりして、湖だけではなく、次は迫力のある
滝へたどり着いた。これまた規模が大きいので大激流が楽しめます。






ここでは全く英語がわからない老夫婦たちもDAVIDたちを見失ってたたずんでいる
私たちに声を掛けてくれたり、メンバー全員が中国語のわからない私たちを気遣ってくれたのが
感動的でした。あいのりくらい仲間意識はあったな、うん。
現地ツアーに参加して九賽溝の自然の素晴らしさ以上に中国人の
あたたかさに触れることができてよかったと心から思います。

6時半に九賽溝の出入り口に集合だったのに我ら4人組は民族村のような
ところで遊んでいてまた遅れた。


(エナを撮影するデイビッド)



バスに乗り込むと残りのメンバーが笑って出迎えてくれた。
我ら一行は今夜とまるホテルへ移動。
部屋はわりとよかった。




早速夕食を皆で食べて(普通。多分豪華めだと思うけど
成都と比べると・・・)

民族ショーを見に行くことに。
行くとすっかり始まっていた。我らの席に別の人が座っていて
一旦その後ろの席に座ったのだが気の強いエナは文句を言いに行って
もともとの席に座ることに。あっぱれ。


(これで音を出してもりあがる)



このショーは(多分チベット族の)歌とダンスが中心。
それにしても成都や九賽溝の女性は本当にきれい。男性陣、是非行ってください。
お客が舞台に上って競争やコメディ的なショーに巻き込まれる
出し物が結構あったのですがなんとDAVIDが選ばれた。
あとはお客全員で踊りまくる出し物もあった。
中国の人は大盛り上がりだった。言葉がわかったら楽しいのかな?
兎に角、朝が早かったのと歩きまくったせいで眠くて眠くて死にそうだった。

ホテルへ帰るや否や倒れるように眠った。明日はまた朝が早い。


続く・・・・・

旅館 割烹旅館 志みず @ 家島(姫路) ★★★★★ 5星

志みずwebsite: http://www.shimizz.com
期間:2006年7月連休
人数:2人
予算:交通費も何もかもいれて2万円位
□宿周り全方位360度画像はこちら□
http://www.eizoh.co.jp/gallery/ieshima.html

連休の過ごし方については散々迷った。やはり日々の労働により多少疲れているのか
ちょっとのんびりかつ豪勢に過ごしたい気分だった。ずっと候補に挙がっていたのは京都/
川床でのお食事+蛍。しかし、この連休、京都は祇園祭。むせ返るような熱気で機嫌が悪くなること
請け合いだったので急遽テーマを「人がいないところ」に変更して前から興味のあった家島に
行き先が決定した。

家島といえば「釣り」で有名。何故家島なのか?と何回も聞かれたが人がいなくてご飯が
うまそうで、近いところ。以上が理由である。
釣り人たちにはたいそう有名な島であるが、いわゆる私のような女性にはあまりなじみの
ない島であることは間違いない。

大阪・京都・神戸からは日帰りも可能。是非、お食事だけでも堪能していただきたい。
志みずさんは高島ご一家がメインでやっておられる旅館です。もともと4人兄弟で
一番上のお姉さんを除く3人とお母様、お父様で運営されている模様です。
お兄さんがオーナー、2番目の方がシェフ、あとは3女も盛り上げてくれます。
お母様も素敵な方ですが兎に角、この3人がお料理以上に素敵でリピーターを
増やしている大きな理由だと思います。面白い経歴をお持ちですがそのあたりは
実際聞いてみてください。
高い宿泊費をとって料理は見た目だけ豪華な(器だけ豪華な)会席料理という宿が多い中、
本当に素材、質にこだわった料理が楽しめます。もちろん、一品ずつ、ちゃんと料理の
説明(面白い)つきで絶妙のタイミングで運ばれてきます。目も耳も舌も鼻も楽しくて美味しい
志みずのお料理!絶賛しすぎて胡散臭いですが(何ももらってませんよ)是非!


行き方)
http://www.city.himeji.hyogo.jp/archive/ieshima/guidebook/maura/pdf/10.pdf
最寄~JR姫路駅、もしくは山陽姫路駅。
JRなら城側出口を出るとすぐ目の前に姫路港行きのバスが見えるので
それに乗り込む。私の場合、思いのほか順調に乗り継いだ。
姫路港着。高速いえしまの券を買う。窓口は小豆島行きしかなく、
いえしま行きは券売機で購入。(これがまたわかりにくい券売機・・)

待合室があるのだが、これが殺風景極まりない。落ちてたベンチや
イスを拾ってきた・・・という感じ。時間になっても船が出ますよとか言われないので


そそくさと自分で船乗り場を探していきましょう。

小型の高速船に乗り込んだら20分くらいでしょうか?家島に到着です。
港は2つありますがどっちに到着しても迎えに来てくれます。

さて、我々は真浦港に到着しました。宮港の方がより近いようです。

予め連絡を入れていたのでお迎えが到着していました。
港は♪海はよぉぉ♪と歌いたくなるような漁港です。それもそのはず宿のオーナーに
よれば家島は全国で魚の水揚げ量第6位。お好み焼きや
のおじちゃんによると界隈には島が点在しているため激しい水の流れがあり
そこで育った魚は身がしまっておいしいと・・。当日は連休のため漁が休みだったのか
時間的に船が出ていなかったのか港には無数の船船船。圧巻です。
おしゃれ、リゾート、海水浴・・・なんて言葉はどれもはずれです。
でもおしゃれカフェやヤシの木、真っ青な海とは無縁なこの島には素朴な
人や自然や食材がふんだんにあるのです。
我々は早速宿まで送っていただくことに。細い海沿いの道をひた走る。
有名な中華、駄菓子や、たこ焼きやなどご案内いただきながらビーチが左手
に見えてきたらここが志みずさんだ。本当に小さいがほのぼのしたビーチが
まん前に広がる。志みずの一階は海の家のような感じになっている。
お庭へ足を踏み入れると右手には池が。子供がすくったという金魚が
ものすごく大きくなっていた。ふと池の脇に目をやると真っ青のトンボが
いるではないか。都会ではトンボすらみることがなくなってきた昨今、
真っ青のトンボが手の触れるところに。思わずシャッターをきりながら
たった2時間ほどかければこんな郊外に辿り着けるんだ・・・ということを
しみじみとしながら思っていた。
いったんチェックイン。ラッキーにも
2日前にたまたま空きがでてオーナーがわざわざ連絡をくれた部屋は
8人部屋でそれはそれは広かった。
家島メモ:家や乗り物にかぎはかけない。本当に道端のバイクも
鍵をつけっぱなし。もちろん、宿の部屋に鍵はない。
雨が降ってきたら他人の家に入って洗濯ものを取り込むことだって
あるらしい。
とっても広いがとっても素朴なお部屋。ごろごろしそうになるのを必死で
こらえ、早速オーナーに教えてもらったたこ焼き屋へ昼ごはんを食べに
いくことに。家島はメインの道は一本でずっと海沿いに続いているので
とてもわかりやすい。
家島メモ:一歩路地に入るとまるで迷路。家と家がびっしりくっついて
たっているのが特長らしい。こういった街中を探検するのも非常に
面白い。また、家島には非常に猫が多いそうだ。
何とか周りの人に聞いて目的地へたどりつく。ちょうど今あけたところだよ
とおばちゃんが出迎えてくれてた。クーラーがないから暑くてごめんね、と
扇風機をあちらこちらから持ってきてくれて申し訳なかった。
この店はとにかく安い。たこ焼きは6個で100円、うすやきは200円。
この2品を食べるとしにそうにおなかがいっぱいになる。本当にすごいボリュームだ。
さすがにたこはプリップリで美味しかった。
途中からおじさんも帰ってきて家島の話を色々きいた。
家島は島中の人がお互い皆わかる。家も顔も名前も。だからよそから来た人は
すぐにわかるとのことだった。「だから悪いことができないんだよ」と笑っていたが
都会では同じマンションの下手したら隣の住人さえ知らない現状の中で
他人同士がまるで家族のような関係をもち昔ながらのよさを踏襲している
家島の住人のみなさんに感動しつつ、是非外国人はこんなところを見に来てほしい
と少し思ったりもした。だからかぎをかける必要も着飾る必要も何もないんだな
と思った。本当に島全体に「自然体」「素朴」さが漂っている。
自分が来ていいと思ったからちょっとおしゃれなカフェでもつくって
南国風の木を植えて、宿もちょっとコンセプトを持たせてお風呂を豪華に
するとかなんとかしたら女性客も増えるのにとか思ってしまったりもしたけれど
そうしないこの素朴さが一番のコンセプトなのかもしれない。
実情は多分、釣り客で潤っているからそんな必要はない・・・ということかも
しれないが。漁港ってどうしても鉄はさび、塀はちょっと黒くなってなんか
もの寂しい感じがしてしまうのですがこれがまたいいのかもしれませんね。
ハワイなどと比べるのがそもそもまちがっとると。
もとい、一路、宿へ戻る。おなかがいっぱい過ぎて死にそうになりながら。
宿に着いたら丁度雨が降ってきた。おなかがいっぱいで眠たくて仕方がない
私たちは携帯で音楽を流しながら一眠り。私は基本的にアクティブな旅を
好み、今回のようにボーっとする時間はいつもはとらないのだが、今回は
くっちゃねーくっちゃねーの旅行となった。その幕開けである。
ものすごい勢いの雨を見つめているのは好きだ。荒れる海も好きだ。
これらを言い訳にしてだらだらしているこの時間も嫌いではない。
しばし、ボーっとしていると鳥の声と共に一気に空が明るくなった。
これをきっかけに島を探検することにした。
レンタサイクルしようと思ってフロントのおばちゃんに声を掛けた。
そうしたらバイトの女の子(ものすごく若い)たちの自転車を借りてくれた。
もちろんタダ。しかもこの女子たちが非常に礼儀正しく、そのことにも
感動しつつ、ありがたく自転車を拝借。とりあえず門を出て右側に暴走していった。
雨上がりの涼しい風と左手に広がる海が気持ちよくてべダルをぐんぐんこいだ。
ぶっとばしているとすぐに鳥居が見えてきた。中には入らなかったが素敵な
景色だった。足元には海虫が走りまくっていてこわ面白かった。
その鳥居のところでUターンして来た道を暴走。宿も女子たちににっこり
微笑みながら通り過ぎて港の方へ向かう。無数の船を横目にどんどん
こいでいると坂道に差し掛かったので断念して引き返していたらまた雨が・・・・。
ここから猛スピードで宿へ向かっていたらあとで夕飯時に宿の3女に
さっき爆走してたでしょ、めっちゃ面白かったわと言われた・・・。
多分、相当面白かったに違いない。宿に到着すると同時に雨足は一気に
強まる。宿の中から豪雨をしばし見つめていた。
おなかがいっぱいにも関わらず先ほどの女子たちからアイスを買って
部屋へ戻る。また雨を見つめつつ、アイスをほうばりつつボーっとしていた。
かるーくお風呂に入ったらご飯の時間になっていた。そうそう、今回はこれがメインである。
なんせ宿はオーベルジュ。
ワクワクしていったレストランはレトロなジャズバーの様相を呈している。
こういうのも悪くない。予めテーブルにはコチの南蛮、色々のったお皿等々が
置かれており、すぐさまあー、何か忘れた、何かスナックにしたものと
ドリンクが来て、そのあと、念願のお刺身が・・。
ここはお酒も特別に仕入れたりしているらしく、お酒好きにはたまらないと思う。
私たちが飲みたかったお酒はランチでなくなってしまったそうで、3女に夏らしい
カクテルをつくってもらった。
オーナーと3女がエンターテイナーとして我らともうひとテーブルを
盛り上げる。お刺身も定番ではなく今の旬の魚・・・・また名前忘れた。
不思議な食べ物が一緒に沢山乗っている。どれもこれもおいしすぎる。
ただ、なんといってみ絶品なのが醤油である。自家製作しているらしいのですが
のちに出てくるポン酢、ドレッシングすべてにおいて自家製というこだわりようで
これがありえなくおいしい。醤油は飲み干しそうになった。あんな美味しい醤油が
あるなんて。あれをなめるだけでも値打ちがありますよ、この旅。
続いて魚、友人念願のなまこがでてくる。魚は新鮮そのもので
身がふわっとしている。ものすごく大きな魚だったにもかかわらずすぐさま
完食。なまこは今まで味わったことのない風味でこれまた絶品。
そして、私にとってNO1となるアナゴのしゃぶしゃぶ。これはびっくりします。
基本的にアナゴ、うなぎは嫌いなのでえー、あなご・・・と思ったのですが
自分の経験上のあなごとは全く違います。これは実際食べて驚いてください。
(三女によるデモンストレーション。かわいい!!)
驚きの映像を動画で納めていますがここに載せるわけにいかないので友人たちよ、
後日お見せします!新鮮なアナゴをとって8往復しゃぶしゃぶします。
そうするとぷりっぷりのあなごがいただけます。お野菜も沢山あったのですが
あなごでおなかいっぱい。でも最後に絶品雑炊がまってるんです。
もうおなかいっぱいといいつつ、エンターテイナー3女が雑炊セットを持ってくると
とっても食べれる感じ。なんとしゃこの殻を焼いたものをだしにいれ
香ばしい香りをつけます。そこにご飯と塩(これがまたうまい)、ねぎをいれて
最後にこれまたこだわりに卵(1個100円以上するらしい)をさーっとまわして
できあがり。塩だけとは思えない甘み、や深い味わいに感動ひとしおです。
(三女またまた登場。だってかわいいから)
さらに頭に出てきた醤油を後生大事においていたのでそれをかけるとまた
うまーい!!!!!!胃ってどこまでも広がるのね・・。
あー、フルーツが食べたいなぁと思っていたらしっかりスイカがでてきた。
ようできてる。そろそろカフェインが切れたのでアイスコーヒーも頼む。
結構和風旅館には珈琲がなくていつも切なくなるのだが、さすが!大満足の夕食だった。
ものすごくはしょり、ボキャブラリーのなさから料理の素晴らしさが表現できていませんが
なんせいって見てください。料理のみならずオーナー、シェフ、3女の愛ある
接客がおなかどころか心まで満たしてくれます。適度に盛り上げてさっと引いていかれる
絶妙の接客術。うーむ、乾杯!
部屋に戻ろうとしたらこれどうぞと花火セットを手渡される。なんて素晴らしい心配り。
早速、海岸へ出て久しぶりの花火を楽しんだ。何故人間は火を見ると妙に癒されるんだろう。
あっという間に終わってしまったが楽しいひと時だった。
なんだかんだでもう9時をまわっている。
そうだ、お肌がつるつるになるとかいうお風呂に入らねば。お風呂は温泉ではありませんが
「延命の湯」と名づけられており、お湯が井戸水らしく肌がきれいになるそうだ。
お風呂自体は家族風呂といった感じ。
お風呂上りにおばちゃんに冷たいお茶を沢山もらって部屋でごろごろ。
情熱大陸が始まったころには意識不明になっていた。いやー、久々にのんびりしたけど
食べては寝て食べては寝て、おなかはびっくりするくらい飛び出ていた。
ちなみにアメニティとしては浴衣、歯ブラシ、小さいタオル、ドライヤー、
あと化粧水や乳液なんかも置いてあった。
爆睡していたら一瞬で朝になった。メイクもしないままレストランへ。
朝ごはんは写真の通り。この卵かけご飯用食器??は素晴らしいと思った。
で、この卵は昨日言っていた例の高級卵。これで食べる卵ご飯、絶品です。
あー、おいしい。ご飯、朝から3回もお代わりしちゃった・・・・。
またもや満腹レベルまで食して、いったんフロントへ行く。じつは友人がなまこを
あまりにも気に入ってその旨、シェフに伝えたら特別にお昼、なまこのパスタを
作りましょうか?と言ってくれた。で、その旨フロントに伝えるとお昼まで部屋に
いていいと。いまだまどろむ友人はまたも爆睡していた。
私はスズカ容疑者のニュースにうんざりしながらチャンネルをカシャカシャと
変えていた。まだおなかにスペースがあまりできないままランチタイム。
すっかりなじんだレストランへ。
パスタだけかと思いきや、おしゃれなサラダがテーブルにセットされていた。
これがまた非常にうまい!!ドレッシングが絶妙。
感動しているところへ次男、シェフ登場。大皿にのったなまこパスタ。
初めてみる、初めて香るパスタ。心が躍る。なまこがこれでもかってほど乗っている。
みょうがや大葉が和風テイストにしていながらなんでしょう、この濃厚なソース。
なまこのこりこり具合は昨日のまま。友人大感激。
このシェフ、腕もいいのだが自身の料理に自信を持ってコメントされるのが
素敵。本当に創作料理でかつ、季節、その日、その人に合わせて料理して
しまうのが素敵。TVにも出られているとか。
またもアイスコーヒーでしめて感動の料理旅は幕を閉じる。
ちなみにリピーターだけの裏メニューというのがあり、現在はそれがブイヤベース。
絶品らしい。以前はパスタだったが現在はそれが通常メニューとなりブイヤベースが
裏メニューになっている模様。うーむ、魅惑的。
後ろ髪惹かれるようにチェックアウト。お母様とおしゃべりしていると
オーナーが戻ってこられた。素敵なお土産までお宿から頂いて、
また港まで送ってもらった。兎に角面白いオーナーは写真をとらせて!というと
百面相。子供に人気があるんですと言っていた。納得。
アメリカ留学時代は日本人だと思われなかったとか。それも納得です。
また、高速いえしまに乗って姫路港へ。姫路港からバスで姫路駅へ。
JRに乗ったらあー、旅が終わったと実感。
今回のようなだらだらした旅もまぁ、ありかなと思った。
とにかく、あのお料理と素敵な高島家を堪能しに志みずへ行ってください!!
私は近々リピーターとして登場します。次回からは「お帰り」と言って出迎えてくれるそうです。
楽しみ。
今回は波が高くてマリンスポーツができませんでしたが、ここ家島には海洋センターがあり、
なんと300円でカヌー等のマリンスポーツが楽しめてしまいます。
次回はそれにも挑戦しよう!
<MEMO>
家島について

家島諸島いえしましょとう)は、瀬戸内海 の東部に位置する諸島兵庫県淡路島香川県小豆島本州 に囲まれ、本州の姫路市の沖合い 18km に位置し播磨灘 の海域に属す。東西26.7km、南北18.5kmにわたり大小40余りの島嶼で構成される諸島。なお読みは本来「いえしま」ではなく「えじま」である。その他に「えしま」と呼ぶ地域もある。

諸島全域が、兵庫県 姫路市 に属する。家島諸島と本州の間に海峡・瀬または瀬戸・灘等の固有の名はなく、播磨灘と呼ぶ。
http://www.city.himeji.hyogo.jp/archive/ieshima/guidebook/maura/pdf/02.pdf

◆期間:2005年7月12日~2005年7月18日
◆場所:主に成都、九賽溝 (中国)
     関空-広州-成都-九賽溝(黄龍)-成都-広州-関空
◆費用:10万円以下 (個人旅行です)
◆人数:2名


今回の内容は自分の記録向け色が濃く、読んでいただいてもあまり面白くないと思います。

★★7月13日★★ 広州-成都(飛行機) 宿泊:成都★

6時起床。ホテルからのモーニングコールもあった。
(なぜかこっちはモーニングコールをかけてくる)

全てをパッキングしてチェックアウトに向かった。今回タオルを忘れたので
1枚拝借したらそのせいで全然チェックアウトできない。
フロントのお姉さんがつたない英語でタオルが1枚ないことを伝えてくるが
英語も中国語もわからない振りをし続け、無事チェックアウトができた。
おかげでミニバスみたいなのに間に合わなかったので行きと同じ車で
空港まで送ってもらった。(もちろんタダ)
空港につくと昨日、レストランについてきたおじさんにばったり会った。
じつはホテルでちらっとみかけたが気づかない振りをしたのだが、こんなところで
会うとは縁が深いのか???
ものすごい笑顔で駆けてきて、我らの荷物を持って搭乗手続きのところまで
連れて行ってくれて手続きが終わるまで見守っていてくれた(そこまでしてくれなくても
いいけど)。また終始、中国語で話しかけられて笑い続けるしかなかったが
おじさん的にはとっても交流していたようだ。
今度広州へくるときは直接おじさんに電話したらめちゃくちゃ安くしてくれる
らしい。(電話番号をもらったが良く考えたらどうやって電話で意思を伝えるんだろう)

はじめはかなり恐怖だったが、結果的に
本当にいい人だった。何でここまでよくしてくれるんだろうと思うくらいに。

また2人になり搭乗口まで急ぐ。今度の便は中国人満載だ。
ちんぷんかんぷんなまま成都へ到着。

ここからは日本で仲良くしている中国人のお友達の従兄弟のお兄さん
(いわゆる他人ですね)が全てをオーガナイズしてくれたおかげでありえない旅が始まる。

到着ゲートにひときわ大きい(190CM以上ある)お兄さんが我らの名前を書いて
待っててくれた。初対面とは思えないくらい安心できる笑顔で迎えられ
ほっとした。横にはその従兄弟のお友達(日本語が割りとわかる)も仕事を
休んできてくれていた。本当に感謝した。

*直接知り合いがいなくても日本から予め知り合いをつくって行かれることをおすすめします。

絶対に楽しい旅になります。

さっとお兄さんが荷物をもってくれ、素敵な車まで連れて行ってくれた。
お兄さんの車は大変快適だった。
色々自己紹介しながらまずはホテルへ行きましょうということになりお兄さんが
予め予約してくれたホテルへ向かう。



成都は本当に都会だ。キョロキョロしているとすぐにホテルに着いた。
とてもいいホテルだった。チェックインも何もかもお兄さんがしてくださり
おまけに荷物も部屋まで運んでくれてさらに感動したのが「僕達は下で待っているから
20分くらいしたら降りてきて」と言ってすっと退散してくださったこと。
なんて気の利く・・・。さらに車に乗り込んだら席の前の水がささっていた。
私はこんな人になりたいと思った。こんなにおもてなしのできる人間にあったのは
久しぶりだ。

まずはランチにしましょうとお兄さんが連れて行ってくださったのは成都一と
いわれる「火鍋」の店。そのたたずまいに驚きます。





日本の高級レストランでもこの城のような建物はちょっとないでしょう。
重厚なドアをくぐるとかつての王朝のミニチュアが床に埋め込んであります。
中に入ると高級感ただよう照明とファニチャー。緊張してしまうくらいの
雰囲気です。音楽もおしゃれでした。(いつのまにかですます調になっていた)
テーブル席もあるが、あえて楽しく食べれるバイキングを選択してくれた。
回転寿司のように鍋にいれる具がまわってくる。カウンター席で各自
鍋がついている。飲み物や果物等も食べ放題。
鍋は辛いスープと辛くないスープの2種類が用意される。
そこにまわってくる不思議な具たちをしゃぶしゃぶのようにして
ごま油とにんにく(だと思います)のたれにつけて食します。さすが四川省。
辛い方は本当に辛い。辛いというよりしびれるというか熱い。でもこれが本当においしい。
具は、日本ではあまりみないものばかり。お兄さんのお友達に色々説明してもらい
ながら初物を沢山食した。私はどうやら四川の辛さがあっているようだ。
(今もずっと辛いものを欲してしまいます)
散々、接待を受けてこの素晴らしいレストランをあとにする。

換金していない私たちのためにまず銀行へ向かってもらいそれからは
お兄さんがオーガナイズしてくれている行程にそって成都観光がはじまる。

まずは「武侯祠」へ行くことになっていた。ここは三国志にゆかりの深いお寺だ。
入場料:60元 (こちらにしては割りと高め)










◆メモ:武侯祠
成都市郊外にある三国時代の蜀漢の宰相・諸葛亮(孔明)を祭った社。
6世紀ごろから建てられ始め、明代には隣接する主君・劉備玄徳の陵墓、
漢昭烈廟と併合された。孔明の贈り名である忠武侯にちなむ武侯祠として親しまれている。
戦火のため、現存する建物は清代康熙の1672年に再建されたものだ。
3.7万平方メートルの広大な境内には、南北方向の中軸線に沿って大門、二門、
劉備殿、過庁、諸葛亮殿の五つ主体建築がある。劉備殿には金泥の劉備像が安置され、
側棟には関羽、張飛ら文官、武官の塑像がある。諸葛亮殿には、
孔明の像や南征時に鍋や銅鑼として使ったという、諸葛亮自ら作ったといわれる
青銅製の巨大な諸葛鼓などの文物が納められている。また、大門を通ると、
生い茂る緑の中に六通の石碑があり、中でも孔明を称えた唐代の809年建立の
石碑はかなりの文物価値を持っており、"三絶碑"と呼ばれている。
これらは唐代の著名宰相裴度が作った碑文、書法家柳公権が書いた書、
名匠魯建が彫ったもので、いずれも卓越している。

途中寄ったトイレ、あの有名な溝トイレ・・・。気持ち悪い写真を載せてすみませんが

参考のため・・。



とにかく曇りがちだから成都の女性は白くて美しいという噂はどうなんだという
くらい晴れまくりで非常に暑かった。三国志には興味があったので
私にとってとても素晴らしい場所だったがかなり広いので皆でばてばてだった。
緑も多く、現地の人はあちらこちらで寝たり、本を読んだりしていた。
成都はご存知の通り三国時代の都なので非常に歴史的建造物が多い。
その中でも、ここは有名なので是非訪れる価値はあると思う。
くまなく見て周ってその横の昔の町を再現したようなところもぶらついて
お兄さんに迎えに来てもらう。(お兄さんはここを見ている間、九賽溝の手続きを
してくれた・・)

車の涼しさがたまらなく心地いい。お兄さんの車は次なる目的地へ。
かなり大きいお寺につれていってくれたんですが名前がわかりません。




ここは改修中でしたがスケールがやはり日本とは違うので大変興味深かったです。
基本的に中国の人は日本より断然信心深いですね。
一応、一通り周ってお兄さんの車へ帰る。

本当はもうひとつ道教のお寺へ行くことになっていたが時間が時間ということで
お茶屋にいくことに。やったー、冷房のところへ行けるっと思わず思ってしまいました。

で、ついた御茶屋がこれまたすごい。まるで美術館。そのお兄さんの友人も
会社の接待くらいでしかこないというような高級店。
店の人とも親しげ。よく来てるんだろうなぁ。
四川省で有名というお茶を早速いただきながら4人で団欒。
飲み方を教わり飲んでみた。とてもおいしい。何杯でもお湯を継ぎ足して飲めるのが
すごいと思った。日本語、英語、中国語交じりの交流は非常に面白かった。
今回のお兄さんもそのお友達もとてもすごい方たちである意味、
絶対、成都の普通の人は絶対いかんだろうというようなところばかり
連れて行ってもらったので通常の生活があまり見えなかった。
おかげで成都のイメージはゴージャスなものとなる。

楽しく交流していると「お茶」だけかと思いきやびっくりする量の料理が
次から次へと運ばれてくる。四川料理を全て食べつくしてくれ的な
お兄さんの企画だが我らは王様かと思うくらいじゃんじゃんでてくる。
どれもこれもわらけるくらいおいしいのでちょっと食べては全部残すのが
心苦しい。初四川マーボー豆腐。しびれると聞いていたのだがこれが
激うまだった。水餃子もタンタン麺もお魚料理も何もかもおいしい。
この店がおいしいのか四川料理がおいしいのか判断するすべはなかったが
とにかく大満足だ。まだ成都についてたった7時間ほどなのになんて
濃い日を過ごしているんだろうとふと思ったりした。



おえっとなるくらい食べ終わると次はこのレストランで京劇のような
伝統ショーがあるという。もちろん一番いい席を予約してくださっており
そちらへ移動。お茶を飲みながら観劇。なんて優雅なのだろう。



まずは非常に美しい女性のダンス、マジックショー、コメディショー、二胡演奏、
影絵(これ最高)などのあとにあの有名な顔がシャシャッとかわる(写真みてください)ショーが
あった。非常に楽しいショーだと思うので、もし行かれたら絶対見てください。




丁度劇が終わる頃、お兄様がまた登場。そしてお車でホテルまで送ってくださった。
ホテルにつくとお土産だといって大量のお茶と(先ほどお茶を飲んでいるときに
「おいしい」を連発したから観劇中に買ってきてくれたものと思われる・・・・。
私たちには「用事があるから」と席をはずされたがその間に買いに走ってくれていたかと
思うと感動して何も言えなかった。)大量のフルーツを下さった。




明日は朝一で九賽溝。お兄様が全て手配してくださった中国人向け
ツアーで行くことになる。そのツアーも半額近くまで下げてくださり
さらに今日一日の費用は全てお兄様が支払ってくださった。(ホテル代とかまで・・・・)
信じられない厚意をうけるとどうしていいかわからなくなる。
感動も感謝も充分に伝えれない自分のやりきれない気持ちにおおいかぶすように
お兄さんは明日の朝、空港まで送るからまた迎えにくるという・・・。
しかも朝の5時。何度結構ですといっても絶対くるからと笑顔で去っていった。
神様、こんなにいい人はどうやって製造されたのでしょう。
お金を沢山払ってくれたことに感謝しているようにとらえられそうですが
それ以外の気の回しようが本当に素晴らしくてずっと胸がきゅーっとなりっぱなしの
一日でした。

ちなみに日本の友人へお土産を渡してくれと渡されたものがあまりに重いので
こっそり中をみたらカルティエの時計だった。どんな土産やねんっ。びっくりした。

お兄さんは超多忙な人で一日中電話がなりっぱなしだった。こんな人の
一日を占拠したかと思うとこれまた感動ひとしきり。私も世界の人に優しくなろう。

シャワーを浴びて自分の幸せに感謝して満ち足りた深い眠りへ落ちていくのでした。

続く。


働いているのでそんなに頻繁にも旅行にいけない。というわけで過去の旅行記を随時お届けしていきたい。


◆期間:2005年7月12日~2005年7月18日
◆場所:主に成都、九賽溝 (中国)
     関空-広州-成都-九賽溝(黄龍)-成都-広州-関空
◆費用:10万円以下 (個人旅行です)
◆人数:2名




<いきさつ>
友人と5月も末ごろだろうか、旅行談義をした際に九賽溝のよさを伝えた。
好奇心旺盛な友人は早速「九賽溝」たるものを調べて一瞬で虜になった。
好奇心を行動に移す友人はすぐさま日程を組んだ。かくして我らは
かくも短期間で実際の九賽溝を目にすることになる。

<準備>
お互い働いていて、しかも私自身が非常に忙しかったため色々と下調べ
ができなかった。昼休みにネットで情報収集&メールばら撒き作戦を
行なうくらいか。その中から運よく非常に安い航空券が見つかった。
なんと関空-広州往復28,000円。さらに成都までとんでも56000円
位だったか??展示会が丁度重なっていて会社に言い出せず躊躇していたが
申し込み期日にエイヤーと申し込んでしまい、旅が決定してしまった。
さらに成都から九賽溝へは友人に聞いたり、ネットで見ていると
バス(10時間ほどかかる)か飛行機(最近飛行場ができた)かツアーに
入るかの手段があることが判明。しかし、我らには日程が短すぎるという
現実もありどうしようかと出発ぎりぎりまで思案した。

毎回、結構色々考えるがなるようになるので準備は必要ないと思ってしまうのだが
楽しみつくしたい欲望が強い私は準備がおろそかになると非常にいらいらする。

<thanks!>上海でであった友人達;詳しい体験談をありがとう!たまたま中国語の
体験レッスンに行ったときの先生までもが10分ほどしか喋っていないのに
詳しいメールでの広州案内を後日下さった。ありがとう!

では実際どのような旅をしたかは日を追ってご覧いただきたい。

★★7月12日★★ 関空-広州(飛行機) 宿泊:広州 ★

関空に12:50集合。久々のはやすぎずおそすぎない飛行機だ。
ちょっと遅れ気味に到着。またも荷物の小ささに驚かれながらチェックインをとっとと
すませ、友人の知り合いの知り合い(あとで私もちょっと知り合いだったことが判明)
が関空でDFSをやっているのでお買い物をしようと意気込んで向かった。
結局その方はいなかったが電話をしてもらいかなり安くしてもらった。
おかげで結構お買い物をしてしまった。(いつものごとく)

コーヒーを飲もうとかいいつつ、ぎりぎりまでお買い物。
ものすごい早足でゲートへ向かうと出発が遅れるというアナウンスが・・。
おかげでお菓子を買ってもりもり食べてしまったではないか。

遅れて南方航空が到着。意気揚々と乗り込む。各席にモニタもついていて
悪くない。JALとの共同運航だったがJALよりいいと思う。
なぜか、私は何回も中国人と思われ中国人スチュワーデスにばかり
話しかけられる。わからんっちゅーねん。ごはんもそこそこにおいしかった。




あっという間に「食は広州にあり」の広州についた。近い。
降りたとたん、においが中国だった。アライバルをでると胡散臭い人たちに
取り囲まれた。振り払っても振り払っても付きまとわれながら。
YHAに泊まろうと思っていたが、明日も朝一の飛行機なので空港界隈ホテル
に泊まろうかということになり空港内の紹介所で紹介してもらった。
かなりリーズナブルだったのでそこに決めた。
5分ほどでお迎え到着。ものすごくきれいな外車でお出迎え。悪くない。
途中、ガススタに平気でよるあたりサービスがいいんだか悪いんだか。
到着したホテルはさびれたいかにも中国っ的な雰囲気の街らしきところに
あった。(空港ホテルのイメージではない。きれいけど)




フロントはみんなでアロハをきていた。なんでだ。ほっそーいお笑い芸人の
ようなおにいちゃんだけ英語が話せる(写真がないのが残念っ)。
(この兄ちゃん、おなかが痛いとか言ってずーっと「イテテテ」みたいなことを
いいながらおなかを押さえてた。日本のホテルマンにはありえない光景だ・・)
彼に色々聞いて難なくチェックイン。
部屋は予想外にきれいでした。(お風呂の水をためていたら茶色になってひいたこと
以外は・・・)早速、飲茶っ飲茶っと思い荷物をほり投げて出かける。
ガイドブックやネットでも有名な陶陶居という飲茶やさんに行きたかったので
さっきの吹いたらとんでいきそうな兄さんをとっ捕まえて色々聞いていると
周りにわさわさと人が集まってきて気がついたら皆であーでもないこーでもないと
色んなところに電話してくれている。結局、目的地は遠すぎるしタクに乗らなければ
ならない(=ぼられる)ということでホテルのものすごく近くの広州料理屋にいくことに。
(ほっそい兄さんはまぁまぁといっていたが他の人は悪くないと。)
荷物に気をつけろだの何だのと(中国語で・・・)皆に見送られながら
そのレストランに向かおうとすると、おーっと、なぜかおじさんがついてきてるではないか。
しかも中国語しかわからん人が・・・。
ものすごくちょっとの中国語とジェスチャーで一緒にいって注文をしてくれることは
わかった。しょうがないので一緒にレストランへ。
注文だけしてくれて「じゃっ」とさわやかに退散されるものと思っていたら、
今度はお皿が3個並んでるよ。普通に横に座っている・・・。しかも中国語で沢山
話してくれる。私たちがわからないことがわからないのだろうか??そんなはずはない。

とりあえずおじさんお勧め料理をめちゃくちゃな会話で頼みまくった。
これが本当においしかった。酢のようなお酒も出てきたがこれまた最高にうまい。
写真にもありますがハニー風味の肉やなんともいえなチャーハン。どれもこれも
激うまでした。おじさんは途中、電話でホテルに呼び戻され2人だけの
楽しい晩餐になりました。でもおじさんがいなかったら注文も食べ方も何もわからなかったので
本当に助かった。ありがとう、おじさん。らっきーでした。




はきそうなくらい広州料理を堪能したあとは薄暗くてあやしい地帯だったので
ちょっと恐ろしいなぁと思いつつもぶらつくことにした。
レストランの外では変なショーみたいなものがやっていて大盛り上がりだった。
意味がわからないのでそこはすぐあとにしてくらーい街へ歩いていく。
一人だとかなり怖いかも。左手に明かりが見える。



信号のない道路をうまく渡る(もうなれた)。あー、違法DVD屋が沢山
並んでいるではないか!!!でも横にクサヤ豆腐やがあって臭すぎて
選べなかった。最新作だけを数枚購入して断念。
その後、近くのスーパーを徘徊した。変なもんが沢山売られていて楽しかった。
フルーツと飲み物、あやしいパンを買って「はよ帰れ」ミュージックがなり続ける中
レジに並んだ。どうやらフルーツの買い方が間違っていたらしい。
中国語の説明にものすごく困っていると2人うしろのかっこいい青年が
走って処理してきてくれた。素敵ぃぃ。




スーパーからでると大量のバイクとその辺にたむろするおじさんかお兄さんか
わからない人たちがいた。ものすごい早足でそこを通り抜けてホテルへ帰る。
大変疲れたのでお風呂に入ろうとバスタブにお湯をためだしたらそれが茶色かったので
あわてて抜いた。その茶色をかぶるのも嫌だったのでさっさとシャワーを浴びて
くまなく日本とかわらぬお手入れをして就寝。

あれ、半日だったのに長くなっている・・・。


つづく・・・・・。

鳥取 女二人旅


独特な魅力を持った海にも「心を動か」されましたが、
今回は奇跡的なお天気と優しい田舎の人たちに
触れた心洗われる旅となりました。すれ違った地元野球部員は
全員帽子を脱いで挨拶。道を尋ねるとみんな車で送ってくれる。
立ち寄ったおすし屋の前をまた通るとお茶でも飲んでいきなさいよ
と声を掛けてくれる。優しい日本人がここには沢山いました。
あと兎に角人に会いません。さすが人口の一番少ない県、鳥取。
人のまばらぶりは関西人には時間がたてば恐怖に思える
程です。音のない世界。時間がゆったりと流れる。
ハワイなど行かずとも急ぎすぎた日々をリセットするには
鳥取、浦富海岸で十分ではないでしょうか。
基本的に車がないと不便です。皆さんの暖かいご支援
(お車)がなければ宿に辿り着かなかったかも。
バスはびっくりするくらい来ませんのでご注意を。

今回のコンセプトは
・温泉で体を癒そう
・新鮮な魚介類でおなかを満たそう
・壮大な海を見て心を満たそう
・お金を使わず満喫しよう でした。

[足取り〕
1日目; 神戸-(バス)-鳥取駅前-(徒歩)-
幸鮨-(徒歩)-駅前-(バス)-遊覧船乗り場-
(船)島巡り-(車)-海岸ベリ-(徒歩/車)-
シーサイド浦富-(徒歩)-TearoomNAKANO
-(徒歩)-シーサイド浦富-(車)-岩井温泉
-(タクシー)-シーサイド浦富
二日目;めんどいので適当に。
・砂丘温泉
・砂丘界隈散策

[手段〕
神戸三宮―鳥取駅前 (高速バス)
回数券のようなものを利用したので片道¥3000
(通常は¥3600くらいだったと思われる)
所要時間:3時間
======================================
(memo)
この高速バス、最高に乗り心地がよいです。
二列、一列の三列構成なのですが、二列側も
間が空いており快適そのもの。
スーパーはくとだと価格も倍になるのでバスが
断然お得でしょう。
=====================================

[宿]
シーサイド浦富
料理がおいしいと有名。本当に海の目の前。
夜になるといさり火などが見えてリゾート地とは
また違う目と心の奪われ方を体験できる。
夏は海を見ながらバーベキューとかできそうで
また行きたいと思った。おかみも気さくでイイヒト。
部屋は合宿仕様ですね。カップルでまったりには
向きません。でもオーシャンビューですよ、全室。
素泊まり¥4500 シーズンは¥5250
ご飯は同レストランで別途。個人的には朝は無し
にして下記カフェでモーニングが賢いのではないかと。
夜は美味しいですよ。是非。




[いってよかった食事処〕

◆すし屋 幸鮨 (鳥取駅徒歩5分)
鳥取到着後すぐに目的地である「幸鮨」へ。
かなり有名なお寿司屋さん。店内は芸能人の
サインがいっぱいで焼肉やのよう。
味は確かに絶品で、大声で好きなネタの話を
しているとお任せに盛り込んでくれる。
おかげで出てきた白子は最高だった。




◆tea room NAKANO (シーサイドうらどめ徒歩2分)
宿泊施設から歩いてすぐ。海沿いにあるちょっと
こじゃれたカフェ。こじゃれ感にミスマッチなおばあちゃんが
でてくるので驚く。どうしても珈琲が飲みたくて
夕方に立ち寄り、朝は絶対モーニングがよかったので
またお世話に。7時からOPEN.

◆シーサイドうらどめ
さしみと海の幸炭火焼きセットが最高においしかった。
この界隈の魚がおいしいのか、あの店が美味しいのか?
とにかく大満足の味と量。是非一度ご賞味あれ。
あの、海老といか、鯛の刺身の美味しいこと。

◆カフェ「F????」(鳥取駅から徒歩8分)
こんなところにこんなカフェが??というくらいいい雰囲気で
ご飯も珈琲も全部おいしい。かなりお勧め。
調べたら名前わかります。いくなら連絡ください。

(いってよかった場所)
◆浦富海岸
遊覧船でめぐるのもかなりお勧め。小型船なので揺れるし
スピードでるしでかなり楽しい。景色も絶好ですし。
岩と海の織り成す美景は圧巻です。是非散策もしてください。
ちなみに遊覧船乗り場のまんまるいおにいちゃんに声を
かけると車で送ってくれるト思います。



◆砂丘界隈
本当に海岸沿いの景色が美しくて日本であることを忘れる。
ただし、かなり距離があるので体力に自信のある方に
お勧めします。

ご参考まで。お金を使わず結構楽しめますのでお勧めです。

いやー、本当に素敵な場所ですが住めといわれたら恐怖
以外の何ものでもありません・・・。