ロシア ウラジオストク最終日、朝から雨で予定もないのでブログを書きます。
シベリアに来たのは20年ぶりくらいだろうか。以前はロシア経済危機のさなか、
バイカル湖のほとりのイルクーツクを訪問した。街灯はあるものの明かりは
灯っておらず、暗く沈んだ街だった。ホテルのベッドは人型に硬く凹み、
コーヒー2杯が10円にも満たなかった。不良少年がタバコをせがんでくる。
以前のシベリアはそんな感じだった。
ところが今回ウラジオストクの空港に着いた瞬間から、雰囲気が明るくなっている。建物は新しく、人はいくらか陽気になっているように見える。ウクライナ問題で
欧米から制裁を受けているが、そんな様子は一見して感じられかった。

いっぽうで、この一週間ほどウラジオストクに居て、ロシア人と関わる中で、
最初に感じた明るい雰囲気とは相容れない、ロシアの奥深さが感じられる
ようになってきた。僕にとってロシアは不可解であり続けている。なかなか中国と極東ロシアを深く
理解することはできないでいる。ひとつには言葉が通じないこともある。
言葉の問題だけでなく、ロシアのほうも極東において自分自身の
アイデンティティを保つことが大変なのかもしれない。
<ウラジオでナンパ?>ウラジオストクは夜中に一人でふらついても危険を感じることはない。
週末にぷらぷらしていたら、たまたま英語のできるロシアの男と出会って
カラオケ(KAPAOKE)に行く事になった。

ウラジオでは、店内禁煙がしっかり守られており、タバコを吸いたい人は
入り口まで出てきて吸うことになっている。(日本に比べ女性の喫煙率も高い)
僕が通りをぷらついていて、たまたま挨拶したら英語を話すロシア人だった。
ここのカラオケの客だから一緒に遊ぼうぜ、ということになった。
立ちはだかるセキュリティガイズをパスして、お店に入った。
ラウンジタイプのカラオケ店で、客が好きなときに歌ったり、
踊ったりするようになっている。
僕と彼はカウンター席に座った。彼の名前はウラジミール君。
週末はいつもここに遊びに来ているようだ。建設会社のエンジニアでバツ1。
う~ん、それも彼が若いときに稼ぎが悪く、そのせいで離婚されたとのこと。
ロシアの女性は、お金に厳しいところがあると思う。前にロシア人の友人に
男のタイプを聞いたら“まじめに働く人”という回答だった。。。
カラオケで面白いことに気づいた。あれだけロシアと米国が
にらみ合っているのに、ウラジオの人たちは英語の曲を歌い、踊っている。
若い世代は、ぜんぜん気にしていないみたいだ。
店内は女の子同士で来ている人が多く、ウラジミール君からいろいろな人を
紹介してもらった。中にはウラジミール君の元彼女もいて、今でも二人は
仲よさげだった。彼女は今のボーイフレンドと、のりのりに踊っている。
さてさて、さすが独身の週末。ウラジミール君は店内に気になる
女の子2人がいるらしい。ナンパしに行くときは、僕も加勢(?)
するからと言い含めてあった。
ところが、彼はシャイみたいで、ビールを一杯飲んだら、このこの曲を
歌い終わったら、と言っていっこうに行動に出ようとしない。
そうこうしてたら、お目当ての彼女たちは別のお店に移ってしまった。
残念。。。
<セキュリティガイズ>ロシアを特徴付けているのはセキュリティが厳しく、監視が多いということ。
ほんとうにセキュリティガイズが多過ぎる。
デパートに入るにもセキュリティを通過しなくてはならず、空港でももちろん
駅や電車の中でもセキュリティがいる。電車の中と言えば、監視カメラもあり
空港を街を結ぶ電車では、注意喚起のためのモニターも設置されている。
極東でテロなんておきそうもないのだが、
これはロシアの雇用対策なのだろうか。面白いのがセキュリティガイズは、きまって短髪の「ロシア人」顔のマッチョ
だということだ。プーチン大統領の顔に似ているといえば分かりやすいだどうか。
これだけ、他民族国家にも関わらず、アジア人のセキュリティは全くいない。
それでも、シベリアはのんびりしていて、モスクワにいるような
パスポートチェックの警官には見かけなかった。
まるで昆虫標本のような、商品陳列<右側通行なのにクルマは日本の右ハンドル>南アジアのミャンマーと同じ。ロシアは本来、右側通行で左ハンドルが基本なのだが
あまりにも日本の中古車が多くて、実質、右ハンドル車が9割くらいになっている。
これだけ日本車が多いのだから、中古車輸入税値上げに対する反発も理解できる。
ウラジオの街をあるいていて、“ピピーン、ピピーン、左に曲がります!」という
日本語のアナウンスがトラックから聞こえるので、焦る。。。
たしか、新潟のパキスタン人が状態のよい日本車を極東に輸出していると聞いた。
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休日ビーチでのんびりロシアはヨーロッパなのだろうか。ウラル山脈から東はヨーロッパではない
とも言われる。しかしウラジオストクは極東において「ロシア」であろうとしている。
それだけに、「ロシア」を理解できていない僕には、極東ロシアに興味がでてきた。
日本からも近い。今まで、札幌、新潟、ソウル、大連、上海、台湾、那覇と訪問した
ことがあるが、そこにウラジオストクが加わって、環日本海経済圏と東シナ海の様子を
よりよく感じることができてきた。ロシア(と中国)は近いのに奥が深い。今回の旅行でロシア人とのコンタクトが増えたので
また近いうちに極東ロシアを訪問したいと思う。そしてモンゴルにも再度訪問したい。
<番外編>
ロシアはいい加減なくせに融通の効かないところがある。
一度、“ニェート”と言われたら、交渉しても覆ることがほとんどない。